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DIY、お披露目する
マラソンイベント その08
しおりを挟む「まあまあ、いい順位だったけどさぁ」
一位はキーシ、俺は……五位だった。
空間を破壊する『破天』の権能、それにより超絶ショートカットが行われ、順路を一位で通った俺が、この順位となったわけだ。
景品は同じなので、そこは気にしてない。
ただまあ、二位ではなく五位というのがあまり気に入っていないのだ。
「コバンザメに負けるのは……ちょっと、不服なんだよな。道が壊れてなかったら、順位が変動していたのは当然だけど」
破壊された空間にできた道を、安全に通れるのはキーシだけ。
他の者は入ること自体は可能だが、そこを絶対に通り抜けられるという保証が無い。
道を踏み外せば落ち、永遠に戻ってこれないのと同じようなことだ。
休人は[自死]機能でリタイア可能だが、空間系の能力を持つそういうリスクもある。
もともと価値があり、希少度も相応に高い空間属性の能力は時属性と同じく危うい。
ここではないどこかへ彷徨ったり、転移の座標を誤って死んだりと……様々である。
「けどまあ、対策はできた。熟練者部門には参加しないつもりだったけど……まあ、ギリギリ間に合うかな?」
キーシは全部門に参加するようだし、俺も負けじと参加するつもりだ。
空間を壊す奴が居るからこそ、行うことができる面白いことがあるからな。
イベント参加用の画面を[メニュー]から出現させ、操作していく。
生産を簡易で始めて、能力値にブーストを掛け──条件を強制的に突破する。
「……弱めるのは大変だけど、強めるのは簡単だよな。不可逆って言うんだっけ?」
《登録完了しました。この世界では、不可逆という概念はあまりございませんね。レベルですら、ドレインを用いることで下げることができますので》
「そうらしいな。たしか、そうじゃなくても職業レベルとかスキルレベルもリセットさせられるんだったな」
《ドレインとリセットではリスクやメリットが異なりますが、どちらも一度器を空にするという点では同じですね》
ドレインは相手の糧になるため、調整程度にしか使えないらしい。
だがリセットの場合、リセット時のレベルに応じて器に影響があるんだとか。
一時的な成長率の向上や補正の性能向上、最低経験値の習得条件が低下するなど。
ちなみに一番最後のヤツは、要するに雑魚が相手でも経験値が貰えるということだ。
「そろそろ経験者の非戦闘職部門が始まりそうだな……準備をするか」
《畏まりました》
これまでよりも、文字通りレベルが高い者たちによる競争が始まる。
原付き相手でも余裕に戦える、そんな猛者も混ざっているんだよな。
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