夏目の日常

連鎖

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二人の日常

饗宴④

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 夏目は抵抗する事をやめてはいないのだろう、
 憎しみまで込めた目で、カメラを構えている男を睨んでいた。

 口枷が無ければ、罵詈雑言を吐いていたし、
 片足立ちで縛られていなければ、全員を叩き伏せたかもしれないが、
 人質を取られている夏目が出来ることは、
 ただ呪いを込めて、相手を睨む事だけだった。

 そんな光景の中、部屋に備え付けの風呂場から桶を持ってきた男と、
 浣腸液を入れたシリンジを大事そうに持ってきた男が戻ってきた。

「邦家さん。用意が出来ました。」

 男がぬるま湯を入れてきた物は、
 エネマシリンジという、注射器によく似た物で、
 先端が針ではなく、少し長いノズルが付いていた。

 シリンジの大きさは、指2本分の太く丸い胴体が、
 伸ばした指先から手首までの長さがあり、
 書かれたメモリの100まで、何かの液体が入っていた。

「パシャパシャ。俺は撮影するから、やりたいやつがやれ!
 いいぞ!もっと睨んでもいいぞぉ。アハハ。なあなあ。なつめぇええ。」

「グイグ。ギッジィイ。ブンブン。ギジギジィ。。ブンブン。ギチギチ。」

「ゆっくり。いれるのはゆっくりだからな。一気にいれたりするなよ!
 この女の苦痛に歪む顔を、皆でタップリ楽しもうぜぇえ。ぎゃははは。」

「俺でも、いいですか?」
「いいから、さっさとやれ!次が控えているんだからな。ぎゃははは。」

「ブンブン。ギシギシ。ブンブン。ギシギシ。ギジィイ。」

 身体を隠すことも出来なくて、
 全てを見られているだけでも、死にたい程に恥ずかしいのに、
 今から巨大な浣腸をされると言われて、必死に体を捻って嫌がっていた。

「なあ、なつめぇえ。アレだよ。あれを見ろって。ぎゃはは。アレだよ!」

「ギィイイイ。ギッギィイ。」

「いきます。チュプ。。グググ。。」

「ば。ばああぁああ。ギシ。ばあああぁぁあ。ギシィイイイ。
 あババア。ギシギシぃ。ババァあ。ばあぐああ。あっばあぁ。がばぁ。」

 夏目もそういう変態行為を、楽しめる程に壊れてもいなく、

 アナルから押し入る液体の違和感と、
 これからすぐに、男達に見られながら排泄する嫌悪感と、

 こんな事を楽しんでみている、男達への怒りが心を満たしていた。

 ただ夏目の心を支えているのは、海斗への気持ちと、
 相手に逆らわなければ解放されるという、希望が混じった願いだけで、
 その思いだけで、この非情な男達が喜ぶ惨い責めに耐えていた。

「スゲエ。腹が出てきた。ババアのは見飽きたが、
 この若く美しい女の歪んだ顔おぉお。ぎゃははは。いいぜぇ。
 苦痛に歪んだ顔。いいねぇえ。最高だよ。もっと怒れよ。なつめぇえ。
 もっとニラめぇえ。もっと怒ってもいいんだっぞぉお。ギャハハハハ。」

「ブボォオ。ぶっぶぅううう。ギシギシ。ぶっぶぅううう。ギシギシ。」

「夏目ちゃん。ちゃんと我慢しようねぇえ。我慢だよぉお。ギャハハ。」

「ぶぶぅぅ。ブンブン。ギシギシ。ブンブン。ギシギシぃい。ブンブン。」

「ビュン。バシィイン。わかったかな。わかるよなぁ。ナ。。。ツ。メ。

 お前、桶を用意しろぉお。最初だから、お前も、30を入れたら抜けよ!
 あと、電マを用意しておけ!やりたいやつは、バイブでもいいぞ。

 シリンジを抜いたら、一斉に好きな場所をタップリ刺激してやれぇ。」

「ばば。。あぁあ。ガガああぁ。があああ。あがががっがあぁあ。」

 オマンコを押し広げている激痛が、そのまま気絶する事を邪魔して、
 直腸から入ってくる液体に、人権など無いと言われたようで、
 人前で排泄する姿を晒すという、甘美な誘惑が全身を駆け上がって来た。

「ちゅぷ。」「ハアハア。ふうふうう。」「いけえぇ。」「ぶうぶうぅ。」

「ブブブブ。ブンブン。ブブブブウウ。グウグウウ。ブブブ。ブウウウ。」

 これ以上は、身体に液体が入ってこないと安心すると、
 最初は、子宮からディルドまで揺さぶられる激痛が身体を支配したが、
 何が楽しいのか、内ももや肩や首筋や足首にまで刺激が与えられていた。

 玩具で一斉に身体をマッサージしてくる男達も、
 敏感になっている乳首や乳房。陰核に女性器。アナルやお尻。
 夏目へ快楽と絶頂が与えられる場所には刺激を与えてくれなかった。

 膣壁が壊れていく痛みに、欲しい場所には与えられない刺激、

「アハハハ。感じるかなぁ。グネグネ。デッカイのだと感じないとか?」

 そのぽっかり空いた心の隙間に木之下の指が触れ、
 夏目の巨大な胸を、めちゃくちゃに揉んできた。

「あああああ。が。。ギシギシ。がああぁあ。ぶぅぅぶう。ギシギシ。」

 確かに夏目も、胸を滅茶苦茶に揉まれている妄想をしたことがあったが、

 こんな状況でも、こんな場所でも、こんな男が相手でもないと、
 必死に違うと拒絶している心や、鳥肌が立っている身体を無視して、

 メスの穴が疼き、身体が高揚し、誰でもいいから受け入れたいと、
 甘美な疼きが全身を侵食していた。

「パパパパ。アハハ。デッカイのをぶら下げてるなぁ。グネグネ。」

「ギシギシ。あ。。あばあぶぶ。あああぁあ。ギシィイイ。ばあぁあ。」

 もちろん、この怒りしか感じない木之下が胸を揉み、蹂躙し、心を犯し、
 玩具のように、自分の身体を触っているのに、

 甘美な刺激が全身を駆け巡り、違う場所も触って欲しいと雌穴が疼き、

 少しも逃げようとせずに、相手の愛撫を素直に受け入れている自分が、
 とても醜く、汚く、不潔で、薄汚れた女になったように感じていた。

 海斗を愛している夏目の心は、そんな気持ちに嫌悪感を抱いていた。

「噴射だァあ。いくぞぉ。ぎゅううう。ほら、出せよ!ぎゅっぎゅうぅ。」

 愛撫という遊びに飽きると、ねじり切る位の力で乳頭を押しつぶされ、
 全身が壊れるのでは無いかという痺れが駆け巡り、
 必死におさえていた気持ちなど嘲笑うように、

「ひっひいい。ぶび。。ギシ。ばあああ。ぶぶうぶいいい。ぶぶぅぅぅ。」

「ビジャビジャ。。。ブチャ。。ブチャチャア。」

 最初は必死に全身を硬直させて、排出するのを我慢していたので、
 身体に残っていたものが不規則に固まり、
 その塊が飛び散って、床や周りの物を汚していた。

「ぶぶうう。ギシギシ。ぶぶぅごぉごおお。ぶぶぅぼお。ギシギシィイ。」

「ビジャビジャ。ブブゥウウウ。ブっぶぶ。ブビィイイイぃいいい。」

 とうとう夏目も、排出する度に与えられる甘美な刺激に流されてしまい、
 泥水のようにベチャベチャになった排泄物をアナルから吹き出していた。

「出たねぇえ。アハハ。」「美女のでも臭いなぁ。あはは。」「クセェ。」
「便秘だったのぉお?なっちゃん。」「後で、入れてあげるからねぇえ。」

 アナルから吹き出した泥水が、桶に溜まっていく光景に、
 抵抗をやめて壊れていく夏目の美しい姿に、
 それを見ている男達は、満足そうに笑っていた。

「カシャ。カシャカシャ。いい顔だねぇ。アハハ。いいよぉお。

 美女が噴射しながらの涙なんて、最高だァあ。アハハ。もっと泣けぇえ。
 もっとだァ。パパパパ。カシャカシャ。いいぞ!もっとだァ。

 夏目ちゃんの顔、とーっても可愛いよお。ぎゃははは。いいぞぉお。」

 排泄姿を見せてしまったという、全身が砕け散ったような衝撃と、
 その行為を見せて喜んでしまっていたという、
 絶望の快楽という、心が張り裂けそうな苦痛を味わっていた。

 夏目の顔は、壊れた心と同じように、目を見開いたまま涙を流し、
 最高の快感を味わったと、口を開けたままヨダレを垂らしていた。

 そんな少しの静寂さえも、木之下は許さないのか、

「ぺチン。ぺチン。起きろ!なつめぇえ。ペチペチ。ペチ。オイ。オキロ。
 さっさと起きねぇえとォオオ。ぶうぅうん。バッっっシやャーン。」

 木ノ下が、持っていたバラ鞭を大きく振りかぶると、
 すやすやと寝ている、海斗のすぐ横に打ち下ろしていた。

「あ。。。あぅう。あ゙ううぅう。あぶぶうぅう。あぐぐうう。」

「そうだ。夏目ちゃん。コレからずっと、ずぅうっとさぁああ。

 このメス豚と一緒にお金を稼いで欲しいんだぁあ。いいでしょ?

 どうかなぁ。いいよねぇえ。ブンブン。いいよねぇえ。なつめちゃん。」

「あぐあがあ。」

「コレからもずっと、僕と仲良くして欲しいんだけど、どうかなぁ?」

「あ。。。あううくう。あうぅう。あぐ。。あぐぅううう。」

 激しい快楽の渦に押し流されて、何も考えられなくなっているが、
 それでも、海斗に危害を加えさせたくない夏目は、
 必死に頭を上下に振って、木之下の提案を了承すると答えていた。

「酒をよこせ。夏目ぇえ。舌を噛むなんてするなよォ。」
「こポ。アァア。ハアハア。ばんべもびまぶ。ばんべもぉお。なんでも。」

「じゃあ飲め。大好きなお酒だぞおぉ。まずは、飲めばいいからなぁ。」
「じゅる。ゴクゴク。。ゴク。ゴクゴク。うう。。ゴクゴク。チュポン。」

 口枷が外されて自由になった夏目は、
 木之下に従属したと、海斗に危害を加えないで欲しいと、
 相手が流し込んでくるお酒を全て飲み干していた。

「じゃあ、お願いを聞いてもらおうかな。いいよな。ナツメ?」
「ダラダラ。はあぁ。ふがはい。ひんぽ。ひんぽください。ひんぽぉお。」

 もう何も考えられない程に壊れて、酔って夢の世界にいる夏目は、
 メスとしての本能は覚えているらしく、早く犯して欲しいと答えていた。

「ほら。もう一度浣腸が欲しいってよぉお。もう一本だァああ。ぎゃはは。
 ソレじゃあ、タップり恵んでやれぇぇぇ。これが終わったら、
 お前たちも一緒に、新しい仲間の歓迎会をするぞぉお!」

「これからよろしくぅう。」「アハ。楽しもうぜぇえ。」「最高だよォ。」

「あはは。あは。あはあは。。ははは。ひんぽぉおお。ひんぽぉお。」

 お酒の高揚感と、全身を駆け巡る甘美なしびれ、
 心の中にポッカリと広がった諦めの気持ちに、
 ただ夢の世界を漂っている夏目は、相手が望む行為を呟いていた。

「次は100でいい、全部入れてやれ。さあ、なつめちゃん。
 みーんなが楽しめるように、奥の。奥まで綺麗にしましょうねぇええ。」

「いやぁああ。ダメだったらダメぇええええ。いやぁあああ。
 ひんぽぉおお。ひんぽくださいぃいい。ぎいぃいいいやぁああァァァ。」

 夏目が必至にやめて欲しいと、懇願する叫びさえ楽しいのか、
 周りにいる男たちは、嬉しそうにニヤニヤと見ているだけで、
 その行為を止めようとも、嫌がる夏目を慰めようともしなかった。

「ぶちゅ。ずるびゅぶうう。」
「あ。。あああぁあがぁああ。うぎゃあああ。あがあああ。があぁああ。」

 アナルから入れられた液体で、腸が膨れて前に押し出されていくが、
 膣にくい込んだ巨大なディルドが、下腹部が膨らむのを止めてるので、

「いぎたい。あガがぁあ。あがぁあ。ひんぽぉ。ギギャギャァア。あ゙あ。」

 胃液まで吐き出してしまいそうになっている身体と、
 膣壁がうねって異物を押し出そうとする激痛に言葉さえ忘れていた。

「さあぁ。綺麗になったらみんなで可愛がってやろうなぁ。」
「合わせろよ。いいな。」「ああ、せぇいぃいのォオオオ。」

「ブチュン。。ぶしゅ。ブシュゥウウウ。ぶしょぉおお。ぶしょぉおおお」

 夏目の身体は、ディルドが抜かれても、膣口が広がったままなので、
 子宮口まで風が当たっているような開放感と、
 腸壁の奥まで流し込まれて、激痛を与えていた液体が、
 身体の外に向かって、一気に押し出されていた。

「ブジャァッッッアア。ビジョォオオオオオオ。びジョジョろろぉおお。」

 夏目の膣口からは、ディルドで堰き止められていた愛液が、
 アナルからは、シリンジで注がれた液体が、
 前後から同時に流れていく快感に、彼女の心は全てを忘れていた。

「いぎゃかああああ。いぃいいいい。。ギャアアア。がぁあああああ。」

 身体の中から全てを洗い流されて、真っ白になった夏目が、
 子供が産道を通って、最初にあげるような絶叫をあげていた。

「さぁあ。好きに楽しめぇえ。なつめを好きにしていい。
 前はガバガバだが、いつものように複数で突っ込んで楽しめばいい。
 もちろん、子宮の奥にタップり注いでやればいいぞ。ぎゃははは。」

「ひ。。ひんぽくだふぁい。ビクッ。ドロドロ。ひんぽ。ヒンポォ。」

「ガキができたら、母乳プレイが出来るし、それでボーナスだからなぁ。
 アハハハハハ。さあ、新しい奴隷のお披露目だァあ。ぎゃははは。
 これからタップリと、どちらが上かわからせてやればいいからなあぁ。」

 同じような行為をして、何人もの犠牲者を作っていたのだろうか、
 女将と呼ばれていた女も、その一人だったのか、
 夏目の壊れた姿に、少しの罪悪感も持っていないのか、
 彼女に群がってくる全員が、壊れた獲物を嬉しそうに見つめていた。

「ザ。。ザザアアア。。。ドカン。アハ。アハハハハ。ビックン。ビクン。
 アハハハハ。ヒンポぉお。ひんぽクダサイ。ヒンポォオ。アハハハ。」

 紐を外されて、滑り落ちるように床に倒れ込んだ夏目は、
 操り人形の紐が切れたように、そのまま床に叩きつけられていた。

 そんな叩きつけられた痛みなど、既に感じられない位に壊れたらしく、
 夏目の顔は、すごく嬉しそうに、すごく楽しそうに、すごく満足そうに、
 痙攣しながら海斗に向けられていた。


 饗宴④
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