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ローズ
開けられることのないプレゼントの山
茶会の席を途中で退席したサミュエルはローズを結局時間終了まで待ちぼうけさせることになっていたのだが、多少の罪悪感あるいは常識はあったのだろう。
茶会の次の日には謝罪の手紙とお詫びのプレゼントが送られてきた。
サミュエルがブリアナを抱きしめて慰めていたあの日、ブリアナには少しでも元気が出るようにと、どこかに一緒に出掛けようと言っていたのを思い出す。
一緒に出掛けた場所で、ブリアナに似合いそうなものを一緒に選んでサミュエルが、嬉々としてそのプレゼントを彼女の為に贈っている姿を易々と想像できる自分に辟易した。
自分には毎度の如く手紙と当たり障りのないプレゼントを贈ってくるだけ。
なんと軽く見られているのだろうと乾いた笑いが漏れ、一人静かに涙を流した。
次第にプレゼントの中身を確認する気も失せてしまい、部屋の隅っこに積み重ねていった。
贈られてくるプレゼントは、自分には似合わないものばかりでどちらかというとブリアナに似合いそうなものばかりだった。
そういえば、私の好きな色や趣味など一度も聞かれたことがないことを思い出し苦笑する。
「サミュエル殿下のお好きな色をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
なんとかサミュエルとの関係を少しでも良好にできないかと、一度こんなことを聞いてみた。
「私の好きな色か…。そうだな。私は落ち着いた緑が好きだな。」
緑が好きだとおっしゃったサミュエルは、愛しいブリアナの緑を思い出したのか何とも言えない緩んだ顔になっていた。
ここで、ローズの瞳の紫が好きだと嘘でも言ってくれていたら、私は少しでも喜べただろうか。
あり得ない空想をしてもしようがないのだと、ローズは空を見上げた。
そして、侍女からサミュエルの愚かな言動でローズが心を痛めていると聞いたローズの両親や兄は、どこまでローズを、そして我が公爵家を馬鹿にしているのかと、サミュエルに怒りと失望を募らせていった。
茶会の次の日には謝罪の手紙とお詫びのプレゼントが送られてきた。
サミュエルがブリアナを抱きしめて慰めていたあの日、ブリアナには少しでも元気が出るようにと、どこかに一緒に出掛けようと言っていたのを思い出す。
一緒に出掛けた場所で、ブリアナに似合いそうなものを一緒に選んでサミュエルが、嬉々としてそのプレゼントを彼女の為に贈っている姿を易々と想像できる自分に辟易した。
自分には毎度の如く手紙と当たり障りのないプレゼントを贈ってくるだけ。
なんと軽く見られているのだろうと乾いた笑いが漏れ、一人静かに涙を流した。
次第にプレゼントの中身を確認する気も失せてしまい、部屋の隅っこに積み重ねていった。
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