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DIY、とにかく戦い続ける
闘技大会無制限部門前篇 その06
しおりを挟む遺製具の力も借り、銃使い風の杖使い……というか魔装使いを撃破することに成功。
その間も戦いは繰り広げられており、残すは俺も含めて四人となっていた。
「一人は【操奏剣主】……剣士、というよりも剣使って感じがしますよね、彼」
当然のように残る一名。
本線に出場できる定員は二名のはずだが、俺も他の二人も容赦なく剣を飛ばし、自動で攻撃を行っている。
先んじて『SEBAS』から教えてもらった情報によると、剣の操作はマニュアルでもオートでも自由に可能らしい。
必要な時に応じて、それを切り替えることができるのが厄介な点。
……現在攻撃の軌道を解析し、自動操縦の時だけでも対処できるようにしています。
「そして残った参加者の把握っと……ローブに認識阻害が付いていますね。分かるのは、武器として使っている二振りの短剣。結構な業物ですね、アレ」
身軽な動きで剣を躱し、それでも対処できない物を短剣で捌いている一人の参加者。
武器にエフェクトは発生していないことから、素の実力でやっていることが分かる。
緩急自在、本数ほぼ無制限で飛んできている武器に的確な対処ができていることからも分かるように、かなりの実力者であろう。
「もう一人は…………あの娘、水人系の種族でしょうか?」
水人、それは森人や山人同様に、特定の地域に住む者が多い種族。
名前から分かる通り、主に水──水中での活動を可能とする種族性質を持つ人族だ。
身体的特徴は体のどこかに、魚っぽい要素があるところ。
参加者である少女で言えば、それは耳の部分が魚のエラになっていることだろう。
「武器は細剣、レイピアですね…………ってまさか──『SEBAS』!」
《防音を強化します》
「──ワッ!!!!」
大きく息を吸い、一言を発する。
だがその大きさは文字通りの爆音、けたたましく響いたその声は、地面に罅を生み出すほどのものだった。
彼女が構えていたレイピア、それがどういう理屈か声の増幅を図っていたようだ。
声はレイピアを通じて一点に集まり、その振動を以って爆音となったとのこと。
「おぅ、水人族の中でも人魚系の方々はたしかに声に関するスキルを獲得しやすいとは聞いていましたが……凄まじいですね。それよりも……あちらの方は獣人でしたか」
声の影響によりローブが吹き飛び、その姿が露わになっていた。
弱々しく頭上で垂れ下がっている三角のケモミミ、まさしく獣人である。
「というより、なんだか見覚えが…………」
《旦那様、彼女は【獣王】と『覇獸』のご息女でございます》
「……ああ!」
だいぶ前に見たことのある姿、それが今の姿に結び付いた。
まあ、戦闘狂なお母さんがいるのだ、ある意味ここに居てもおかしくはないのかな?
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