愛を知ってしまった君は

梅雨の人

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実はあの時

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「はぁー。なんてことだ、ルビー。ってことはあの時俺らは両思いだったんじゃないか。こんな大事なことを先に俺に言ってしまうなんて。

ルビー…本当に恐ろしいなぁ。」 

「無自覚だなんて失礼ね。っていうか、ジョーも私のことが好きだったの?」 

「またルビーは…。ああ。好きだったっていうか…まあそうだな…」 

 「なんだか煮え切らない言い方ね。ふふふっ」 

「まあな…。なあ、覚えてるか?俺らがまだ小さなころよく一緒に遊んでたじゃないか。 

兄貴らと一緒に駆けまわったりしてさ。 

ルビーは負けず嫌いで、何でもかんでも一生懸命でさ。 

それで、うまくいかないときは涙なんかためてて。 

ルビーが涙たためるたびに俺まで泣きそうになるんだ。そしていつからか泣きそうなルビーも可愛いなんて思うようになってさ。ああ、もう絶対にルビーは俺が絶対に守るって決めてたんだ。 

だから、両親にルビーを婚約者にしてくれって何度も頼んでたんだけど、その時丁度俺に、公爵家からの縁談話が入ってきたんだ。何とか断ってもらうよう粘っていたら、いつの間にかルビーは婚約してしまって。 

本当にショックだったよ。 

結婚式の時のルビーは本当にきれいで眩しくてさ。 

なんで俺がルビーの隣にいることが出来ないんだって思ったよ。 

だから結婚して幸せなルビーを見るのがつらくて、隣国に逃げたんだ。」 

「ジョー…」 

「ルビー、わかってる。今は色々あってルビーが悩んでる時だ。付け入るような言い方をしてしまってすまない。とにかく、ルビーの初恋が俺だってわかって本当に嬉しいんだ。」 

「そう...。」 

風邪でフワッと浮かんだ自身の髪の毛を優しく見つめるジョーンズの切ない眼差しにルビーは気がついていなかった。
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