ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第四章 一難去ってまた一難

4話

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応接室の中からは変わらず女の声が聞こえてくる。

「ちっ、あいかわらずうるせぇなぁ」

マルクは小さくぼやいた。

「何か言った?」

グレンは聞こえなかったので首を傾げながら尋ねる。
マルクは首を傾げたグレンの可愛さに悶えながら答えた。

「ううん、なーんにも。さぁ入ろうか」

マルクは使用人にドアを開けさせた。



応接室の中に入には華美なドレスに身を包んだ女性が一人、ソファに優雅に腰かけている。
二人が入ったのをみた女性は目を輝かせた。

「まぁ、ようやくいらしたのね!」

女性はマルクの姿を目にするとソファから立ち上がった。

「これはレディ・リディア。本日は何用で」

マルクは女性に恭しく声をかける。
表情はよそ行きの笑顔を浮かべている。

「あなたが全然、私の元に来て下さらないからこちらから伺ったのよ!」

声をかけられてリディアは甲高い声で答える。

「この屋敷にはいらっしゃらないでいただきたいと申し上げたはずですが?」

「だって、あなた本邸にはいらっしゃらないじゃないのよ。居場所を聞いたらここだと言われたからわざわざ着て差し上げたのに」

マルクはため息をついている。

「それで何か用でも?」

マルクが再び尋ねる。

「何よ。私が折角、来て差し上げたのだから…もっと喜んでもよくってよ?」

「いえ、全く嬉しくありませんから」

マルクは冷たく告げる。
リディアはうっと詰まった。

「そ、それよりも、そちらの方はどなたですの?」

「え、俺ですか?」

様子を眺めていただけのグレンは不意打ちで驚いた。

「そう、あなた、見たところ執事ではないみたいだけど…」

「は?僕のグレンに対して執事とかおまえ何さmっ…」

マルクが失礼なことを言いかねなさそうだったのでグレンは慌てて口を塞ぐ。

「俺はグレンです…マルクとは…なんだろ」

「恋人、だろ?」

「え?俺らって恋人だったの?」

「うん、僕はそう思ってたんだけど…」

「ちょ、ちょっとお待ちくださいな!」

会話においていかれていたリディアが声をあげる。







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