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DIY、発明する
古代交渉 その07
しおりを挟む「少しだけ変わっているみたいだな。これまでは言われた通りの場所に知性を宿した魔物が居たから、てっきりそのままだったと」
《未来を把握しているからこそ、それらを把握していたのでしょう。それに、神練の侵攻にムラがあった影響でもあるかと》
次の会談相手を探し、西へ東へ大忙し。
唯一の救いは、彼らが一つの区画に必ず一体しか存在しないことだろう。
自然界において、そんなご都合主義は働かない……うん、すでに闘争を終えた結果として下克上が済んでいるだけだ。
「東から北東と来て、次は北西か? 北はすでに古代人たちが占有している影響で、特に強い個体は出現していないみたいだし」
《北西区は比較的安全な区域で、頂点に君臨する存在は洞窟の中に潜んでおります。その地から離れず、必要に応じて出ることで治安の維持を行っているとのこと》
「情報が早いな……しかしまあ、まさか恐竜以外にもトップに君臨している魔物が居るとはな。なんだかいつの間にか、それが当然見たいな判断をしていたよ」
《無理もありません。この世界において、生存を確定させるために恐竜に属する魔物は強化されておりますので。しかし、それが他の魔物が君臨できない理由とはなりません》
そう、これまで二体の恐竜が区画の頂点に立っていた場所を回ってきたが、次はどうやら異なる種族が君臨しているらしい。
理由として、わざわざ洞窟を占有していた魔物を恐竜が狙う理由が無かったことが挙げられる……そうして無視された結果、力を蓄えたその魔物によって潰されたわけだ。
「弱肉強食……いや、肉にならなかったからこその結果か? 自分の都合で物事を判断していると、足元を掬われかねないという教訓になりそうだな」
《どのような対応を?》
「これまで通り、まずは誠意を尽くそう。あそこだと、洞窟の周辺だと弱者が集まってすぐに助けてもらえるようにしているらしいからな。そこで揉めたら、間違いなくこれまで通りだろう」
《では、仰せの通りに》
そうした会話をしているうちに、目的地である洞窟のある北西区へ辿り着く。
死亡レーダーを使って周辺を調べてみるものの、たしかに強大な反応は感じられない。
「普段から活動しているわけじゃないのか。乞われることで、それを目的とする」
《生存に必要なものはすべて、洞窟内で確認されています。いかがなされますか?》
「やることは変わらない。とりあえず、洞窟の外で暮らす魔物たちに警戒されないように隠れて入ることにしよう」
《仰せのままに》
魔道具を使い、身を隠す。
そしてその状態のまま、俺は洞窟の奥へと侵入するのだった。
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