学校にいる人たちの卑猥な日常

浅上秀

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補講シリーズ

補講から抜け出せない 前編

FILE 6の続き 本山(教師)× 加藤(生徒)



加藤はその日、昼休みに食堂で買ったパンを食べていた。
隣に座った友人が紙パックのジュースを啜りながら加藤に話しかける。

「加藤、最近付き合い悪くねぇ?」

「…気のせいだ」

加藤は友人から視線をそらすとパンの包み紙をぐしゃぐしゃにして捨てた。

「あれだろ、補講ばっかり受けさせられてるからだろ?」

別の友人が加藤に尋ねる。

「まぁ、な」

「そんなに大変なのかよ、補講って」

加藤は答えなかった。



「今日は小テスト返すぞ」

本山に名前を呼ばれた順に答案を取りに行く。

「加藤、点数上がったな、この調子でがんばれよ」

「…はい」

加藤は本山のほうを見ずに答案を手から奪った。

「だがまだ赤点だから補講だぞ、わかってるな」

加藤は無言で教卓から離れた。



「加藤、カラオケ行かね?」

「パス」

「やっぱお前、付き合い悪くなったって」

ニヤニヤ笑いながら友人が加藤の肩をたたいた。

「うるせぇよ」

その手を払うと加藤は教室を出た。
加藤はそのまま重たい足をひきずりながら生徒指導室に向かった。

「遅かったな」

生徒指導室に入るとすでに本山は来ていた。
加藤は無言のまま席に座る。

「とりあえず、これ解きなおせ」

机の上には今日返却された小テストと同じ問題がある。
加藤は黙って解き始めた。



「教科書の50ページにこれがあるから、こう解くんだ」

「へー」

本山は教え方がうまく、加藤も一度間違えた問題はもう間違わなかった。
ただ試験となると、面倒くささが先行してしまうのか実力が出せないでいた。

「ちゃんとやれば解けるのに、なんで赤点なんか取るんだか…お前、俺に犯されるのがそんなに好きか?」

「ち、ちげぇよ!」

加藤は顔を真っ赤にして否定する。
本山はそんな加藤の顔を覗き込みながらニヤリと口角をあげた。

「次、赤点取ったらお仕置きな」













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