2,690 / 3,179
DIY、とにかく戦い続ける
特殊耐久サバイバル部門前篇 その18
しおりを挟む二日目開始早々、『プログレス』で個人情報を偽った状態でアイテムを大量に作った。
それは今後の布石、下準備を終えてから行動を再開する。
「──切り替え成功。よし、頑張るか」
エクリの影からフィールドの外へ。
火山地帯の洞窟で体を休めていたエクリの体に、俺の意識が入り込む。
休息の方法も特殊サバイバル部門の評価対象になるかもということで、耐性無しでも比較的安全に休める場所を、採掘している間に探してもらっていたんだよな。
《旦那様、どうやら一日経過ごとにランキングが発表されるようです》
「ん? そうなのか……[メニュー]から確認できそうだし、調べてみるか」
これまでのイベントでも、そうして途中結果を確認できるものはいくつかあったので、それと同じ要領でさっそくチェック。
「へぇー、部門の中でさらに細分化……とはいかないのか。総合評価一括、しかも自分以外は誰か分からない仕様」
前者はともかく、なぜ後者が分かるのか。
それは別の画面に表示されている順位と同じ場所に、色付けされて他の参加者とは違うと一目で分かる形で表示されているからだ。
てっきり、逸脱した連中を強調するために名前は出すと思ったのだが……そう思っていた俺は、現時点での上位入賞者の名前をタップしたところでその理由を知る。
「……あー、評価は総合だけど採点はちゃんと分けられているのね」
その中には、強さと絶対一概に示すことはできないものも。
……どうやって証明すれば、評価されるのでしょうね。
まあ、EHOなら魔物を討伐した数でも証明できるのだろう。
だがもっとも手っ取り早いのは、実力が別の形で評価されている奴を倒すことだよな。
「これ、アレだよな。星とか神とかの上位者だけが知れるマスクデータ的な部分で、いろいろと調べている的な。特殊耐久サバイバルなのに、やっていることが実質魔物たちも含めた生存バトルロイヤルになっているだろ」
そして、そんな情報を基にお偉い様たちが何をするのか……考えたくない。
ただ一つ分かること、それは──確実に俺は高得点なんだろうなぁ、ということだけ。
「いちおうトップ100の中に入っているわけだが……俺の場合、生産というか魔獣と接触したうえで生還したのが高得点になっているみたいなんだよな」
《衣食住の観点から考えますと、旦那様の一日目の行動はあまり正しくは無い、という評価なのかもしれません。逆に、魔獣という脅威から逃げ延びるだけの力がある、という点が評価されたのでしょう》
遭遇するだけで点数が入るってのは、いろいろと危ない気がする。
最悪、それをやり続けた結果として魔獣がブチギレて……なんてな。
1
あなたにおすすめの小説
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
(完)聖女様は頑張らない
青空一夏
ファンタジー
私は大聖女様だった。歴史上最強の聖女だった私はそのあまりに強すぎる力から、悪魔? 魔女?と疑われ追放された。
それも命を救ってやったカール王太子の命令により追放されたのだ。あの恩知らずめ! 侯爵令嬢の色香に負けやがって。本物の聖女より偽物美女の侯爵令嬢を選びやがった。
私は逃亡中に足をすべらせ死んだ? と思ったら聖女認定の最初の日に巻き戻っていた!!
もう全力でこの国の為になんか働くもんか!
異世界ゆるふわ設定ご都合主義ファンタジー。よくあるパターンの聖女もの。ラブコメ要素ありです。楽しく笑えるお話です。(多分😅)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる