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お誘いお家訪問編
番外編 看護師は見た 第六話
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彼はとある病院で看護師をしている坂下だ。
坂下は真壁という医師を担当しており、患者のカルテの用意や案内などを行っていた。
そんなある日、坂下は患者に手を出している真壁を見てしまったのだった。
そしてそのことに思い悩みながらも同僚で医師の安藤とすったもんだがある。
(第五話より)
…
「よっ」
「安藤…」
今日の午前中、避けていた安藤に会ってしまった。
「あ、あのさ…」
「ほら飲みに行くんだろ?」
安藤は坂下の車を指さした。
「一回、おまえの家寄って車置いていこうぜ」
「う、うん」
坂下は安藤が何故、平静でいられるのか分からなかった。
「助手席乗って」
「おう」
安藤を助手席に乗せて坂下は車を走らせる。
「そういえば安藤の車は?」
「俺、昨日、電車で来たんだよね」
「そうなんだ」
社内ではなるべく昨日のことに触れないように会話に気を使った。
…
坂下の家の駐車場に車を止めた。
「なぁ、飲み行くって言ってもココらへん居酒屋とかないよ?」
「そうだっけ?」
安藤はとぼけたように答えた。
「どうするんだよ…」
「じゃあ、俺の家で飲む?」
「は?」
「この前買った良い酒あるよ」
安藤は助手席のドアを開けて坂下の車を降りる。
坂下も慌てて車から降りるとロックをかけた。
「決まりってことで」
安藤は運転席側に来ると坂下の手首を掴んで駐車場の出口に向かって歩き出した。
「お、おい、待てって」
「なに?俺の家来るのやだ?」
「そうは言ってないだろ!」
安藤は不安と焦りが混ざった表情で坂下を見た。
「はぁ、荷物くらい置いてこさせろよ」
坂下がため息交じりに言う。
「あ、ごめん…」
安藤が急にしおらしくなった。
「おまえいつも突っ走りすぎなんだよ」
坂下は安藤の額を軽く小突いた。
「いてっ、悪い…」
「ほら一回、俺の部屋行くぞ」
坂下と安藤はエレベーターに乗り、坂下の部屋にむかった。
…
坂下は必要最低限の荷物を持ったのを確認して、二人は部屋を出た。
安藤の家に向かう途中でコンビニに寄り、おつまみなどを購入した。
「あれ?安藤何買ったの?」
坂下が会計を終えると、安藤の姿が見えなかったので振り向いたところ、安藤は別で何かを会計していた。
「ん、ちょっとな」
安藤は何をかったのかはぐらかした。
…
安藤の家に着くと、二人は酒盛りを始めた。
話の内容はだいたい仕事のことばかり。
婦長が怖いだとか、誰が不倫してるだとか…。
そしてある程度、お互いに酔いが回って来た頃、安藤が坂下が避けていた昨夜の話に触れたのだった。
坂下は真壁という医師を担当しており、患者のカルテの用意や案内などを行っていた。
そんなある日、坂下は患者に手を出している真壁を見てしまったのだった。
そしてそのことに思い悩みながらも同僚で医師の安藤とすったもんだがある。
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…
「よっ」
「安藤…」
今日の午前中、避けていた安藤に会ってしまった。
「あ、あのさ…」
「ほら飲みに行くんだろ?」
安藤は坂下の車を指さした。
「一回、おまえの家寄って車置いていこうぜ」
「う、うん」
坂下は安藤が何故、平静でいられるのか分からなかった。
「助手席乗って」
「おう」
安藤を助手席に乗せて坂下は車を走らせる。
「そういえば安藤の車は?」
「俺、昨日、電車で来たんだよね」
「そうなんだ」
社内ではなるべく昨日のことに触れないように会話に気を使った。
…
坂下の家の駐車場に車を止めた。
「なぁ、飲み行くって言ってもココらへん居酒屋とかないよ?」
「そうだっけ?」
安藤はとぼけたように答えた。
「どうするんだよ…」
「じゃあ、俺の家で飲む?」
「は?」
「この前買った良い酒あるよ」
安藤は助手席のドアを開けて坂下の車を降りる。
坂下も慌てて車から降りるとロックをかけた。
「決まりってことで」
安藤は運転席側に来ると坂下の手首を掴んで駐車場の出口に向かって歩き出した。
「お、おい、待てって」
「なに?俺の家来るのやだ?」
「そうは言ってないだろ!」
安藤は不安と焦りが混ざった表情で坂下を見た。
「はぁ、荷物くらい置いてこさせろよ」
坂下がため息交じりに言う。
「あ、ごめん…」
安藤が急にしおらしくなった。
「おまえいつも突っ走りすぎなんだよ」
坂下は安藤の額を軽く小突いた。
「いてっ、悪い…」
「ほら一回、俺の部屋行くぞ」
坂下と安藤はエレベーターに乗り、坂下の部屋にむかった。
…
坂下は必要最低限の荷物を持ったのを確認して、二人は部屋を出た。
安藤の家に向かう途中でコンビニに寄り、おつまみなどを購入した。
「あれ?安藤何買ったの?」
坂下が会計を終えると、安藤の姿が見えなかったので振り向いたところ、安藤は別で何かを会計していた。
「ん、ちょっとな」
安藤は何をかったのかはぐらかした。
…
安藤の家に着くと、二人は酒盛りを始めた。
話の内容はだいたい仕事のことばかり。
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