ダンジョン行くなら監禁するよ?

浅上秀

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第十三章 新婚旅行

2話

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案内された部屋はとても豪華だった。
窓の外は一面、オーシャンビュー、そしてリビングとは別にある寝室にキングサイズが置かれていた。

「うわ、すげぇ…」

グレンは感心したように部屋中を見回していた。

「まぁこんなもんだよね」

マルクはうんうんと頷くとホテルマンにチップを渡して下がらせた。

「気に入った?」

楽しそうに部屋中を探索しているグレンにマルクが声をかける。

「お、おお!」

ちょうどバスルームの扉を開いたところだった。
全面ガラス張りになっていることにグレンは驚いた。

「まじかよ…丸見えじゃねーか…」

「どうかした?」

「な、なんでもねーよ!」

グレンは見にこようとしたマルクを慌ててリビングルームに押し返して、バスルームの扉を閉める。



「さてと、ホテルに来たらすることは決まってるよね?」

マルクの口角が不気味に上がった。

「ん?」

グレンが首を傾げている間にマルクがグレンをソファに引き込む。

「ね、グレン…3日も我慢したんだよ?」

マルクがグレンの耳そばで囁く。

「え、あ、その…」

グレンも三日間、寂しさを感じていなかったといえば嘘になる。

「グレン…」

マルクの顔がグレンの首元に埋まったその時、部屋のチャイムが鳴った。

「チッ」

マルクは舌打ちをするとソファから起き上がってドアを開けに向かった。
グレンは呆然てしたままソファに寝転がっていた。

「お寛ぎのところ失礼いたします。お食事は早めにとのことでしたのでお持ちいたしました」

「どうも」

部屋のテーブルに海鮮を中心としたちょっと早いディナーが並べられていく。

「美味しそう」

グレンは馬車に揺られている間、何も口にしていなかったのでお腹が空いていた。
マルクはいいところを邪魔されたためか、若干不機嫌だった。

「では食べ終わりました頃を見計らって下げに参ります」

ホテルマンが部屋を出ると、グレンは早速料理に手をつけた。

「どれもこれも美味い…おい、マルクは食べないのかよ」

マルクは不貞腐れていた。

「グレンが食べなよ」

「そんなこと言わずに…ほれ」

フォークでエビを刺してマルクの口元に差し出す。

「ん」

マルクは渋々口にする。

「どうだ?美味いだろ?」

「うん、まぁ…」

「一緒に食べようぜ?」

グレンがマルクにフォークを手渡す。

「…食べる」

マルクはようやく素直にフォークを手にして食べ始めたのだった。





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