開発されに通院中

浅上秀

文字の大きさ
1 / 74
初めての診察編

1話

しおりを挟む
その日の朝、近藤はお尻に違和感をおぼえた。
長らく便秘に苦しんでおり、市販のイチジク浣腸を利用したせいだろうか。

かつての恋人に開発されたせいで浣腸をすることに抵抗はなかった。
しかし久しぶりの排便に身体が対応できなかったのだろう。
トイレから出てから何となく肛門のあたりに違和感をおぼえたのだ。

近藤は痔で一度病院にかかったことがあった。
診察券を探し出すと空いている時間を確認する。

「今日定時に上がって行ってくるか…」



その日はパソコンの前にいることが多く、座っている間、ずっとお尻がむずむずした。
定時に会社を足早に出て病院に向かった。

診察券と保険証を受付に提出して待合室で順番を待った。
待合室はあまり混雑していなかったので思ったより早く名前が呼ばれた。

「近藤さ~ん、近藤猛さん~」

「はい」

返事をして看護師の元に向かうと先生の部屋に案内された。
先生の部屋の前に行きドアを開けた。

「失礼します」

ドアを開けると以前とは違う先生がいた。
以前は白髪で老年の男性だった。
定年で交代したのだろうか。

「こちらにどうぞ」

先生である真壁の前の椅子に案内される。
真壁は白衣がよく似合っており、年は近藤より少し上くらいに見えた。

「近藤さんですね、本日はいかがされましたか?」

「はい、なんだか肛門のあたりがむずむずしておりまして…」

「むずむずですか?いきなりですか?」

「い、いえ、今日久しぶりに排便したら、その…」

「排便した後からむずむずされるんですか?」

「あ、はい、そうです」

「わかりました…痔になっているか確認してもいいですか?」

「え、確認ですか?」

「はい、お話を聞くだけでは何とも言えないので直接確認させてください。」

近藤は若干うろたえたが、それもそうかと思い同意した。

「わ、わかりました」

「それではズボンとパンツを脱いでください」

「はい」

近藤は真壁に言われた通りにズボンとパンツを脱いだ。
カゴに脱いだものと荷物を入れる。

その間に真壁はベットを真ん中で仕切るカーテンのようなものを持ってきた。

「近藤さん、ベットに横になって下さい」

近藤はベッドに仰向けに寝転んだ。
真壁は持ってきたカーテンを動かし近藤から近藤の下肢が見えないように腹部辺りに置いた。

「近藤さんには見えないように触診させていただきますのでリラックスしてくださいね」

「ご配慮ありがとうございます…」

「それでは四つん這いになってください」

近藤は体を動かし四つん這いになった。
真壁は一度、近藤の上半身側に来ると枕を動かして体制を取りやすくしてくれた。

「苦しかったり、痛かったりしたらおっしゃってくださいね」

「は、はい」

真壁は近藤に優しく話しかけると近藤の下半身側に移動した。

「それでは触診していきますね」



しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

身体検査その後

RIKUTO
BL
「身体検査」のその後、結果が公開された。彼はどう感じたのか?

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

処理中です...