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尽くす女は遅くなっても彼氏に料理してから帰宅した
「斎藤さん、申し訳ないんだけどこれ30部ずつコピーとっておいてくれない?」
「もちろんいいですよ、川野先輩。30部ずつですね?出来上がったら川野先輩のところにお持ちしますね?」
「助かる―!ありがとう斎藤さん!今日はちょっと忙しくてそこまでなかなか手が回らなくって困ってたのよね。」
「そうなんですか?言って下さればお手伝いしますよ?今日は丁度キリがいいところまで、あと少しで終わりそうなので。」
「うわー、女神!本当にありがとう!斎藤さん!明日ランチおごらせてね!」
「いえ、そんな申し訳ないですよ。それに私いつもお弁当持ってきているので大丈夫ですから。」
「あ、そうだったわねー。しかもいつ見ても彩り豊かなおいしそうなお弁当よね。すごいわ斎藤さん。…でもさ、たまには手抜きして明日にでも私とランチに行こうよー?いつも手伝ってくれているんだから驕らせてちょうだい!」
「いつも雄太のお弁当のついでに私の分も作るようになっちゃって。でもそういえばずっとお弁当だったし…うん。先輩、ランチ明日是非ご一緒させてください!」
「本当に田中君に尽くしてるわよね、斎藤さん。もう田中君も斎藤さんを手放せなくなってるわよね。こんな尽くしてくれてて可愛くて性格がいいんだもん。私が男だったら絶対に斎藤さんに彼女になってもらいたいと思うもん。」
「そうですかー?そう言ってもらえてうれしいです、先輩!ふふふっ!じゃあ明日のランチ楽しみにしてますね!後で思いっきり私をこき使って下さい!」
「いやー、斎藤さんってばっ!私をこき使って下さいだなんて、そんなこと、男どもに言っちゃだめよぉっ!」
忙しすぎてややハイテンションになっている先輩のお手伝いがその日は本当に忙しくて、久しぶりに残業になってしまった。
雄太に今日は残業になってしまったから夕飯は用意できそうにないとメッセージを送った。残業を一緒にすることになってしまった私に、何度も頭を下げて来る先輩と一緒にその日終業した時には夜の9時を過ぎていた。
(さすがに疲れちゃったな。今日はこのまま自分のアパートに戻ろう...と、その前に雄太にメッセージ送ってっと...よし、帰ろう。)
ピロンピロン♪
『何やってんだよ、俺夕飯食べずに待ってるんだけど?』
(え…?食べずに待ってる?もう9時過ぎなのに…どうしよう、でも本当に今日は疲れちゃったし…)
ピロンピロン♪
『うどんでも何でもいいから早く来て作ってくれよ。腹減った』
(うどん...って言ってもなあ、どうしよう...今から雄太のところに行ってたら帰りがすごく遅くなってしまう…近所のコンビニで何か買って自分で食べてくれたらいいのに…)
ピロンピロン♪
『あとどのくらいで着きそう?腹マジ減ってんだけど』
(仕方ない…)
急いで駅に向かい、雄太のアパートに近いドラッグストアがまだ開いていたのでそこでうどんの材料を購入した。
一人夜道を買い物袋を掲げてはぁはぁ息を切らして雄太のアパートに到着すると、雄太はビールを飲みながら映画を見ている途中だった。
「やっと来たのか、夕飯何作るんだ?」
「簡単にうどんにするね。」
「はー、仕方ねえな。早くしてよ。腹減った。あ、そうだ。今週末は俺出張が入ったから。」
「え?そうなんだ。出張なんて久しぶりだね。どこに行くの?」
「…大阪、金曜の夜から行って恐らく月曜の朝帰ってくる。」
「へえ、大変だね。うん分かった。頑張って来てね。」
「ああ。」
(雄太がうどんでも何でもいいからって言ったからそうしてるのに…ていうか、作るの手伝ってくれてもいいんじゃない?なんで私ばかりこんなバタバタしなきゃいけないわけ?)
もやもやしながらも夕飯を終えた私は雄太がお風呂に入ってる間に速攻で後片付けをして終電に飛び乗って帰宅した。
「もちろんいいですよ、川野先輩。30部ずつですね?出来上がったら川野先輩のところにお持ちしますね?」
「助かる―!ありがとう斎藤さん!今日はちょっと忙しくてそこまでなかなか手が回らなくって困ってたのよね。」
「そうなんですか?言って下さればお手伝いしますよ?今日は丁度キリがいいところまで、あと少しで終わりそうなので。」
「うわー、女神!本当にありがとう!斎藤さん!明日ランチおごらせてね!」
「いえ、そんな申し訳ないですよ。それに私いつもお弁当持ってきているので大丈夫ですから。」
「あ、そうだったわねー。しかもいつ見ても彩り豊かなおいしそうなお弁当よね。すごいわ斎藤さん。…でもさ、たまには手抜きして明日にでも私とランチに行こうよー?いつも手伝ってくれているんだから驕らせてちょうだい!」
「いつも雄太のお弁当のついでに私の分も作るようになっちゃって。でもそういえばずっとお弁当だったし…うん。先輩、ランチ明日是非ご一緒させてください!」
「本当に田中君に尽くしてるわよね、斎藤さん。もう田中君も斎藤さんを手放せなくなってるわよね。こんな尽くしてくれてて可愛くて性格がいいんだもん。私が男だったら絶対に斎藤さんに彼女になってもらいたいと思うもん。」
「そうですかー?そう言ってもらえてうれしいです、先輩!ふふふっ!じゃあ明日のランチ楽しみにしてますね!後で思いっきり私をこき使って下さい!」
「いやー、斎藤さんってばっ!私をこき使って下さいだなんて、そんなこと、男どもに言っちゃだめよぉっ!」
忙しすぎてややハイテンションになっている先輩のお手伝いがその日は本当に忙しくて、久しぶりに残業になってしまった。
雄太に今日は残業になってしまったから夕飯は用意できそうにないとメッセージを送った。残業を一緒にすることになってしまった私に、何度も頭を下げて来る先輩と一緒にその日終業した時には夜の9時を過ぎていた。
(さすがに疲れちゃったな。今日はこのまま自分のアパートに戻ろう...と、その前に雄太にメッセージ送ってっと...よし、帰ろう。)
ピロンピロン♪
『何やってんだよ、俺夕飯食べずに待ってるんだけど?』
(え…?食べずに待ってる?もう9時過ぎなのに…どうしよう、でも本当に今日は疲れちゃったし…)
ピロンピロン♪
『うどんでも何でもいいから早く来て作ってくれよ。腹減った』
(うどん...って言ってもなあ、どうしよう...今から雄太のところに行ってたら帰りがすごく遅くなってしまう…近所のコンビニで何か買って自分で食べてくれたらいいのに…)
ピロンピロン♪
『あとどのくらいで着きそう?腹マジ減ってんだけど』
(仕方ない…)
急いで駅に向かい、雄太のアパートに近いドラッグストアがまだ開いていたのでそこでうどんの材料を購入した。
一人夜道を買い物袋を掲げてはぁはぁ息を切らして雄太のアパートに到着すると、雄太はビールを飲みながら映画を見ている途中だった。
「やっと来たのか、夕飯何作るんだ?」
「簡単にうどんにするね。」
「はー、仕方ねえな。早くしてよ。腹減った。あ、そうだ。今週末は俺出張が入ったから。」
「え?そうなんだ。出張なんて久しぶりだね。どこに行くの?」
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「ああ。」
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