70 / 175
第69話 地下神殿への道
しおりを挟む
春に言われた通り、各家を順番に回る。
各家の者は、一足先に帰宅していて、やってくるこちらを待ち構えているかのよう。
その家に付くと、当主が御幣を振る。
まるで、1家1家、清めていく感じだが、回る当人たちに神秘性は皆無。
雑談で花が咲いている。
清水家は、一番後ろで、塔子は最後尾。
清水家の前は、春。
春と一緒に、2列になって歩く。
40歳にもなって、体力不足が心配だったけれど、なぜか体内から体力が湧いてくる感じがする。
「なあ、なんだか体力が湧いてくる感じなんだ」
「ああそれ」
春は、両手で口鼻を隠すような仕草をする。
「んんっ。若返ってきているの」
「……はぁ~?」
「若返ってくるの。年齢が、じゃなくて身体が」
身体が若返るって何だ?
「ほんと?」
「本当です」
即答された。
「みんなたちのお兄さんだから、私たちと同じくらいまで若返るの」
「40歳、これが若返るのか」
「みんなたちは、20歳よ。一応。だから、お兄さんは23歳ね。まぁ、便宜上だから、もっと若くもできるけれど、みんなたちよりも若いっていうのは、問題大ありだから、ダメ」
「そんなことはしない」
「分かっているわよ。俺だって」
…まだ、そんな呼称を。
「春。その俺っていうの止めてなかったのか」
「格好いいでしょ。俺っていうの。ギャップ萌えした?」
「しない。違和感しかない」
「イーッだ」
「その表現も古い」
「お兄さんは、昔と同じだね。悪い意味で」
「そんなことない」
他愛のないことをしゃべりながら、地下神殿参拝ツアー(?)の面々は、各家を巡っていく。
途中の静野家では、年も近い年齢不詳の女の子と塔子が抱き合っているのが見えた。
記憶違いでなければ、同じ年のいとこに当たる女の子のはずだが、幼すぎないか?
最も、時間の流れもそうだが、自分の年齢は元より容姿も操れるらしいから、一層不明さが大きいのだけど。
巡礼みたいな感じになってきて、いいかげん地下神殿というのを見たくなった。
結構歩いたな、っと、最初の昼間家に戻ってきた。
ここから、本殿へ進む。
本殿に進んでいた巡礼者が全員止る。
まだ、本殿に入っていない。
本殿と昼間家の間の道で止ってしまった。
気がつくと、昼間家と本殿から光が吹き出していた。
その光は、こちらへと伸びて、光同士が本殿と昼間家を結んだと見えた瞬間に、光は消え、その瞬間に地下と思える場所に転移していた。
後ろを見ると祠がある。
その隣を見ると同じような祠がある。
「ここはね。地上の縮図なの。だから、祠の数も12。地下神殿が地上の本殿に当たるから、中心にあるの。あれよ」
そう、春が指差す方に、巨大な鳥居があった。
各家の者は、一足先に帰宅していて、やってくるこちらを待ち構えているかのよう。
その家に付くと、当主が御幣を振る。
まるで、1家1家、清めていく感じだが、回る当人たちに神秘性は皆無。
雑談で花が咲いている。
清水家は、一番後ろで、塔子は最後尾。
清水家の前は、春。
春と一緒に、2列になって歩く。
40歳にもなって、体力不足が心配だったけれど、なぜか体内から体力が湧いてくる感じがする。
「なあ、なんだか体力が湧いてくる感じなんだ」
「ああそれ」
春は、両手で口鼻を隠すような仕草をする。
「んんっ。若返ってきているの」
「……はぁ~?」
「若返ってくるの。年齢が、じゃなくて身体が」
身体が若返るって何だ?
「ほんと?」
「本当です」
即答された。
「みんなたちのお兄さんだから、私たちと同じくらいまで若返るの」
「40歳、これが若返るのか」
「みんなたちは、20歳よ。一応。だから、お兄さんは23歳ね。まぁ、便宜上だから、もっと若くもできるけれど、みんなたちよりも若いっていうのは、問題大ありだから、ダメ」
「そんなことはしない」
「分かっているわよ。俺だって」
…まだ、そんな呼称を。
「春。その俺っていうの止めてなかったのか」
「格好いいでしょ。俺っていうの。ギャップ萌えした?」
「しない。違和感しかない」
「イーッだ」
「その表現も古い」
「お兄さんは、昔と同じだね。悪い意味で」
「そんなことない」
他愛のないことをしゃべりながら、地下神殿参拝ツアー(?)の面々は、各家を巡っていく。
途中の静野家では、年も近い年齢不詳の女の子と塔子が抱き合っているのが見えた。
記憶違いでなければ、同じ年のいとこに当たる女の子のはずだが、幼すぎないか?
最も、時間の流れもそうだが、自分の年齢は元より容姿も操れるらしいから、一層不明さが大きいのだけど。
巡礼みたいな感じになってきて、いいかげん地下神殿というのを見たくなった。
結構歩いたな、っと、最初の昼間家に戻ってきた。
ここから、本殿へ進む。
本殿に進んでいた巡礼者が全員止る。
まだ、本殿に入っていない。
本殿と昼間家の間の道で止ってしまった。
気がつくと、昼間家と本殿から光が吹き出していた。
その光は、こちらへと伸びて、光同士が本殿と昼間家を結んだと見えた瞬間に、光は消え、その瞬間に地下と思える場所に転移していた。
後ろを見ると祠がある。
その隣を見ると同じような祠がある。
「ここはね。地上の縮図なの。だから、祠の数も12。地下神殿が地上の本殿に当たるから、中心にあるの。あれよ」
そう、春が指差す方に、巨大な鳥居があった。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
白木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
主人公はあまり戦ったりはしません。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる