開発されに通院中

浅上秀

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初めての診察編

番外編 看護師は見た 第一話

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彼はとある病院で看護師をしている坂下だ。
坂下は真壁という医師を担当しており、患者のカルテの用意や案内などを行っていた。

真壁は有能で坂下に厳しく当たったりはしない。
いつも白衣に眼鏡でクール。
キリっとした印象があり、仕事ぶりもとても真面目だった。

そんなある日、坂下は見てしまった。

真壁が患者に手を出している所を。

泌尿器科や肛門科なので患者の患部がきわどい部分にある。
しかし真壁はいつも医療行為として患者に接していたことはわかっていた。

今日来た近藤という患者だけは別だったのだ。

「近藤さ~ん、近藤猛さん~」

返事をして近づいてきたのはスーツに身を包んだ、名前通りのガタイの良い男だ。
しかしたれ目気味なせいか、そんなに厳つい印象は受けなかった。

坂下は近藤と一緒に診察室に入る。
真壁が診察を始めたので、触診のためにベットを整えたり、カーテンを用意したりした。

すると真壁が坂下に指示を出した。

「患者さん、はじめてみたいで緊張してるからちょっと出ててくれるかな?」

「はい、かしこまりました」

よくあることだったので坂下は疑うことなく診察室を出て、他の業務を行っていた。

しばらくすると坂下の元に真壁が現われた。

「近藤さん通院になるから、次週の予約取って、あとあの軟膏出しといて」

坂下は不審に思った。
真壁がこうして直接伝えに来るのが珍しかったからだ。

いつもは診察室にそのまま呼び戻されて伝えられるか、他のスタッフに伝えていた。

「あ、はい、かしこまりました。カルテに書かなきゃいけないので診察室行きますね。」

「あ、来なくていいよ、僕が処理しておくから。受付の方だけお願い」

「か、かしこまりました」

真壁を見送り、受付に足を向けたがなんとなく気になったので診察室の近くに行ってみた。
すると真壁と近藤の声がした。

 「近藤さん、こっちの出しちゃいましょうか」

 「んん・・・あ・・・はい・・・で、出ますっ・・・イクウううううう」

坂下は気づいた。
近藤が真壁によって射精させられたことに。
こんなことは初めてだった。

真壁が患者の股間を触り、あまつさえ射精させるなんて…。

ふらふらと受付にむかい、真壁の指示通りに軟膏を用意し近藤の予約枠を設けた。

しかし坂下は予約中も会計中も近藤と目が合わせられなかった。
そして真壁と顔をあわせるのにもなんとなく気まずさを覚えたのだった。


5/28 加筆、誤字修正
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