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プロポーズ3
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いつの間にか見上げなければいけないほど背が高く逞しくなっていたショーンに抱きしめられ、鼓動が激しくなった。
「エリー、俺はエリーのことがずっと好きなんだ。大好きなんだ。本当にもうずっと好きすぎて。ああ!エリー大好きだ!」
突然のショーンの告白でゆであがったタコよろしく真っ赤になって蒸発してしまいそうなエリーは言葉を失った。
「エリー、俺とすぐにでも結婚してほしい!じゃなくて、エリー、俺と結婚してください!」
まだ付き合ってもないのにプロポーズされてしまったエリーは、しかしうれしさで舞い上がってしまい、「はい」としか言葉が出てこなかった。
「エリーッ…!!」
エリーが付き合うことも吹っ飛ばして結婚を受け入れてくれたことに喜びを爆発させたショーンは嬉し涙を流すエリーを抱き上げ抱きしめ喜びの声を発した。
「ウォーッシャァァァァッァァァ!!!!」
「「「ヒューヒューーーーー!!ピューーーーーーーやったなっ!そこの兄ちゃん!おめでとーーーーー!!!」」」
気が付けばその市場にいた人々から歓声が沸き上がりお祭り騒ぎになってしまっていた。
喜びが爆発してしまったショーンは決してその腕からエリーを下ろそうとはせず、人々の祝福の声に応えながら、目的の肉屋まで闊歩した。
そしてなんとかかんとか買い出しを終えた二人はエリーの家に辿り着いた。
「エリー、俺は本気だ。本気でエリーと結婚したいとずっと思っていたしそれをエリーが受け止めてくれたことが本気で嬉しい。ありがとう。エリー。そして、本当はあんな市場でじゃなくてもっとちゃんとしたところで気持ちを伝えるべきだった。ごめんな。いきなり結婚だなんて驚いたよな?エリー、一生お前のことを大事にする。絶対に幸せにするからな!」
「ショーン、急なことでびっくりしたけど私も本当に嬉しかったの。本当にありがとう。これからよろしくね?」
「ああ!よろしくね?って…。エリーが可愛すぎて死にそう…。」
「ふふふ、何言ってるの?!今から幸せになるのにいきなり死なないでよね。相変わらず面白いわね。そうだ、晩御飯良ければ食べて行かない?ダンも久しぶりにショーンに会えて喜ぶわ。」
「ああ、ダンにはちゃんとエリーとの結婚を許してもらわなきゃいけないしな。」
そうして、二人並んで台所に立ちダンの好物、牛の煮込みを作り帰りを待った。
「ただいまー、姉ちゃん。…とショーン?」
帰宅してきたダンがなぜか家の中に入ってきているショーンに鋭い視線を放った。
姉の仕事からの帰り道の付き添いは許可したが、家への立ち入りは禁止していたのにもかかわらず、なぜかその男は今ソファーで姉の横に座っていたからだ。
「ダン、話があるんだけど…。」
「姉ちゃん、こっちに来て。ショーン、ちょっと姉ちゃんに近づきすぎだ。」
「そうだったな。ダン、すまない。今日は大事な話があってお邪魔させてもらった。実はさっきエリーに結婚を申し込んでそれを受け入れてもらえたんだ。ダン、お願いだ。俺たちの結婚を許可してくれないか?」
「姉ちゃん…それ本当の話なの?」
「うん。ダン。私ショーンと結婚したいの。お願い、ダンに許してほしいの。」
「そんな…今まで二人で頑張って生きてきたじゃないか、姉ちゃん、本当にダンと結婚したいのか?」
「ダン…もしダンがだめだっていうなら、結婚しないわ。でも、…。」
そういったエリーの目からは涙でいっぱいになっていた。
「…大丈夫、大丈夫…」
そう呟いたエリーにダンははっとした。
「大丈夫、大丈夫って姉ちゃんの口癖だな。…姉ちゃんは本当にショーンと結婚したいんだな。そっか…。悪ぃ姉ちゃん、ちょっと外の空気吸ってくるわ。」
そう言って扉を開けて出て行ったダンにはっとしたエリーはすぐに後を追った。
一緒に行こうとしたショーンにはついてこないように頼んだ。
「ダン…。」
「姉ちゃん、本当に結婚したいのか?」
「うん…。」
「そっか、そっかぁ。…なあ、姉ちゃん、大丈夫、大丈夫って言っていつも笑顔でいるのなんでなんだ?いっつも辛い時とかなんかあった時それを口ずさんでるよな。」
「やっぱりダンはすごいね。私のことを一番よく見ててくれている。それはね、父さんが亡くなる前に、元気に笑っていりゃあ幸せはどこからでも訪れるって言ってたの。悲しいことがあったら、大丈夫、大丈夫って唱えて、それで大丈夫じゃなきゃあ、オイッ、父ちゃん!大丈夫って言ったじゃねえかっ!って父ちゃんに文句言っていいからな、だって。ふふっ!」
「は~なんだそれ、おもしれー。さすが俺らの父さんだな。俺はあまり覚えてねえけどそっか、そんなこと言ってたのか。じゃあ、さっき、大丈夫、大丈夫って言ってたのはなんでだ?」
「あれは…だって、ダンは世界でたった一人の私の家族で、私の絶対の一番大切な存在だから。ショーンに結婚しようって言われて浮かれてたせいで、ダンを傷つけたかもって思ったら泣きそうになっちゃったんだもん。」
「だもんって…。」
「ダン…。私はダンの姉ちゃんで大切な家族よ?絶対にダンを一人にしないわ。」
「なあ、姉ちゃん。俺もその大丈夫ってやつ、使ってもいいか?」
「当り前よ。ふふっ。」
「そっか…大丈夫…大丈夫…おいっ父ちゃん!これで大丈夫じゃなかったらただじゃおかねえぞ!」
「ふふふっ!空の上で父さん今頃大爆笑してるわね!」
「ああ、間違いねえ!なあ、姉ちゃん。俺、姉ちゃんとショーンのこと認めるよ。なんか、姉ちゃんを取られるみたいでつい取り乱しちまった。まだまだ俺もガキだな。でも、姉ちゃんが少しでもつらい目に合わせたらすぐに迎えに行くからな。」
「ぐすっ…ありがとう、ダン!」
ダンはそう言って涙を流す姉を優しく抱きしめた。
「おい!ショーン!そこにいるんだろ?出てこい!」
そう言われて出てきたショーンは、顔面が涙と鼻水でべちょべちょになっていた。
「ありがとう、ダン…。絶対にエリーを幸せにする。」
「ああ、じゃなきゃお前をぶっ殺す。それから、それ以上近づくな…顔を早く拭けよ。」
「…ああ、肝に銘じとく。」
という事でエリー18歳、ショーンと無事にめでたく結婚をした。
「エリー、俺はエリーのことがずっと好きなんだ。大好きなんだ。本当にもうずっと好きすぎて。ああ!エリー大好きだ!」
突然のショーンの告白でゆであがったタコよろしく真っ赤になって蒸発してしまいそうなエリーは言葉を失った。
「エリー、俺とすぐにでも結婚してほしい!じゃなくて、エリー、俺と結婚してください!」
まだ付き合ってもないのにプロポーズされてしまったエリーは、しかしうれしさで舞い上がってしまい、「はい」としか言葉が出てこなかった。
「エリーッ…!!」
エリーが付き合うことも吹っ飛ばして結婚を受け入れてくれたことに喜びを爆発させたショーンは嬉し涙を流すエリーを抱き上げ抱きしめ喜びの声を発した。
「ウォーッシャァァァァッァァァ!!!!」
「「「ヒューヒューーーーー!!ピューーーーーーーやったなっ!そこの兄ちゃん!おめでとーーーーー!!!」」」
気が付けばその市場にいた人々から歓声が沸き上がりお祭り騒ぎになってしまっていた。
喜びが爆発してしまったショーンは決してその腕からエリーを下ろそうとはせず、人々の祝福の声に応えながら、目的の肉屋まで闊歩した。
そしてなんとかかんとか買い出しを終えた二人はエリーの家に辿り着いた。
「エリー、俺は本気だ。本気でエリーと結婚したいとずっと思っていたしそれをエリーが受け止めてくれたことが本気で嬉しい。ありがとう。エリー。そして、本当はあんな市場でじゃなくてもっとちゃんとしたところで気持ちを伝えるべきだった。ごめんな。いきなり結婚だなんて驚いたよな?エリー、一生お前のことを大事にする。絶対に幸せにするからな!」
「ショーン、急なことでびっくりしたけど私も本当に嬉しかったの。本当にありがとう。これからよろしくね?」
「ああ!よろしくね?って…。エリーが可愛すぎて死にそう…。」
「ふふふ、何言ってるの?!今から幸せになるのにいきなり死なないでよね。相変わらず面白いわね。そうだ、晩御飯良ければ食べて行かない?ダンも久しぶりにショーンに会えて喜ぶわ。」
「ああ、ダンにはちゃんとエリーとの結婚を許してもらわなきゃいけないしな。」
そうして、二人並んで台所に立ちダンの好物、牛の煮込みを作り帰りを待った。
「ただいまー、姉ちゃん。…とショーン?」
帰宅してきたダンがなぜか家の中に入ってきているショーンに鋭い視線を放った。
姉の仕事からの帰り道の付き添いは許可したが、家への立ち入りは禁止していたのにもかかわらず、なぜかその男は今ソファーで姉の横に座っていたからだ。
「ダン、話があるんだけど…。」
「姉ちゃん、こっちに来て。ショーン、ちょっと姉ちゃんに近づきすぎだ。」
「そうだったな。ダン、すまない。今日は大事な話があってお邪魔させてもらった。実はさっきエリーに結婚を申し込んでそれを受け入れてもらえたんだ。ダン、お願いだ。俺たちの結婚を許可してくれないか?」
「姉ちゃん…それ本当の話なの?」
「うん。ダン。私ショーンと結婚したいの。お願い、ダンに許してほしいの。」
「そんな…今まで二人で頑張って生きてきたじゃないか、姉ちゃん、本当にダンと結婚したいのか?」
「ダン…もしダンがだめだっていうなら、結婚しないわ。でも、…。」
そういったエリーの目からは涙でいっぱいになっていた。
「…大丈夫、大丈夫…」
そう呟いたエリーにダンははっとした。
「大丈夫、大丈夫って姉ちゃんの口癖だな。…姉ちゃんは本当にショーンと結婚したいんだな。そっか…。悪ぃ姉ちゃん、ちょっと外の空気吸ってくるわ。」
そう言って扉を開けて出て行ったダンにはっとしたエリーはすぐに後を追った。
一緒に行こうとしたショーンにはついてこないように頼んだ。
「ダン…。」
「姉ちゃん、本当に結婚したいのか?」
「うん…。」
「そっか、そっかぁ。…なあ、姉ちゃん、大丈夫、大丈夫って言っていつも笑顔でいるのなんでなんだ?いっつも辛い時とかなんかあった時それを口ずさんでるよな。」
「やっぱりダンはすごいね。私のことを一番よく見ててくれている。それはね、父さんが亡くなる前に、元気に笑っていりゃあ幸せはどこからでも訪れるって言ってたの。悲しいことがあったら、大丈夫、大丈夫って唱えて、それで大丈夫じゃなきゃあ、オイッ、父ちゃん!大丈夫って言ったじゃねえかっ!って父ちゃんに文句言っていいからな、だって。ふふっ!」
「は~なんだそれ、おもしれー。さすが俺らの父さんだな。俺はあまり覚えてねえけどそっか、そんなこと言ってたのか。じゃあ、さっき、大丈夫、大丈夫って言ってたのはなんでだ?」
「あれは…だって、ダンは世界でたった一人の私の家族で、私の絶対の一番大切な存在だから。ショーンに結婚しようって言われて浮かれてたせいで、ダンを傷つけたかもって思ったら泣きそうになっちゃったんだもん。」
「だもんって…。」
「ダン…。私はダンの姉ちゃんで大切な家族よ?絶対にダンを一人にしないわ。」
「なあ、姉ちゃん。俺もその大丈夫ってやつ、使ってもいいか?」
「当り前よ。ふふっ。」
「そっか…大丈夫…大丈夫…おいっ父ちゃん!これで大丈夫じゃなかったらただじゃおかねえぞ!」
「ふふふっ!空の上で父さん今頃大爆笑してるわね!」
「ああ、間違いねえ!なあ、姉ちゃん。俺、姉ちゃんとショーンのこと認めるよ。なんか、姉ちゃんを取られるみたいでつい取り乱しちまった。まだまだ俺もガキだな。でも、姉ちゃんが少しでもつらい目に合わせたらすぐに迎えに行くからな。」
「ぐすっ…ありがとう、ダン!」
ダンはそう言って涙を流す姉を優しく抱きしめた。
「おい!ショーン!そこにいるんだろ?出てこい!」
そう言われて出てきたショーンは、顔面が涙と鼻水でべちょべちょになっていた。
「ありがとう、ダン…。絶対にエリーを幸せにする。」
「ああ、じゃなきゃお前をぶっ殺す。それから、それ以上近づくな…顔を早く拭けよ。」
「…ああ、肝に銘じとく。」
という事でエリー18歳、ショーンと無事にめでたく結婚をした。
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