43 / 54
サミュエル
無神経3
無意識のうちに私がローズを傷つけ続けていたことに気が付かなかった私は、元気のないローズの笑顔が見たくてプレゼントを頻繁に贈った。
目の前でプレゼントを開けてくれるローズが、嬉しそうにしているのを見るたびに私も嬉しい気持ちになった。
そしてふと、思ってしまった。
そうか、ブリアナにもプレゼントを渡したら早く元気になってくれるのではないかと。
不覚にも、ローズと夫婦になる前までブリアナに夢中で彼女の好みを大体把握していた私にとって、ブリアナのプレゼントを選ぶのに何ら苦労はなかった。
想像道理、ブリアナはプレゼントをたいそう気に入ってくれたようで安心したが、まさかローズがその様子を見ていたとは思わなかった。
その日いつものように夕食を食べ終わった私は残った執務を行い、それからにブリアナの様子を見に行ってから、ローズのいる夫婦の寝室へ戻っていった。
王宮に戻って来てから忙しくて、ローズが寝静まってから寝室に戻ってくるようになっていた。
本当はブリアナの様子をわざわざ寝室に戻る前に確認する必要などなかったというのに。
いつものように寝静まったローズを抱きしめて横になったが、その日、明らかにローズの頬が濡れていた…。
次の日、私の執務室から、ルイスに連れられてローズと双子たちがピクニックをしているのが見えた。
自分のことは棚に上げて、なんでローズは私とではなくルイスと過ごしているんだとイラっとした。
振り返ると、王宮に戻ってから、ローズと会話をする機会は食事の時間くらいしかなくなっていた。
私の空いた時間は全てブリアナに捧げていたのだから自業自得でしかないというのに。
くつろいだローズとルイスが楽し気にしているのを羨まし気に眺めていたが、突然ローズが涙を流し、その後ルイスに抱えられたのを目にして、嫉妬と困惑、怒りで我を忘れた私は急いでルイスの後を追った。
息を乱してルイスに追いついた私が辿り着いたのはなんとローズの部屋だった。
そして、ルイスはそこに寝かされたローズの頭を優しくなでていた。
目の前でプレゼントを開けてくれるローズが、嬉しそうにしているのを見るたびに私も嬉しい気持ちになった。
そしてふと、思ってしまった。
そうか、ブリアナにもプレゼントを渡したら早く元気になってくれるのではないかと。
不覚にも、ローズと夫婦になる前までブリアナに夢中で彼女の好みを大体把握していた私にとって、ブリアナのプレゼントを選ぶのに何ら苦労はなかった。
想像道理、ブリアナはプレゼントをたいそう気に入ってくれたようで安心したが、まさかローズがその様子を見ていたとは思わなかった。
その日いつものように夕食を食べ終わった私は残った執務を行い、それからにブリアナの様子を見に行ってから、ローズのいる夫婦の寝室へ戻っていった。
王宮に戻って来てから忙しくて、ローズが寝静まってから寝室に戻ってくるようになっていた。
本当はブリアナの様子をわざわざ寝室に戻る前に確認する必要などなかったというのに。
いつものように寝静まったローズを抱きしめて横になったが、その日、明らかにローズの頬が濡れていた…。
次の日、私の執務室から、ルイスに連れられてローズと双子たちがピクニックをしているのが見えた。
自分のことは棚に上げて、なんでローズは私とではなくルイスと過ごしているんだとイラっとした。
振り返ると、王宮に戻ってから、ローズと会話をする機会は食事の時間くらいしかなくなっていた。
私の空いた時間は全てブリアナに捧げていたのだから自業自得でしかないというのに。
くつろいだローズとルイスが楽し気にしているのを羨まし気に眺めていたが、突然ローズが涙を流し、その後ルイスに抱えられたのを目にして、嫉妬と困惑、怒りで我を忘れた私は急いでルイスの後を追った。
息を乱してルイスに追いついた私が辿り着いたのはなんとローズの部屋だった。
そして、ルイスはそこに寝かされたローズの頭を優しくなでていた。
あなたにおすすめの小説
元婚約者に未練タラタラな旦那様、もういらないんだけど?
しゃーりん
恋愛
結婚して3年、今日も旦那様が離婚してほしいと言い、ロザリアは断る。
いつもそれで終わるのに、今日の旦那様は違いました。
どうやら元婚約者と再会したらしく、彼女と再婚したいらしいそうです。
そうなの?でもそれを義両親が認めてくれると思います?
旦那様が出て行ってくれるのであれば離婚しますよ?というお話です。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
あなたなんて大嫌い
みおな
恋愛
私の婚約者の侯爵子息は、義妹のことばかり優先して、私はいつも我慢ばかり強いられていました。
そんなある日、彼が幼馴染だと言い張る伯爵令嬢を抱きしめて愛を囁いているのを聞いてしまいます。
そうですか。
私の婚約者は、私以外の人ばかりが大切なのですね。
私はあなたのお財布ではありません。
あなたなんて大嫌い。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31
*らがまふぃん活動三周年周年記念として、R7.11/4に一話お届けいたします。楽しく活動させていただき、ありがとうございます。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
嘘をありがとう
七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」
おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。
「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」
妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。
「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。