ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第四章 一難去ってまた一難

3話

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グレンはベットでゴロゴロしながらくつろいでいると急に廊下が騒がしくなる。
前にマルクに言われたことを思い出していた。

「いい、グレン、身の危険を感じたら、このドアの鍵をこうやってかけてね。この部屋には俺とグレン以外誰も入れなくできるからさ」

「お、おう。わかった」

グレンは引き気味で聞いていたが、なんとなく鍵を掛けた方がいいような気がした。
ベットからおりて教わった手順を思い出しながら鍵を掛けたその瞬間だった。

ドアノブがガチャガチャと激しく鳴り、ドアがドンドンと叩かれる。

「おやめくださいっ」

「離しなさいっ!私を誰だと思っているの!?」

ガチャガチャ、ドンドン、ドアはひっきりなしに音を立てる。
グレンはびっくりしてドアの前でフリーズしていた。

「開けなさいよ!いるのはわかっているのよ!」

女がドアに激しくアタックしているようだ。

「な、なんなんだよ」

グレンは戸惑っていた。

「おやめください。マルク様がもう少ししたらいらっしゃいますので!お戻りください!」

使用人と問答する声も聞こえる。

「何よ!先にそう言いなさいよ!」

女はふんっとドアから離れたようだ。

使用人と女の話し声がドアから離れていくのを感じて、グレンは肩を落とした。

「おかしいな…」

前まで冒険者をやっていたころは、何も怖くないと思っていた。
しかし今はマルクがいない状態が怖くてしょうがなかった。

「ま、マルク…早く帰ってこいよ…」

グレンはベットの上で膝をかかえて蹲った。



やがて再び屋敷の中が騒がしくなったのを感じた。
そして部屋に近づく気配がある。

グレンは若干身構えたがそれは杞憂だった。

「グレン、ただいま」

マルクが満面の笑みでドアを開けたからだ。

「ま、マルク…おかえり…」

グレンはやっと身体から力が抜けた。
思いのまま、マルクに抱き着いた。

「おお、珍しいね」

マルクはグレンの身体を抱きしめると頭を撫でてくれた。

「はぁ、なんかめっちゃ怖かった…」

「ふふ、悪かったね」

グレンは落ち着くと急に恥ずかしくなったので、慌ててマルクの胸元から顔をあげて離れた。

「あれ、ずっと抱き着いてくれてても良かったのに」

マルクが意地悪そうに言う。

「な、ななっ」

グレンは顔を真っ赤にしながら後ずさった。

「はは、冗談だよ。さ、行こうか」

マルクが表情を引き締めたのをみてグレンも頷いた。
二人は手を繋いで応接室に向かう。






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