魔法少女に就職希望！

第九章 ボス登場！？

第四話 4人で協力！？

「ぐぎゃああああ」

怪人が残した獣は見境なく四人をひたすらに攻撃し続ける。

「シールド、オン」

「アズ、危ない！」

「きゃああ」

獣のビームは強すぎてシールドでは全く歯が立たずに割れてしまう。

「ファイヤーアロー！」

「ぐごおおおお」

「効かない…」

獣には攻撃が当たっても吸収されてしまうため全く歯が立たない。

「どうしよう…きゃあああ」

そう言っている間にもどんどんと四人の体力は消耗されていく。

「アズさん、余裕なんじゃなかったんですか」

アミがアズを挑発する。

「はっ、まだまだ、よ」

アズはがくがくと震える足に鞭を打って立ち上がった。

「ミズキ、大丈夫？」

ユリが手を差し出す。

「あ、ありがとう…」

ミヅキはユリの手を取って立ち上がる。

「さてと、どうしましょうか」

「目に物みせてやろう」

「でも攻撃は全部吸収されちゃうし…」

「吸収できないだけの攻撃を与える、とか？」

四人は防御しながら作戦を立て始める。
今までバラバラだった心に繋がりが生まれ始めた。

「それは私たちの体力的に厳しくないかな」

「そういえばあいつって今までの怪人の集合体なんでしょ？」

「さっき言ってたわね」

「だったら分解しちゃえばいんじゃない？」

「そっか、それなら一つ一つが吸収できるキャパシティは決まっているから倒せる！」

「よし」

四人は目を合わせて頷いた。

…

「こっちよ！」

「ぐぎょおおおお」

獣が叫びながら呼び寄せるアズに突進してくる。

「かかった、ミヅキ今よ！」

「はい、魔方陣展開、術式展開」

ミヅキがロットをかまえて魔方陣を呼び出す。

「ぐうううううう」

「アナライズ！」

魔方陣が輝き獣を包む。
光の中で獣の身体がわかれ始める。

「やった、成功してる」

「今のうちに私たちも」

「うん」

アミ、ユリ、アズもロットを構える。

「魔法少女全力アターック、フルパワー」

「魔法少女必殺アターック、フルパワー」

「ウッドアターック、フルパワー」

三人の必殺ビームが獣にぶつかる。

「ごぎゃああああああ」

吸収しきれなかった獣は断末魔をあげて飛びちる。

「再生されたら困るわね」

「浄化でもしとけばなんとかなる？」

「そうね」

再び彼らの集合体が現われても困るので飛び散った残骸を四人で丁寧に処理するのだった。