7 / 23
巻き戻り前
義兄姉の心配
しおりを挟む
リズリー様が屋敷に来て約四か月が過ぎた。
状況は悪化し、私にあてがわれるはずの毎月の当主夫人として充てられる予算の大半が今ではリズリー様のドレスや宝飾品を購入した費用の補填に使われている。
執事のロニーが旦那様に苦情を呈したが、全く聞く耳を持ってくれなかったらしい。
リズリー様は日に日に豪華なドレスや宝飾品を身につけるようになり、それを旦那様は全くとがめることがないらしい。
ある日、義姉ジョージアナお義姉様からお茶のお誘いを頂き一人で伺った。
そこにはジャックお義兄さまもいらして招待されたのは私だけだった。
今の私の現状を危惧した執事のロニーがレオの兄であるジャックお義兄さまに相談してくれていたらしい。
「アイシャ、弟が本当に申し訳ないことをした。まさかあのレオがな。君をあんなに大事にしていたのに。」
もう何度も謝罪の言葉を頂いているのに、こうしていまだに私のことを気遣ってお茶に誘ってくれた二人の気遣いが心にしみた。
「こんなにやつれてしまって…。さあ、アイシャの好きなケーキもお茶も用意させたわ。好きなだけ食べて行ってね。」
そう言って、どんどんお皿に盛りつけてくれたのだが数口食べただけでお腹がいっぱいになってしまった。
せっかく用意してくれたのにと申し訳ない気持ちになったが、二人とも気にしなくていいとおっしゃってくれた。
心身共に疲れ切っていた私を目の当たりにした、義兄夫婦の私への心配と夫への怒りを抱かせてしまったらしく、それから頻繁にお茶に誘われては休んでいくよう勧められた。
義兄は何度も夫に手紙や面会で、妻である私を大事にし早くレズリーを屋敷から追い出すよう説得を試みてくれたようだが。
状況は悪化し、私にあてがわれるはずの毎月の当主夫人として充てられる予算の大半が今ではリズリー様のドレスや宝飾品を購入した費用の補填に使われている。
執事のロニーが旦那様に苦情を呈したが、全く聞く耳を持ってくれなかったらしい。
リズリー様は日に日に豪華なドレスや宝飾品を身につけるようになり、それを旦那様は全くとがめることがないらしい。
ある日、義姉ジョージアナお義姉様からお茶のお誘いを頂き一人で伺った。
そこにはジャックお義兄さまもいらして招待されたのは私だけだった。
今の私の現状を危惧した執事のロニーがレオの兄であるジャックお義兄さまに相談してくれていたらしい。
「アイシャ、弟が本当に申し訳ないことをした。まさかあのレオがな。君をあんなに大事にしていたのに。」
もう何度も謝罪の言葉を頂いているのに、こうしていまだに私のことを気遣ってお茶に誘ってくれた二人の気遣いが心にしみた。
「こんなにやつれてしまって…。さあ、アイシャの好きなケーキもお茶も用意させたわ。好きなだけ食べて行ってね。」
そう言って、どんどんお皿に盛りつけてくれたのだが数口食べただけでお腹がいっぱいになってしまった。
せっかく用意してくれたのにと申し訳ない気持ちになったが、二人とも気にしなくていいとおっしゃってくれた。
心身共に疲れ切っていた私を目の当たりにした、義兄夫婦の私への心配と夫への怒りを抱かせてしまったらしく、それから頻繁にお茶に誘われては休んでいくよう勧められた。
義兄は何度も夫に手紙や面会で、妻である私を大事にし早くレズリーを屋敷から追い出すよう説得を試みてくれたようだが。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
1,170
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる