ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第二章 監禁スタート(?)

1話

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グレンが再び目を覚ましたとき、部屋にマルクはいなかった。

マルクが風呂場からベットまで運んでくれたのだろうか。

起き上ってみようとはしたものの、体中が痛くて無理だった。
とりあずお腹がすいているし、喉も乾いた。

「おーい、誰かいますかー」

部屋の中から声を出してみた。

「って、聞こえるわけねぇか…」

グレンの声だけが部屋の中に響いた。

「にしても、ここどこだよ…」

そもそもグレンのいるこの部屋はどこなのだろう。
以前、マルクの家や部屋を訪れたことがあるが、今いる場所は記憶になかった。



ガチャリと鍵が開いた。
ドアを開けてマルクともう一人、男が部屋に入ってきた。

「グレン、起きた?お腹すいたよね。今持って来させたから」

マルクの後ろにいた男はガラガラとワゴンを押していた。

「マルク様。こちらにご用意してよろしいでしょうか?」

「うん、お願い」

男はクローゼットの中からテーブルと椅子を取り出した。
そしてテーブルの上に食事をセッティングした。

「それでは私は一端これで」

「食べ終わったらまた呼ぶね」

男は一礼して部屋を出て行った。

「今の誰だよ」

「え、会ったことなかった?俺の執事だけど…」

マルクはきょとんとした。

「会ったことねぇよ…つーか、ここどこなんだよ」

「俺の家だけど?」

「こんな部屋あったか?」

「あるよ。というか、グレンのために用意した」

「俺のため?」

グレンは驚いた。

マルクは目を細めてグレンを見ている。

「とりあえず、食べなよ。お腹すいてるでしょ?」

「う、うん…」

グレンはしつこく聞かずに椅子に座った。

「ほら、これとか好きだよね?」

座ったグレンの口元にマルクがフォークで肉を差し出す。

「自分で食えるよっ」

「ほらほら」

「んむむむ」

グレンは口を開いて頬張った。

「むぐむぐ…うまっ!」

「だろ?ウチのコック、料理上手いんだ」

マルクは笑顔で二口目を差し出す。

「だ、だから自分で食えるって」

「いいからいいから」

グレンは自分がマルクに何をされたのか忘れて、食事を楽しんでいた。

マルクはグレンに食事を食べさせながらどうすればもっとグレンが自分に依存してくれるのかを考えていた。

しかしグレンと食事を共にしている時だけは、それを忘れて純粋に楽しんでいる。



二人とも幼いころに戻ったころのように笑顔で無邪気に過ごした。

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