裏クラウドファンディングへようこそ

浅上秀

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レトロなゲームセンターで出資してみた

3話

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「開会にあたりましてまずはお飲み物をお選びください」

先ほど案内してくれた係の男性とは別の男性が話しかけてきた。
タブレットにはレストランのようにドリンクメニューの一覧がある。
アルコール類は非常に充実している。

「これの支払いは?」

「リストバンドで行えますが、特別会員の方はフリードリンクとなっております」

すごいな特別会員制度。

「ハイボールで」

「かしこまりました」

タブレットのメニュー画面を閉じて他の機能を開いてみた。
するとすぐに飲み物が運ばれてきた。

「お待たせいたしました」

「どうも…っ!?」

飲み物を持ってきてくれたのはバニーガールならぬバニーボーイだった。
非常に際どい衣装に身を包んでいる。

「すげぇな」

揺れる尻尾を見送りながら一息入れるために飲み物に口をつける。



「皆様ようこそお越しいただきました」

俺たちのいる場所より何段か上のステージにタキシード姿の男性が現れた。
真っ白の目元を覆う仮面が照明に反射している。

「本日は裏クラウドファンディング主催となりますイベントにご参加いただき誠にありがとうございます。本日の司会進行は私、タキが承らせていただきます。よろしくお願いいたします」

挨拶に拍手が沸き起こる。

「それでは早速ですが本日のプログラムのご案内です。皆様、お手元の端末をご確認ください」

ピコンと通知音が鳴り、画面が勝手に遷移した。

「まずはじめに折角カジノにお越しいただきましたので、少しだけゲーム大会のようなものを行わせていただきます、そのあとは皆さんお楽しみのショッピングコーナー、そして最後には本日の目玉でもございますオークションがお行われます。とくとお楽しみくださいませ」

さっそくゲーム大会が始まるようだ。
壇上の準備が始められた。

「それではゲーム大会を始めさせていただきます。皆様、端末のビンゴのタブをお開きください。そちらにはランダムでビンゴカードが配布されております」

ビンゴのタブを押してみるとたしかにビンゴカードが現れた。

「ただしこれはただのビンゴゲームではございません。名付けて出資ビンゴでございます。今から壇上には5名の出資希望者が現れます。現れた五人の胸元のナンバープレートが付いておりますが、ビンゴゲームが終わるまではそのプレートの数字は隠されております。そしてそのナンバーとある数字を掛け合わせてビンゴを埋めて行っていただく、というシステムです」

するとまた勝手に画面が動いた。

「ただいま皆様のお手元の端末に表示されている一覧は壇上に出てくる人間にやらせたいことです。こちらにもひとつひとつに番号が振られています。この番号とやらされる人の胸元のナンバーをかけ合わせまして皆様のビンゴカードの数字を抜いていく、というわけです。ただし数字はどちらもシークレット、いつ、だれがビンゴになるのかは神のみぞ知ることなのです」

壇上の人間にやらせたいことの横には料金が書かれている。
なるほどだから出資ビンゴなのか。



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