83 / 120
第十章 騎士団団長暗殺
1話
しおりを挟む
店を出た二人は騎士団に向かって歩き始めた。
「本当にやるのかよ」
グレンがぼそりと呟く。
「しっ」
マルクは人差し指を唇に近づけてグレンを黙らせた。
「ん」
グレンが口をつぐんで首を傾げると、マルクは後ろを指さした。
「つけられてる」
「なるほど」
二人は追っ手を撒くために走り出した。
…
「はあっ、どうだ?」
グレンが後ろを警戒していたマルクに尋ねる。
「大丈夫そうだよ」
「追手がいるってよくわかったな」
「あの男のことだからそれくらいするかなって」
「で、これからどうするんだよ」
グレンがマルクに尋ねる。
「とりあえず騎士団に向かいたいところだけど…」
マルクは難しい顔をしている。
「なんか問題でもあるのか?」
グレンも真剣な表情をしている。
「もし俺たち以外にも暗殺に加担してるやつがいたら、団長よりも裏切り者として俺たちが殺されちゃうな~と思ってさ」
マルクは少し表情を和らげた。
「それはたしかにありえるな…」
「とにかく騎士団に行かないことには何も始まらないから…帰ろっか」
「お、おう」
…
その日の夜明け頃、マルクの屋敷に二人は戻ってきていた。
「ああ、疲れた」
グレンはシャワーに入らずにベットに倒れ込んだ。
「寝る前にシャワー行こう」
マルクはグレンの服に手を伸ばす。
「お、おい、脱がすなって」
「だってグレン脱げるほど元気残ってる?」
「の、残ってるって」
慌てて身体を起こしてグレンは服を脱ぎ、シャワーに向かった。
その後ろをマルクは笑いながら付いてきた。
「ああ、痕消えちゃってる」
マルクがグレンの背中の真ん中を人差し指でつついた。
「そんなところにいつの間に…」
そこにはうっすらとマルクが残したキスマークが残っていたのだ。
「この前シタ時に、ね」
マルクは再び同じ場所に吸い付いて痕を濃くした。
「うおっ」
「はい、グレンも」
マルクはグレンに背を向ける。
「は?いや今そんな時じゃ…」
「いいから、ほら!」
グレンはため息をつきながらマルクの背中の真ん中に吸い付いた。
「これでお揃いだね」
マルクは満足そうにグレンの方を振り向くと、グレンの顔を両手で包みこんだ。
「あ、ああ」
マルクはあっという間にグレンの唇にむしゃぶりついた。
唾液の混じりあう音が浴室内に木霊する。
「んんんんん!」
グレンはマルクの胸板を押して唇を離した。
「ちょっと!」
マルクは不機嫌そうにしている。
「マルク、仕事が終わるまで禁止って言っただろ!」
グレンはシャワーで身体を流すとマルクを置いて出て行ってしまった。
しかし彼の耳は真っ赤に染まっていたことにマルクは気が付いていた。
「やっぱりかわいいなぁ」
拗ねてしまったグレンの後ろを追いかけてマルクもシャワールームを出るのだった。
「本当にやるのかよ」
グレンがぼそりと呟く。
「しっ」
マルクは人差し指を唇に近づけてグレンを黙らせた。
「ん」
グレンが口をつぐんで首を傾げると、マルクは後ろを指さした。
「つけられてる」
「なるほど」
二人は追っ手を撒くために走り出した。
…
「はあっ、どうだ?」
グレンが後ろを警戒していたマルクに尋ねる。
「大丈夫そうだよ」
「追手がいるってよくわかったな」
「あの男のことだからそれくらいするかなって」
「で、これからどうするんだよ」
グレンがマルクに尋ねる。
「とりあえず騎士団に向かいたいところだけど…」
マルクは難しい顔をしている。
「なんか問題でもあるのか?」
グレンも真剣な表情をしている。
「もし俺たち以外にも暗殺に加担してるやつがいたら、団長よりも裏切り者として俺たちが殺されちゃうな~と思ってさ」
マルクは少し表情を和らげた。
「それはたしかにありえるな…」
「とにかく騎士団に行かないことには何も始まらないから…帰ろっか」
「お、おう」
…
その日の夜明け頃、マルクの屋敷に二人は戻ってきていた。
「ああ、疲れた」
グレンはシャワーに入らずにベットに倒れ込んだ。
「寝る前にシャワー行こう」
マルクはグレンの服に手を伸ばす。
「お、おい、脱がすなって」
「だってグレン脱げるほど元気残ってる?」
「の、残ってるって」
慌てて身体を起こしてグレンは服を脱ぎ、シャワーに向かった。
その後ろをマルクは笑いながら付いてきた。
「ああ、痕消えちゃってる」
マルクがグレンの背中の真ん中を人差し指でつついた。
「そんなところにいつの間に…」
そこにはうっすらとマルクが残したキスマークが残っていたのだ。
「この前シタ時に、ね」
マルクは再び同じ場所に吸い付いて痕を濃くした。
「うおっ」
「はい、グレンも」
マルクはグレンに背を向ける。
「は?いや今そんな時じゃ…」
「いいから、ほら!」
グレンはため息をつきながらマルクの背中の真ん中に吸い付いた。
「これでお揃いだね」
マルクは満足そうにグレンの方を振り向くと、グレンの顔を両手で包みこんだ。
「あ、ああ」
マルクはあっという間にグレンの唇にむしゃぶりついた。
唾液の混じりあう音が浴室内に木霊する。
「んんんんん!」
グレンはマルクの胸板を押して唇を離した。
「ちょっと!」
マルクは不機嫌そうにしている。
「マルク、仕事が終わるまで禁止って言っただろ!」
グレンはシャワーで身体を流すとマルクを置いて出て行ってしまった。
しかし彼の耳は真っ赤に染まっていたことにマルクは気が付いていた。
「やっぱりかわいいなぁ」
拗ねてしまったグレンの後ろを追いかけてマルクもシャワールームを出るのだった。
0
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる