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マーカス視点
ここ最近の僕は大変焦っていた。
なぜ焦っていたかというとそれは、もうすぐ僕の留学期間が終わってしまうからだ。
留学が始まってすぐ両親に留学期間の延期をお願いしたが、あっさりの却下されてしまった…。
我が家の侯爵領は自分で言うのもなんだが結構広く、主要産業も多岐にわたり、周辺国との流通も盛んにおこなわれているようなところだ。
まあ、おかげで、他国の文化にも興味を持てたし、こうして留学をしたいという気持ちも芽生えたのだが。
兄が将来、父の跡を継ぐがあまりにも仕事量が多いので、次男で兄を支える身分であっても学ぶことは多いのだ。
だから、留学を二か月でもさせてくれた両親には感謝している。
留学先を考えたときに、従兄のメリッサのオーランカ王国がすぐに頭に浮かんできた。
小さなころ一度だけ両親に連れられて訪れたその国では、目に入るもの食べるもの、聴こえてくる音楽全てが僕にとっては新鮮で成長した今でも、いまだに鮮明に当時のことを覚えている。
今は、この国を留学先に選んだことを神に感謝しなければと思っている。
オーランカ王国へ留学した初日に、天使が僕の目の前に現れたからだ。
初めて彼女とあいさつを交わしたときは、ドッドッドっとうるさいぼくの鼓動が彼女に聞こえてやしないか、顔が真っ赤になってやしないか、とにかくなけなしの平常心をかき集めて彼女に変にみられやしてないか気が気ではなかった。
こんな気持ちになったのは初めてのことで僕自身も本当に驚いている。
これが恋に落ちるというやつなのだろうか。
恋に落ちたやつらはみんな僕みたいになってしまうのかと不思議に思う。
残念なことに、彼女にはすでに婚約者がいるらしい。
それを知ったとき、彼女もそこにいたので、どうにか、なんとかそのままの姿勢を保ったが、少しでも気を抜くと地面にへたり込んでしまいそうな衝動に駆られてしまった。
でも、メリッサやキングストンとの会話のなかで語られるその婚約者の内容は僕の想像するようなものではなく、本当に腹立たしいものだった。
こんな天使のような婚約者がいるのにもかかわらず、何やってるんだとおもった。
彼女にこんな寂しい思いをさせて、本当に腹が立った。
喉から手が出るほどその立場を欲している僕にとっては、その婚約者の気持ちが全く分からなかった。
婚約者がいるのに放っておかれている彼女を放ってはおけなかった。
メリッサやキングストンたちに遠慮して放課後もランチも一人ぼっちの彼女を放っておけなくて一緒に時間を過ごすようになった。
婚約者のいる彼女にぼくがずっと侍っていると変な噂が広まると申し訳ないので、周囲との交流も積極的に行った。
一目惚れで始まった僕の恋だった。
でも、彼女の人となりを知れば知るほど、僕はもう、彼女の底なしの沼にはまってもう、抜け出せないというか抜け出したくないほどに、落ちてしまった。
だから、僕の留学期間が終わるにつれて、焦っていた。
彼女と会えなくなるなんて耐えられない。死んでも嫌だ。
この年でこんなことを考えるなんて思ってもみなかった。
だから、休日に彼女とカフェに立ち寄った際に、意を決して僕の国に留学に来てはどうかともちかけた。
もう本当に緊張して泣きそうだった。
彼女の反応を確かめるのが怖かった。
もしそこで速攻で断られたら僕はその場で打ちのめされていたことだろう。
とにかく、彼女が前向きに考えてくれるという事で本当に嬉しかった。
今思い出しても恥ずかしいが、嬉しすぎて変な声が出そうになってしまった。いや、少し出てしまった。
何とかなけなしの理性を総動員して、嬉しくておかしくなりそうな自身を自制したが、結局可愛すぎる彼女に悶え死んでしまった。
なぜ焦っていたかというとそれは、もうすぐ僕の留学期間が終わってしまうからだ。
留学が始まってすぐ両親に留学期間の延期をお願いしたが、あっさりの却下されてしまった…。
我が家の侯爵領は自分で言うのもなんだが結構広く、主要産業も多岐にわたり、周辺国との流通も盛んにおこなわれているようなところだ。
まあ、おかげで、他国の文化にも興味を持てたし、こうして留学をしたいという気持ちも芽生えたのだが。
兄が将来、父の跡を継ぐがあまりにも仕事量が多いので、次男で兄を支える身分であっても学ぶことは多いのだ。
だから、留学を二か月でもさせてくれた両親には感謝している。
留学先を考えたときに、従兄のメリッサのオーランカ王国がすぐに頭に浮かんできた。
小さなころ一度だけ両親に連れられて訪れたその国では、目に入るもの食べるもの、聴こえてくる音楽全てが僕にとっては新鮮で成長した今でも、いまだに鮮明に当時のことを覚えている。
今は、この国を留学先に選んだことを神に感謝しなければと思っている。
オーランカ王国へ留学した初日に、天使が僕の目の前に現れたからだ。
初めて彼女とあいさつを交わしたときは、ドッドッドっとうるさいぼくの鼓動が彼女に聞こえてやしないか、顔が真っ赤になってやしないか、とにかくなけなしの平常心をかき集めて彼女に変にみられやしてないか気が気ではなかった。
こんな気持ちになったのは初めてのことで僕自身も本当に驚いている。
これが恋に落ちるというやつなのだろうか。
恋に落ちたやつらはみんな僕みたいになってしまうのかと不思議に思う。
残念なことに、彼女にはすでに婚約者がいるらしい。
それを知ったとき、彼女もそこにいたので、どうにか、なんとかそのままの姿勢を保ったが、少しでも気を抜くと地面にへたり込んでしまいそうな衝動に駆られてしまった。
でも、メリッサやキングストンとの会話のなかで語られるその婚約者の内容は僕の想像するようなものではなく、本当に腹立たしいものだった。
こんな天使のような婚約者がいるのにもかかわらず、何やってるんだとおもった。
彼女にこんな寂しい思いをさせて、本当に腹が立った。
喉から手が出るほどその立場を欲している僕にとっては、その婚約者の気持ちが全く分からなかった。
婚約者がいるのに放っておかれている彼女を放ってはおけなかった。
メリッサやキングストンたちに遠慮して放課後もランチも一人ぼっちの彼女を放っておけなくて一緒に時間を過ごすようになった。
婚約者のいる彼女にぼくがずっと侍っていると変な噂が広まると申し訳ないので、周囲との交流も積極的に行った。
一目惚れで始まった僕の恋だった。
でも、彼女の人となりを知れば知るほど、僕はもう、彼女の底なしの沼にはまってもう、抜け出せないというか抜け出したくないほどに、落ちてしまった。
だから、僕の留学期間が終わるにつれて、焦っていた。
彼女と会えなくなるなんて耐えられない。死んでも嫌だ。
この年でこんなことを考えるなんて思ってもみなかった。
だから、休日に彼女とカフェに立ち寄った際に、意を決して僕の国に留学に来てはどうかともちかけた。
もう本当に緊張して泣きそうだった。
彼女の反応を確かめるのが怖かった。
もしそこで速攻で断られたら僕はその場で打ちのめされていたことだろう。
とにかく、彼女が前向きに考えてくれるという事で本当に嬉しかった。
今思い出しても恥ずかしいが、嬉しすぎて変な声が出そうになってしまった。いや、少し出てしまった。
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