裏クラウドファンディングへようこそ

浅上秀

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レトロなゲームセンターで出資してみた

5話

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「ここで現在の登録状況を見てみましょう」

五人の後ろの大きなスクリーンに顔写真と現在の登録人数が表示された。
ビンゴが出た場合、追加のコインで登録を変更することもできるらしい。

「おおっと、やはり真ん中の彼が人気のようですね」

金髪の男だけもはや桁が違う。
俺の選んだ男だけなぜかクエッションマークになっている。

「おっと、こちら一名、既に落札確定が出ておりますね。落札者の方が無事にビンゴになられた場合、即お持ち帰り可能でございます」

ラッキー、俺はどうやらビンゴにさえなればいいだけらしい。
ということは俺しかあの男を登録しなかったのか…。
少しの後悔が俺を襲うが、まぁいいだろう。

「では一度、登録を締め切らせていただきます。早速、ビンゴを始めさせていただきます。スクリーンに数字が映し出されます。その数字はが皆さんの端末のビンゴカードにあるか自動的に判定、どんどんとカードをこちらで埋めさせていただきます。リーチになられた方はコイン追加のボタンが出ますので見逃さぬようにお願いいたします。それではゲームスタートです!」

スクリーンに8という数字が現れる。

「お、あった」

端末の中のカードの8の部分が勝手に消えた。
次々に数字がスクリーンに現れてはカードの中の数字を消していく。
六個目で突然、リーチになった。

「順調すぎて怖いな」

俺は残してあったコインをベットした。

「次は15です!」

「あ、ビンゴ」

あまりにもあっという間にビンゴになりすぎて呆気ない。
おめでとうの文字と共に華々しい演出が端末に映った。

「どうやらビンゴの方が現れたようです!おめでとうございます!」

会場内がざわめく。
俺は何食わぬ顔をした。

「落札確定の方のようですね…今、スタッフが案内に参りますのでビンゴされた方はお席にてお待ちください。またご相談ボタンを押された方もスタッフが参りますのでお待ちください」

どうやら相談ボタンを押した人のおかげでそれに紛れて誰がビンゴになったか分かりにくくしてくれるようだ。
ありがたい。
壇上の俺が登録した男は引きずられるように舞台袖に連れて行かれた。

「ご案内いたします」

言葉少ないタキシードの男性に連れられて俺は会場を後にするのだった。



「どうぞこちらへ」

案内された部屋に入るとホテルの一室のようなそこには大きめなベットが一つ、出入り口以外にドアが二つあった。

「ビンゴ、おめでとうございます」

部屋の中には既にスーツ姿の男性がいた。
ベットの上には俺の選んだ男が手足を拘束された状態で寝かされている。

「どうも」

「私は彼のマネージャーをしております。本日の注意点についてご説明させていただければと思います。傷を作ること、顔を殴るなどの暴力行為はおやめください。一応これでも弊社の商品ですので。それから貴方様のお顔は出さない形で行為の様子は動画に撮らせて頂きますがよろしいでしょうか?」

「なぜ動画にする必要が?」

「これでもMV撮影という名目で予算を取っているもので」

ニヤリとマネージャーは笑った。

「まぁ顔が出ないなら」

「ありがとうございます。ちなみに彼の名前はご存知で?」

「いいえ」

即答だ。

「はは、彼はタツヤと言います。男を知らない身体ですが洗浄は済ませてあります。拡張はしていませんので少し狭いかもしれません。あまり性に関心がないのか未開発です」

「はぁ、ではなぜ彼はここに?」

「ただの連帯責任、巻き込まれ事故ですよ」

意地悪そうにマネージャーは笑った。





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