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もういい
噂では、休日もイザックと王女は共に過ごしているらしい。
茶会も夜会もイザックはカトレア―ナ様をエスコートしている。
私は他人の話のねたになるのを避けるため、最近ではイザックたちが出席しないものにのみ顔を出している。
学園ではいつイザックを見ても隣には麗しいカトレア―ナ様がいらっしゃる。
放課後の図書館や、最近貴族で話題のカフェなどでも一緒にいるところをみかけた。
私の大好きなイザックの瞳にはもう、カトレア―ナ様しか映ってないようだ。
周りの生徒は賛否両論で、婚約者のいるイザックをわざわざカトレア―ナ様につけなくても良かったんじゃないかという声と、婚約者がいるからこそ安心してカトレア―ナ様を任せられるという考えを持つ生徒がいるようだ。
他人事だと思って、結局一番口撃しやすい私へは、心ない誹謗中傷が後を絶たない。
そうこうしている間に、年齢的にも私の周りは婚約者がいる方ばかりなので、皆、婚約者様と過ごす時間に忙しく、結局私の休日や放課後は暇を持て余すようになってしまった。
そんな生活も、もう一年を迎えようとしている。
最初こそは、これもイザックの任務だと理解を示そうとしたが、やはりこのような状況が続くと私の心はバッキバキに折れてしまい今や修復不可能な状態だ。
それでも、泣いて喚くわけでも誰かを責めるわけでもなく、ただ日々を淡々と過ごしている。
そうした中、学園でできた仲の良い友人の一人である、メリッサとその婚約者のキングストン様と一緒に、週末にお茶をすることになった。
イザックがカトレア―ナ様と共に過ごすようになってから、この二人はこうして時々私と共に時間を過ごしてくれるようになった。
「ところで、ねえ、ローズマリー。カトレア―ナ様がこちらの学園にいらしてそろそろ一年がたつじゃない。その間あなたは婚約者に放っとかれても気丈にしててすごいと思うのよ。もちろん嫌味とかでなく心からあなたは頑張ってると思うの。だから、どうかしら。そろそろあなたも自分のしたいようにやってみたらどうなのかなって思ったのよね。浮気しろとかじゃなくって、あなたが感じる心のままに、色々試してみたり今しかできないようなことをやってみてもいいんじゃないかって思うの。結婚して、子供が出来てから、出来なくなるようなことって結構あると思わない?あなたの婚約者があなたを放ったらかしにしているのは頭に来るけど、逆に考えるとあなただってそんな婚約者の都合にあわせてやる必要なんてないと思うのよね。」
「ああ、僕もメリッサの意見に賛成だな。本来すべき婚約者としての義務を全て放棄してるじゃないか。学園まで毎朝一緒に登校するからそれですべて許されると思ったら大間違いだ。」
「ふたりとも、ありがとう。」
二人といるときの時間が本当に落ちつけて大好きだ。
こんな素敵な友人に学園で会うことが出来て私って本当に幸せ者だとつくづく思う。
「そうね。うん。二人の言うとおりよね。もう実をいうと私もそろそろいいかなーなんて思ってたの。イザック様だって学園ではカトレア―ナ様を任せられてるからって放課後や休日までも全てカトレア―ナ様に付き添う必要はないわよね。毎朝学園までは送ってるからって、私という婚約者を放ったらかしで本当にあんまりよね。うん。もういいわよね。」
ずっと不平等だと思っていた。
わざわざ婚約者のいるイザックがカトレア―ナ王女のお世話をしなくても他にもっと適任者がいたのではないか。
まじめなイザックは、任されたからにはしっかりと王女のお世話を任務として全うするだろうけど、私との時間まで使う必要があるの?学園内での世話係って話じゃなかった?ていうか、私のこと忘れてない?とか。
そもそも、王女もイザックに婚約者がいると分かってるならちょっとは気を使ってくれてもいいのでは?私とイザックが共に過ごす休日まで本当に彼のことが必要ですか?とか。
相手は隣国の王女様だ。
むやみやたらに愚痴をこぼせないのはわかっている。
でも、もう認めてもいいかな。ずっと私は辛かったという気持ちを。
私は婚約者に放っておかれすぎて寂しくてむなしくて、怒りやら諦めでもうくたくたになっていたのだという事実を。
大好きな婚約者が、他の女性に侍ってるのを見るのは本当に辛かった。
ああ、本当に辛かったな。私は本当にこの状況によく耐えたと思う。
もう十分だ。イザックが任務が終わるまでなんて、一人で耐えるのは終わりにしよう。
だから、今晩だけは、今まで傷ついた私自身のために、思いっきり落ち込んでも私は私を許してあげよう。
そして、明日からは、私が私自身を労わって日々を過ごしていくのだ。
茶会も夜会もイザックはカトレア―ナ様をエスコートしている。
私は他人の話のねたになるのを避けるため、最近ではイザックたちが出席しないものにのみ顔を出している。
学園ではいつイザックを見ても隣には麗しいカトレア―ナ様がいらっしゃる。
放課後の図書館や、最近貴族で話題のカフェなどでも一緒にいるところをみかけた。
私の大好きなイザックの瞳にはもう、カトレア―ナ様しか映ってないようだ。
周りの生徒は賛否両論で、婚約者のいるイザックをわざわざカトレア―ナ様につけなくても良かったんじゃないかという声と、婚約者がいるからこそ安心してカトレア―ナ様を任せられるという考えを持つ生徒がいるようだ。
他人事だと思って、結局一番口撃しやすい私へは、心ない誹謗中傷が後を絶たない。
そうこうしている間に、年齢的にも私の周りは婚約者がいる方ばかりなので、皆、婚約者様と過ごす時間に忙しく、結局私の休日や放課後は暇を持て余すようになってしまった。
そんな生活も、もう一年を迎えようとしている。
最初こそは、これもイザックの任務だと理解を示そうとしたが、やはりこのような状況が続くと私の心はバッキバキに折れてしまい今や修復不可能な状態だ。
それでも、泣いて喚くわけでも誰かを責めるわけでもなく、ただ日々を淡々と過ごしている。
そうした中、学園でできた仲の良い友人の一人である、メリッサとその婚約者のキングストン様と一緒に、週末にお茶をすることになった。
イザックがカトレア―ナ様と共に過ごすようになってから、この二人はこうして時々私と共に時間を過ごしてくれるようになった。
「ところで、ねえ、ローズマリー。カトレア―ナ様がこちらの学園にいらしてそろそろ一年がたつじゃない。その間あなたは婚約者に放っとかれても気丈にしててすごいと思うのよ。もちろん嫌味とかでなく心からあなたは頑張ってると思うの。だから、どうかしら。そろそろあなたも自分のしたいようにやってみたらどうなのかなって思ったのよね。浮気しろとかじゃなくって、あなたが感じる心のままに、色々試してみたり今しかできないようなことをやってみてもいいんじゃないかって思うの。結婚して、子供が出来てから、出来なくなるようなことって結構あると思わない?あなたの婚約者があなたを放ったらかしにしているのは頭に来るけど、逆に考えるとあなただってそんな婚約者の都合にあわせてやる必要なんてないと思うのよね。」
「ああ、僕もメリッサの意見に賛成だな。本来すべき婚約者としての義務を全て放棄してるじゃないか。学園まで毎朝一緒に登校するからそれですべて許されると思ったら大間違いだ。」
「ふたりとも、ありがとう。」
二人といるときの時間が本当に落ちつけて大好きだ。
こんな素敵な友人に学園で会うことが出来て私って本当に幸せ者だとつくづく思う。
「そうね。うん。二人の言うとおりよね。もう実をいうと私もそろそろいいかなーなんて思ってたの。イザック様だって学園ではカトレア―ナ様を任せられてるからって放課後や休日までも全てカトレア―ナ様に付き添う必要はないわよね。毎朝学園までは送ってるからって、私という婚約者を放ったらかしで本当にあんまりよね。うん。もういいわよね。」
ずっと不平等だと思っていた。
わざわざ婚約者のいるイザックがカトレア―ナ王女のお世話をしなくても他にもっと適任者がいたのではないか。
まじめなイザックは、任されたからにはしっかりと王女のお世話を任務として全うするだろうけど、私との時間まで使う必要があるの?学園内での世話係って話じゃなかった?ていうか、私のこと忘れてない?とか。
そもそも、王女もイザックに婚約者がいると分かってるならちょっとは気を使ってくれてもいいのでは?私とイザックが共に過ごす休日まで本当に彼のことが必要ですか?とか。
相手は隣国の王女様だ。
むやみやたらに愚痴をこぼせないのはわかっている。
でも、もう認めてもいいかな。ずっと私は辛かったという気持ちを。
私は婚約者に放っておかれすぎて寂しくてむなしくて、怒りやら諦めでもうくたくたになっていたのだという事実を。
大好きな婚約者が、他の女性に侍ってるのを見るのは本当に辛かった。
ああ、本当に辛かったな。私は本当にこの状況によく耐えたと思う。
もう十分だ。イザックが任務が終わるまでなんて、一人で耐えるのは終わりにしよう。
だから、今晩だけは、今まで傷ついた私自身のために、思いっきり落ち込んでも私は私を許してあげよう。
そして、明日からは、私が私自身を労わって日々を過ごしていくのだ。
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