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DIY、地平線を拝む
バトルロイヤル その04
しおりを挟む物凄い勢いで売れる品々、魔道具のレンタル数を増やしていろんな場所で売っているのだが……どこもすぐに完売する。
今や『約束されし商人の物品』とまで言われているらしく(『SEBAS』情報)、俺もかなり張り切って商品を追加していた。
「まさか、アングラにまで売れるとはな」
対暗殺者用に考察した暗殺者系のアイテムもまた、かなりのお値段で売っている。
影に入れる靴、姿を隠す外套、複数の状態異常を付与できる短剣、デメリットも無しに一時的に爆発的な力を得る薬……さすがに面だって売れない品も裏で捌いていた。
「俺、相当恨まれるんだろうな」
地球にも、死の商人という言葉がある。
誰彼構わず兵器を売り捌き、巨万の富を得た者たちへの蔑称だ。
兵器が売れれば戦争は続き、どちらもより強力な兵器を求める。
商人たちはそこへ付け入り、少しずつ凶悪な兵器を用意して高値で売り付け……さらに強い兵器をもう一方に売っていく。
その循環はある意味とても効率がよく、戦争がなんらかの要因で終わった頃には、商人として一生楽して生きるだけの金銭を得ることだって簡単にできてしまう。
──人というかけがえのない資財を使い潰しているのだから、ある意味当然なんだが。
「そしてそれを今、俺は実行している。目的は金ではなく栄誉なのだが……まあ、そんなことは理由にならない」
自身の私利私欲のために動いているという時点で、ほとんど変わりないだろう。
より性能のいいアイテムを時間ごとに販売し、金がある奴が勝利するという汚い世界をこちらに持ち込んでしまっているのだから。
実際そんな話が掲示板に上がっているようで、弱者が強者を倒す逆転劇や、逆に強者が弱者を蹂躙する鏖殺劇が起きているようだ。
「そしてその骨肉の争いは、すべて俺の利益となる……か。嫌になってくるな」
《旦那様……》
「最上の品はまだ出してないし、そもそも高品質のアイテムは売ってない。あくまでみんなであれば数秒で屠れるアイテムしか並べていない……まだ、大丈夫だ」
家族を傷つけるアイテムを用意するほど、俺はまだ腐っちゃいない。
しっかりと売るべき物を選んでいるし、世に出て困る物は並べていないのだ。
「俺の糧となれ、欲に塗れた者よ。力に溺れたその罪を贖うがよい」
仕掛けは用意してある。
できるのであれば潰し合い、もっともよい結果を生んでくれることを願おう。
「──さて、俺はどっかで遊びますか!」
時間はたっぷりある。
イベントエリア限定のアイテムが無いか、しっかりと探さないとな!
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