ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第九章 任務とクエスト

6話

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しかしグレンは男を信じようとしていた。

「でも店を乗っ取れるほどの力を持っているってことはそうとうやばい奴だろ?この人のこと、俺は信病しても良いと思うけど…」

マルクはグレンの言葉に眉を顰めた。

「グレンはお人よしすぎる」

「別にそんなわけじゃないけど…」

スキンヘッドの男は地べたに額を擦りつけながら二人に懇願する。

「頼む、俺はこの店を取り返したいんだ。もうこれ以上、悪いことに手を貸したくないんだ!」

「今までここに来た人たちには頼まなかったの?」

マルクが冷たい目で男を見下ろしながら尋ねる。

「頼んでみたが、嘲笑するも多かった。それに引き受けてくれたやつも次の日から姿が見えなくなって…」

「そういえば一晩考えろって言われたよな」

「明日になったら何があるわけ?」

男に二人は尋ねるが、彼は首を横に振った。

「俺にはわからないんだ。俺が他のことをさせられている間にあの男に連れ出されるようで…」

「てがかり無しってこと?使えないなぁ」

「おい、マルク」

「とにかく…俺たちが無事に生きながらえたら助けてあげる…グレン、それでいい?」

「ああ」

「ありがとうございます…」

男は再び床に額を擦り付けた。

「で、助けるんだから前払いで何か情報よこせよ」

マルクがニヤリとスキンヘッドの男に笑いかけた。
彼と話をしている間にあっという間に夜は明けていくのだった。



「おはようございます」

明朝、二人の滞在していた部屋の扉がノックされて、グレンとマルクは再び怪しい男の前に連れてこられた。

「それで…お気持ちは決まりましたか?」

「ああ」

「もちろん」

「では伺いましょう」

男は相変わらずニヤニヤと笑みを浮かべている。
その後ろには何人もの屈強な男を従えている。

「俺たちはやるよ」

「おや、そうですか。昨日の様子ではお断りされるかと思いました」

男はちっとも驚いていない様子で言った。

「いつまでにやればいい?報酬は?」

グレンが矢継ぎ早に質問する。

「ははせっかちな方ですね。そうですね、一週間以内にはお願いしますよ。報酬は前払いの分と合わせて・・・これでいかがですか?」

「は、これっぽちかよ。なら俺は降りる」

グレンは憤慨したように男の提示した数字から目を背けた。

「まぁ落ち着けって」

マルクが宥める。

「…欲張ると身を滅ぼしますよ?」

「はっ、うるせぇな。なら自分で殺しに行けよ」

「私は生憎そう言ったことは不得手でしてねぇ」

「だから俺たちみたいなのを雇ってると?」

マルクがあざとい表情で小首をかしげる。

「ええ、まぁそういうことです…わかりました、先ほどのにプラスしてご褒美もご用意しておきますので、これでいいですね」

男は会話を切った。

「ではご武運を…くれぐれも変な気を起こされませんように」








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