初恋の兄嫁を優先する私の旦那様へ。惨めな思いをあとどのくらい我慢したらいいですか。

梅雨の人

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ローズ

里帰り3

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ローズは自分が病に倒れたときにサミュエルがすぐに自分の元にこれなかった背景に、ブリアナとサミュエルの間にそんなことがあったのかと、今更ながら聞かされたその言い訳に妙に納得してしまった。 

しかし、それでもサミュエルには一番に自分の元に駆けつけてほしかったのだと言いたいのをローズはぐっとこらえた。 

「あんなときに人間の本心が現れるのかと…、だからやっぱりサミュエル様は私よりブリアナ様を優先したのだと思って…婚約時代のときのように.......っふっ…」 

絞り出すようにふるえながらそう言葉を発したローズの頬を再び涙が伝った。 

「ああ…ローズ。愚かな私をどうか許してくれ。何度でも君に誓うよ。私の最優先は妻であるローズ、君だと。

確かに.......ブリアナ義姉さんに昔の愚かな私は惹かれていたかもしれないけれど、それは昔の話だ。

昔の愚かな私の言動でも君をさんざん傷つけてしまっていたんだな.....。

すまない、ローズ。もう私の心はすべてローズのものだよ。愛しているんだ。ローズ。お願いだ。許してくれ…。」 

 サミュエルの懺悔を聞いたローズはただただ肩を震わせて涙を流した。

そんなローズを決してその腕から離さずに抱きしめてくるサミュエルも、目にうっすらと涙を浮かべていた。

ローズは、もう認めるしかなかった。

サミュエルが迎えに来てくれて嬉しいのだと。

己の過去の過ちを懺悔し、ブリアナではなく、ローズ自身を愛していると言ってくれたサミュエルを心の底から愛しているのだと。

だからもう一度だけ、目の前のサミュエルを信じてみようと思った。

 「本当にもう最後のチャンスですよ…サミュ様…」 

涙を拭いもせずに、ローズはサミュエルにそう伝えた。

「ああ…。ありがとう...。誓うよ、ローズ。君をもう絶対に傷つけないと…。」 

泣きそうな表情を浮かべたままのサミュエルはローズを見つめ愛していると囁き、ゆっくりと唇をローズに重ねた。 

今まで会えなかった時間を埋めるように、何度も何度もキスを繰り返したサミュエルは、その後ローズの両親にも深く謝罪を行い、数日後ローズと双子を伴って城に戻っていった。
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