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「どうしてそう思うんだい?ラシータ?」

優しく微笑んでいるセガールの瞳は全く笑っていなかった。

悪寒がぞくりと背筋を震わす。

「どうしてって…ただ…ただそう思っただけよ…。」

「そうか…とにかく、君をもう決して不安にさせないと誓う。だから仲直りしよう。」

そう言って差し出された花束をどうしても受け取ることなどできなかった。

うまく質問をはぐらかされた挙句、仲直りしようだなんて…。


セガールを愛している。以前のように何も知らなかった時のようにセガールと幸せに暮らしていけたら…。

でも心が全く追いついていない…。


「ふぅ、仕方がない。勘違いさせてしまった私が悪かった。ラシータが一秒でも早く機嫌をなおしてくれるように頑張るしかないな。」

そう言ったセガールは私の額にキスを落とすと花束を私の膝の上に置いて部屋を出て行った。

セガールの気持ちが全然わからない…。

浮気を認めようともせず、私の勘違いだったことにしてうまくこの状況を逃れようとしているセガールが…


事の成り行きを心配そうに見守っていたネルはセガールが部屋を出ていくと駆け寄ってきた。

「ラシータ様!大丈夫ですか?もう…もう我慢できません。ラシータ様のお父様に…旦那様に助けを求められてはいかがでしょう。」

「駄目よ…きっと私がお父様に助けを求めたら、きっとお父様だけでなくお姉さまやお兄様にも迷惑が掛かってしまうわ。きっと私を助けようと動くでしょう…。大事な家族に迷惑はかけられない…。いいの、今はただ私の心の整理がついていないだけできっと、元の生活に戻れるわ…。」

「そんな、ラシータ様…」


その後、気力が落ちていた私は高熱で寝込んでしまった。

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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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