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恋人同棲始めました編
1話
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近藤が真壁の家にはじめて訪問してしばらく経ったある日。
引っ越し業者が近藤の家から近藤の荷物を運び出していた。
「これもお願いします」
「はーい」
近藤は額から滴る汗を拭いながら業者に指示していた。
荷物が全て、トラックに積まれて空になった部屋を眺めていると電話が鳴った。
「もしもし」
「猛?終わった?」
真壁からの電話だった。
「あ、健太、うん、今トラックに積んだ」
「わかった。ちょうど迎えに来たよ」
真壁も休みだったので今日、引っ越しを決めたのだった。
「え、ほんと?」
「準備できたら出ておいで」
「うん」
近藤は身支度を済ませて鍵を掛ける。
部屋を出てエレベータに乗ってエントランスに降りると真壁が待っていた。
「おはよ」
笑顔で真壁が近づいてくる。
「お、おはよ」
近藤は自分から汗のにおいがするのを感じた。
「ご、ごめん、俺今汗臭い…」
「そんなことないよ。ほら行こう?」
真壁が近藤の手を取った。
…
二人は真壁の車に乗って、トラックよりも先に真壁の家に到着する。
「はいって」
「お、お邪魔します」
近藤は身体を小さくして部屋に入ろうとした。
「違うでしょ」
真壁が靴を脱いで言う。
「え?」
「ただいま、でしょ?」
真壁が近藤を振り向きながら言った。
「た、ただいまっ・・・」
「うん、おかえり」
真壁の笑顔に近藤も緊張が少しほぐれたようだった。
…
「ここが猛の部屋ね」
真壁は今まであまり使っていなかった部屋に近藤を案内した。
「一応、掃除しといたんだけど…」
「ありがと、キレイな部屋」
近藤は部屋の中を見回した。
大きなクローゼットが一つ、それ以外に物はなにもない。
「前の家から持ってきた荷物はココでいい?」
「うん、いいよ」
真壁は隣にある部屋に案内した。
「ココが俺の部屋的なところ」
大量の本が入った本棚が置かれ、テーブルの上にはノートパソコンが開かれており、周りには資料が散乱していた。
少し開いた大きなクローゼットの中からは服が見えている。
「ちょっと汚いけどね」
「そ、そんなことないよ」
近藤は初めてじっくりと真壁の部屋を見た。
前回来た時は、見る余裕がなかったのだ。
「さ、次行こうか」
真壁に手をひかれて向かいの部屋に入る。
「ココって…」
入ると大きなベットがあった。
「ベットルーム。一緒に使おうね」
真壁は近藤を後ろから抱きしめると耳元で囁く。
「う、うん」
二人の唇がそっと近づく。
その時だった。
ピンポーンとインターホンが鳴った。
「あーあ、時間切れか」
真壁は残念そうに言って腕をほどく。
「また後で」
「うん」
二人は引っ越し業者を出迎えたのだった。
引っ越し業者が近藤の家から近藤の荷物を運び出していた。
「これもお願いします」
「はーい」
近藤は額から滴る汗を拭いながら業者に指示していた。
荷物が全て、トラックに積まれて空になった部屋を眺めていると電話が鳴った。
「もしもし」
「猛?終わった?」
真壁からの電話だった。
「あ、健太、うん、今トラックに積んだ」
「わかった。ちょうど迎えに来たよ」
真壁も休みだったので今日、引っ越しを決めたのだった。
「え、ほんと?」
「準備できたら出ておいで」
「うん」
近藤は身支度を済ませて鍵を掛ける。
部屋を出てエレベータに乗ってエントランスに降りると真壁が待っていた。
「おはよ」
笑顔で真壁が近づいてくる。
「お、おはよ」
近藤は自分から汗のにおいがするのを感じた。
「ご、ごめん、俺今汗臭い…」
「そんなことないよ。ほら行こう?」
真壁が近藤の手を取った。
…
二人は真壁の車に乗って、トラックよりも先に真壁の家に到着する。
「はいって」
「お、お邪魔します」
近藤は身体を小さくして部屋に入ろうとした。
「違うでしょ」
真壁が靴を脱いで言う。
「え?」
「ただいま、でしょ?」
真壁が近藤を振り向きながら言った。
「た、ただいまっ・・・」
「うん、おかえり」
真壁の笑顔に近藤も緊張が少しほぐれたようだった。
…
「ここが猛の部屋ね」
真壁は今まであまり使っていなかった部屋に近藤を案内した。
「一応、掃除しといたんだけど…」
「ありがと、キレイな部屋」
近藤は部屋の中を見回した。
大きなクローゼットが一つ、それ以外に物はなにもない。
「前の家から持ってきた荷物はココでいい?」
「うん、いいよ」
真壁は隣にある部屋に案内した。
「ココが俺の部屋的なところ」
大量の本が入った本棚が置かれ、テーブルの上にはノートパソコンが開かれており、周りには資料が散乱していた。
少し開いた大きなクローゼットの中からは服が見えている。
「ちょっと汚いけどね」
「そ、そんなことないよ」
近藤は初めてじっくりと真壁の部屋を見た。
前回来た時は、見る余裕がなかったのだ。
「さ、次行こうか」
真壁に手をひかれて向かいの部屋に入る。
「ココって…」
入ると大きなベットがあった。
「ベットルーム。一緒に使おうね」
真壁は近藤を後ろから抱きしめると耳元で囁く。
「う、うん」
二人の唇がそっと近づく。
その時だった。
ピンポーンとインターホンが鳴った。
「あーあ、時間切れか」
真壁は残念そうに言って腕をほどく。
「また後で」
「うん」
二人は引っ越し業者を出迎えたのだった。
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