ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第三章 屋敷でトラブル

8話

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執事は近づきながら話続ける。

「この部屋、なんのためにあるかご存知ですか?」

「し、知らない、です」

グレンは執事を見ながら首を振る。

「ほら、あちらをご覧ください」

明かりが向けられた方を見ると、血が飛び散ったような跡が見える。

「ひっ」

グレンの喉から悲鳴のようなものが漏れた。
壁には鎖と手錠、足枷が取り付けられている。

「この部屋は俗にいう、拷問部屋なんです」

「ご、拷問?」

執事はベットサイドに明かりを置く。

「ええ、先代様のご趣味で」

「先代?」

「マルク様のお爺様にあたられるかたです」

執事はポケットからはさみのようなものを取り出した。

「拷問が趣味って…」

「まだ敵兵が多くいたころですから。しょうがありませんよ」

マルクの祖父は死んでしまっているものの、今なお国を救った英雄として名高い軍人だ。
若かりし頃、今は属国になっている敵国と戦争が起きて駆り出されたのだ。

そこでめざましい功績をあげた。
それだけでなく、敵国やスパイから情報を吐かせるのに長けている。

「彼がどのようにして情報を得ていたのか、ご存知ですか?」

「し、知りません」

「先代様は武力もさることながら、大変頭のきれる方でした。敵国の捕虜や自国のスパイを言葉巧みにこの屋敷に連れ込んでもてなして薬で眠らせてこの部屋に連れてくるのです」

執事は話ながらグレンの服にはさみを入れた。

「や、やめてっ」

「動かないでください。傷がついたら困りますから」

執事はじょきじょきと切り進める。

「安寧をあげると約束して連れ込まれた彼らを待ち受けているのは拷問という地獄です。その名残がこの部屋に残っているのです」

グレンの服は真ん中で裂かれた。
下着も切られて全裸にさせられた。

「でも、なんで俺を、そんな拷問部屋に?俺、拷問されるようなことは何も…」

「それはおいおい、ということで」

執事は布の切れ端となってしまったグレンの服を持って部屋を出て行ってしまう。

「あ、待って、待ってください」

グレンの言葉を聞かずに執事は部屋をあとにしたのだ。







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