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好きだった先生に会えたので出資してみた
4話
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「頼みがあるんだ」
正座をして座布団の上で姿勢を正した先生の両方の瞳が俺を捉える。
「なんですか」
俺もそれに応えるように姿勢を正す。
「私に出資してくれないか?」
「出資?」
「そうだ…私はこの会社から離れて新しい人生を歩みたいと思っている。そのためにはお金が必要なんだ」
「なら裏クラウドファンディングのサイトで出資ページを作ればいいじゃないですか」
すると先生は渋い顔をした。
「会社の規約でそれはできないことになっているんだ。だから頼む、個人的に出資してほしんだ。頼む、この通りだ」
先生はそのまま状態を倒して土下座した。
「…いくらくらいですか?」
俺は先生を見下ろしながら尋ねる。
「いくらでも、君の言い値でかまわない」
先生は顔を上げる。
「10円って言ったら10円でもいいってことですか?」
俺は冷たく返す。
「…あ、あぁ、かまわない」
先生は少しうろたえた様子で答えた。
「冗談ですよ。でも出資するからには俺に何かメリットがないと」
俺は先生に一歩近づいた。
「わかった…私にできることならなんでもやる」
先生は身体を起こして俺と対する。
「なんでも、ね。そんな安請け合いしちゃっていいんですか?」
「なりふり構っていられないんだ…」
先生の鬼気迫る様子に何か違和感を覚えた。
「わかりました。じゃあとりあえずシャワーでも浴びてきてください」
俺は先生を風呂場に案内した。
「じゃあ、借りるな…」
「ごゆっくりどうぞ」
…
風呂場から水音が聞こえる中、俺は裏クラウドファンディングの運営に連絡を入れた。
先生が家に来たこと、サイトを介さずに出資を求められたこと、とりあえず今起きたことを全て報告する。
サイト側からは今から人を向かわせるから待っていて欲しいとのことだった。
「待つって言われてもなぁ」
据え膳食わぬはなんとやらともいうし、先生が誘惑してきたら軽く乗るくらいは許されるんだろうか。
「お、おまたせ」
「おかえり、なさい」
風呂場から腰にタオルを巻いただけの先生が現れた。
「スーツ、着ないんですか?」
俺は込み上げてくる生唾を飲み込みながら尋ねる。
「あぁ、この先は必要ないからな」
先生は学生の俺には見せなかった情欲の籠った瞳をしている。
「この先って?」
「なんでもするって言っただろ…」
先生がタオルを脱ぎ捨てて俺に跨ってくる。
夢にまで見た光景だが、なぜだろうか全く興奮しない。
「もっと近くで見てくれ」
先生は俺の顔にぐいっと胸元を近づけてくる。
「先生…待って…」
俺は先生の身体を遠ざけようと動くが、意外にも先生の身体は力がこもっていて全く動かない。
「ここも、ほら、触っていいから」
先生は俺の手を取るとタオルの下へと誘う。
「さぁ、お前の好きにしてくれ…」
正座をして座布団の上で姿勢を正した先生の両方の瞳が俺を捉える。
「なんですか」
俺もそれに応えるように姿勢を正す。
「私に出資してくれないか?」
「出資?」
「そうだ…私はこの会社から離れて新しい人生を歩みたいと思っている。そのためにはお金が必要なんだ」
「なら裏クラウドファンディングのサイトで出資ページを作ればいいじゃないですか」
すると先生は渋い顔をした。
「会社の規約でそれはできないことになっているんだ。だから頼む、個人的に出資してほしんだ。頼む、この通りだ」
先生はそのまま状態を倒して土下座した。
「…いくらくらいですか?」
俺は先生を見下ろしながら尋ねる。
「いくらでも、君の言い値でかまわない」
先生は顔を上げる。
「10円って言ったら10円でもいいってことですか?」
俺は冷たく返す。
「…あ、あぁ、かまわない」
先生は少しうろたえた様子で答えた。
「冗談ですよ。でも出資するからには俺に何かメリットがないと」
俺は先生に一歩近づいた。
「わかった…私にできることならなんでもやる」
先生は身体を起こして俺と対する。
「なんでも、ね。そんな安請け合いしちゃっていいんですか?」
「なりふり構っていられないんだ…」
先生の鬼気迫る様子に何か違和感を覚えた。
「わかりました。じゃあとりあえずシャワーでも浴びてきてください」
俺は先生を風呂場に案内した。
「じゃあ、借りるな…」
「ごゆっくりどうぞ」
…
風呂場から水音が聞こえる中、俺は裏クラウドファンディングの運営に連絡を入れた。
先生が家に来たこと、サイトを介さずに出資を求められたこと、とりあえず今起きたことを全て報告する。
サイト側からは今から人を向かわせるから待っていて欲しいとのことだった。
「待つって言われてもなぁ」
据え膳食わぬはなんとやらともいうし、先生が誘惑してきたら軽く乗るくらいは許されるんだろうか。
「お、おまたせ」
「おかえり、なさい」
風呂場から腰にタオルを巻いただけの先生が現れた。
「スーツ、着ないんですか?」
俺は込み上げてくる生唾を飲み込みながら尋ねる。
「あぁ、この先は必要ないからな」
先生は学生の俺には見せなかった情欲の籠った瞳をしている。
「この先って?」
「なんでもするって言っただろ…」
先生がタオルを脱ぎ捨てて俺に跨ってくる。
夢にまで見た光景だが、なぜだろうか全く興奮しない。
「もっと近くで見てくれ」
先生は俺の顔にぐいっと胸元を近づけてくる。
「先生…待って…」
俺は先生の身体を遠ざけようと動くが、意外にも先生の身体は力がこもっていて全く動かない。
「ここも、ほら、触っていいから」
先生は俺の手を取るとタオルの下へと誘う。
「さぁ、お前の好きにしてくれ…」
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