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ローズ
それでも破棄できない婚約2
「ローズ嬢、もしよければ私とも一曲踊ってくれないか?」
そう言ってきたのはウィリアム王太子であり、サミュエルの婚約者となってから私はよくしていただいていた。
お茶で待ちぼうけを食らっているときなど、王太子として忙しいであろうのにサミュエルとブリアナのことを詫び、惨めな私を元気づけるようにそのままお茶にも付き合ってくれている。
「ローズ嬢、今日もすまないな。何度もブリアナにもサミュエルにも注意しているんだが。どうも奴らの常識は生まれたときに母親の腹の中に忘れてきたらしい。困ったことがあればいつでも私を頼ると良い。」
「ふふっ。忘れてきたとはまたおかしな冗談を…。いつもウィリアム殿下には気に掛けていただきありがとうございます。」
ウィリアム殿下とのダンスは安定感があり、たまにこのようにぎりぎりの冗談で私をどうにか笑わせようとしてくれるのが伝わり、とても落ち着いた気持ちになれた。
ダンスが終わり、喉が渇いた私に飲み物を渡してくれたウィリアム殿下にお礼を告げようとしていたら第三王子のルイス殿下がやって来た。
「兄上、ローズ嬢。見事なダンスでしたね。ローズ嬢、この後少し休憩したら私とも踊ってもらえませんか?」
「もしローズ嬢がつかれてないならそうしてやってくれないだろうか。それに、愚弟と私の婚約者は私たちの存在を既に忘れているようだしな。ローズ嬢にはいらぬ苦労を掛けてしまって申し訳ない。」
そういったウィリアム王太子殿下の視線の先には、それが当然のごとく寄り添うサミュエルとブリアナがいたのだった。
それからは、サミュエルと出席した夜会では、ブリアナがいるといつも、このような展開が待ち受けていたのだった。
そして次第に、周囲の私への評価も変化していき、婚約者に見向きもされない可哀そうな女だとか、悲恋のサミュエル殿下とブリアナ様のお二人が可哀そうだとか、挙句の果てにはウィリアム殿下とサミュエル殿下とブリアナ様が三角関係であるだとか囁かれるようになった。
このような状況を見かねた父や兄はどうにかローズとサミュエルの婚約を破棄できないかと国王に掛け合ったが、どうしても国王が首を縦に振ることはなかった。
そう言ってきたのはウィリアム王太子であり、サミュエルの婚約者となってから私はよくしていただいていた。
お茶で待ちぼうけを食らっているときなど、王太子として忙しいであろうのにサミュエルとブリアナのことを詫び、惨めな私を元気づけるようにそのままお茶にも付き合ってくれている。
「ローズ嬢、今日もすまないな。何度もブリアナにもサミュエルにも注意しているんだが。どうも奴らの常識は生まれたときに母親の腹の中に忘れてきたらしい。困ったことがあればいつでも私を頼ると良い。」
「ふふっ。忘れてきたとはまたおかしな冗談を…。いつもウィリアム殿下には気に掛けていただきありがとうございます。」
ウィリアム殿下とのダンスは安定感があり、たまにこのようにぎりぎりの冗談で私をどうにか笑わせようとしてくれるのが伝わり、とても落ち着いた気持ちになれた。
ダンスが終わり、喉が渇いた私に飲み物を渡してくれたウィリアム殿下にお礼を告げようとしていたら第三王子のルイス殿下がやって来た。
「兄上、ローズ嬢。見事なダンスでしたね。ローズ嬢、この後少し休憩したら私とも踊ってもらえませんか?」
「もしローズ嬢がつかれてないならそうしてやってくれないだろうか。それに、愚弟と私の婚約者は私たちの存在を既に忘れているようだしな。ローズ嬢にはいらぬ苦労を掛けてしまって申し訳ない。」
そういったウィリアム王太子殿下の視線の先には、それが当然のごとく寄り添うサミュエルとブリアナがいたのだった。
それからは、サミュエルと出席した夜会では、ブリアナがいるといつも、このような展開が待ち受けていたのだった。
そして次第に、周囲の私への評価も変化していき、婚約者に見向きもされない可哀そうな女だとか、悲恋のサミュエル殿下とブリアナ様のお二人が可哀そうだとか、挙句の果てにはウィリアム殿下とサミュエル殿下とブリアナ様が三角関係であるだとか囁かれるようになった。
このような状況を見かねた父や兄はどうにかローズとサミュエルの婚約を破棄できないかと国王に掛け合ったが、どうしても国王が首を縦に振ることはなかった。
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