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DIY、真・就職活動
ヴァルハラ その13
しおりを挟む雑魚集団というわけではないんだろうが、相手が悪かった。
金に糸目を付けない破邪によって、浄化された亡者たち。
そして、改めて召喚される次の試練相手。
……先ほどのヤツは、ボーナスステージということで勘弁してもらいたい。
「さて、次は……さっきの続きだな」
無い知識を絞りだし、先ほどの亡者をとある象徴に結び付けた。
そして世界蛇はそのまま本体、さらに今回出てきた相手。
それらはとある関係性を持った、繋がりを持つヤツらだと気づく。
「フェンリル……つまり三兄弟だな」
《順番ではフェンリル、ヨルムンガンド、そしてヘルではありますが。試練の都合上、旦那様に余裕を持たせた順番なのでしょう》
ヘルは北欧神話版の冥界を司る女神。
そして、これまでに出てきた試練の相手と兄弟という存在なのだ。
ちなみに父親はロキ、悪戯の神である……何か関係があるのだろうか?
「最後に出てくるのが、お父さんとかそういうのは止めてもらいたいよな。神じゃなくて巨人として出ます、とかそういう穴を突いてくるみたいな感じで」
《……相手は神族、その存在すらも偽り介入してくる可能性は決してゼロではないでしょう。しかし、今回に限っては問題ないかと》
「そうか? ……まっ、『SEBAS』がそういうならそうだろうな。よし、さっさと始めようか!」
今回も長男同様、内部からドーンというわけにはいかない。
神殺しの狼を相手に、神の力で『超越者』に成った俺は気を払わねばならないのだ。
ただ、それを気にするのは牙のみ。
そして神を呑み込むとされた体内、爪や尾による攻撃であれば蘇生可能だろう。
そして、俺には秘密兵器があった。
使うとは思ってもいなかったが、人との繋がりによってそれを手に入れていたのだ。
「──聖具『神狼捕鎖』」
『ギャウン!?』
「──聖具『神狼縛鎖』」
『グゥウウ……』
二つの鎖、それは獣人国アニワスの国宝を複製して手に入れていた。
どちらもフェンリルを縛ったという謂れがある代物で、意外と効いている。
「まあ、どっちも破られたヤツだけど……二つ同時ってのは、経験してないんだろう?」
『グァア!』
「なら、さっさと済ませよう──『剣矢』」
弓を取りだし、矢を番えた。
ただし、それは剣の形をしている……というか剣そのものだ。
それを可能にする技術と権能を秘めたエルフを思いだしながら、番えた剣の名を告げてフェンリルに放つ。
「──『喰獣の剣』」
牙型のアイテムを加工して打ち上げた剣が刺さり、その効果を発揮する。
喰らうモノを喰らう、まさにカウンターのような一撃……なっ、ピッタリだろう?
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