開発されに通院中

浅上秀

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初めて旅行に行きます編

2話

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その日、近藤が家に帰るとウキウキした様子の真壁がいた。

「ただいま」

「おかえり」

「なんかいいことでもあったのか?」

近藤が尋ねると真壁はニコニコと答えた。

「今日、良い温泉旅館教えてもらってさ、帰りに旅行会社に寄ってパンフレットとかもらって来ちゃった」

真壁はカバンから旅行会社のパンフレットを取り出した。

「お、いいな!あとでゆっくり見よ」

「おう」

真壁は鼻歌交じりに夕食の準備を始めたのだった。



二人で夕食を食べて、シャワーに入った。
ただいつものようにベットルームに行かずにリビングにむかった。

大きな黒い革のソファにお互いの身体を密着させて腰かける。
真壁がパンフレットを手に取って、近藤は右から覗き込む。

「へー、意外と安いんだな」

「ほんとだ」

「休日料金で割増しになるかと思った」

「これなら連休で行けそうだね」

真壁の病院は連休に休みになるらしい。

「そういえば健太はいつも休日でも仕事してないか?」

近藤はいつもの休日の真壁の様子を思い浮かべていた。

「あれは学会だなんだって雑務が多いからかな」

真壁は苦笑していた。

「そっか」

「その点いいよな、猛は休日は仕事しなくて済むから」

「その代り忙しい時期は残業とか会社に泊まり込んだりとかするけどな…」

近藤の会社は今、閑散期に入っているので余裕がある。

「お、ここ見ろよ。この部屋、露天風呂ついてるって」

「ほんとだ!いいな、この部屋…」

二人はパンフレットを覗き込みながら連休の予定を組み立てた。
そして早々にスマホで旅行の予約を取ってしまった。

「これでよしっと」

「旅館までは健太の車だよな?」

「うん」

「交代で運転しよう」

「え、いいよ。俺一人でも大丈夫な距離だよ?」

「いいからいいから!」

二人は浮かれ気分のままベットルームに向かう。



「電気消すぞ」

「ちょっと待って…うん、いいよ」

二人でベットに寝転がる。

「なぁ」

「ん?」

「旅館に行ったらさ」

「おう」

「…ヤリ放題だな」

「ぶーーーっ、ば、ばかっ、健太のばかっ」

「ははは、おやすみ~」



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