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第2話 大福と松茸。夢見るバカップルの贈り物。
しおりを挟む大宰府鴻臚館
平安の世の対外貿易を表向き一手に預かるこの要所には、豊満でナイスバディの草薙姫と筋肉バカでナイスガイな武尊が小学生レベルの純愛を育んでいたとかいないとか。
「なぬ、あれはお主がやっておったと」ぶーっ
豊満ボディに反してベビーフェイスな草薙姫がおやすみになった後、バリアフリーの鴻臚館の迎賓室の銀のテーブルで銀のイスに腰掛けて草薙姫の兄、草壁王と話す武尊。
「はい。早くに父母に先立たれた歳の離れた妹、草薙姫に年の瀬によい夢をみさせてやろうと、私が毎年足袋の中に贈り物を」
草薙姫の幼い日の思い出話に外国船からの荷で目に止まった赤い靴下。
「まあ!京の都にはそんな苦労してる子がいるのですねー!そんな子にこそこの足袋を送ってさしあげて欲しいですわ。杏露酒とご一緒に。」
遠く海の向こうの砂漠をこえ、氷山をこえ、さらに奥に進んだ先には雪深き国があり、その国では真っ赤な靴下を梁にかけておくと聖者の生まれた日には靴下に赤い着物でソリにのったサンタクロースとゆう人物が贈り物を届けてくれるのだとか。
「颯太くんにはきっと贈り物が届くはず。」
と、二人仲良く京に送る荷の中に赤い靴下をいれた訳だが。
「サンタクロースもこんな東の果の島国までは贈り物は難しいかろうと私が。」
「うむむ・・・。」
夢をみさせてやるどころか、夢を壊してしまいそうな気もするが…。
もう真っ赤な靴下は大宰府の鴻臚館から京の月天宮に届いたようで。
年の瀬も迫ってきてますし・・・。
今の世なら一日あれば京都ー博多もひとっとび。
でも平安の頃となると天候を考慮しても半月~ひと月程はかかるはず。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その頃、当の颯太はそんな楽しい年末のイベントとは程遠い、年の瀬の厳しさをひしひしと感じながら【月天宮】に向かい。
ほんとにみんな貧しくて...。
弱くて役にたたない子供は捨てられるしかないのか?
...。オレだって天慶さまが拾ってくれなかったら。
ぶるっ。
...天慶さまはなんであの時オレを拾ってくれたんだろう?
武尊と草薙姫
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