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二章 高山流水
鷺の居場所
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初めは昏倒しかけた酩酊の蜜香も、少しは慣れたと知った。
常昼の世界。
飛び込んだ蓮池は、トプリと彼を呑み込んだ。
見えた世界は地獄絵図。
【無数の身の丈超える骸骨が焔を上げて手を伸ばす。次々捕まっていく人間たち。】
少し前まで良く見た顔も、幾らかあった気がした。一瞬だったので見間違えかも知れないが。
_真っ直ぐに堕ちていく。
一双の羽は燃え落ちた。残ったもう一双で飛んでいく。痛みはあるが、我慢出来ないほどでは無い。
_堕ちれば堕ちる程に周りは昏く、音も又、閉ざされる。
【其れでも時にチラチラと、悶えるような踊るような人形の影が揺れる。】
_其れでも堕ちる。より堕ちる。
_堕ちきれば、
空へ抜ける。
※※
蝙蝠傘をくるりと回す。
結局、徹夜だ。今日は視界も世界も水の中で、目に優しい。
「あゝ、眠ぃ」
別に「打倒 ! 」と叫ぶ必要も無し。
【御家からワラワラと溢れ出した男達。】
【外に跳び出そうとして、阻まれる。】
【屋敷門に重なる様に、目には見えない壁がある。】
【「要 !! 」】
【絶叫は届かない。】
【背後から迫った黒い手が、クシャリ、と潰した。】
只、棄てて行くだけさ。
fin.
常昼の世界。
飛び込んだ蓮池は、トプリと彼を呑み込んだ。
見えた世界は地獄絵図。
【無数の身の丈超える骸骨が焔を上げて手を伸ばす。次々捕まっていく人間たち。】
少し前まで良く見た顔も、幾らかあった気がした。一瞬だったので見間違えかも知れないが。
_真っ直ぐに堕ちていく。
一双の羽は燃え落ちた。残ったもう一双で飛んでいく。痛みはあるが、我慢出来ないほどでは無い。
_堕ちれば堕ちる程に周りは昏く、音も又、閉ざされる。
【其れでも時にチラチラと、悶えるような踊るような人形の影が揺れる。】
_其れでも堕ちる。より堕ちる。
_堕ちきれば、
空へ抜ける。
※※
蝙蝠傘をくるりと回す。
結局、徹夜だ。今日は視界も世界も水の中で、目に優しい。
「あゝ、眠ぃ」
別に「打倒 ! 」と叫ぶ必要も無し。
【御家からワラワラと溢れ出した男達。】
【外に跳び出そうとして、阻まれる。】
【屋敷門に重なる様に、目には見えない壁がある。】
【「要 !! 」】
【絶叫は届かない。】
【背後から迫った黒い手が、クシャリ、と潰した。】
只、棄てて行くだけさ。
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