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第9章 理の使命2
80 国王
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魔法使いの女性からの白い光に纏わりつかれてしまい、その中で意識を失った私だったはずだが、白い光の中で意識が覚醒していくのが分かった。
覚醒すると、なぜか私の身体はなくて、私っている何かがそこにあるというおかしな感覚しかなかった。
それと同時に、私の中にまだ手付かずの大きい何かがあることが感じとれた。それを意識して、何だろうと探ろうとしたら、暖かい感覚が私を覆った。別の感覚もある。こちらは、大きい感覚。私を守ろうとする、そんな別の温かさを感じさせるもの。
そして、もう1つ。一瞬で消えてしまった、出発地点の感覚。
こちらは、私たち3つの感覚よりも少し離れた位置にいるようだ。
そこに現れたのは、この中に落としたはずの魔法使いの女性。
その隣に、大きく偉大な存在と感じられる4体。
最初に発せられた言葉は、口から出た声を耳で聞くのとは異なり、私自身の中から聞こえるようなもの。
小さくて聞こえない。でも、何かを謝っているようなそんな感じ。
そのことに気が付いたのだろう、魔法使いの女性は、その隣の偉大な存在の方へお願いをしているらしい。
偉大な存在から話しかけられた。
「小さな声で聞こえなかったようだったので、私からサポートする。あとは、エリーに、担当するところまで話すので、聞いてやってくれ。私は、一応国王をやらせてもらっている。他の者も王族だ。」
「国王様、ありがとうございます。申し遅れましたが、私は、落ちこぼれ魔法使いのエリーと言います。今後とも、よろしくお願いします。最初に謝らなければなりません。あなた方3人に、その強大過ぎる神の力を封じさせてもらいました。」
私の周り。たぶん、お姉ちゃんとあいつだ、が驚いている感覚があった。
たぶん、”神”という当たりに過敏反応したんだろう。言葉自体は、”神”だったのに、私には”創世の女神”と感じたから。お姉ちゃんも同じだろうし、あいつも…だろうな。
「この場所では、虚偽を出せないのですよ。全ては真実です。だから、ここに来る前に言った事。街から出られないのもウソではありません。」
それも、ウソではなく本当のことだと確信してしまった。同時に、3人の旅もここで終わりか…という、残念な思いも。
なんだか、守ると感じていた側から歓喜の感覚が…。しまった、これあいつだった。
「1人、深刻さを忘れた方がいらっしゃいますが、先へ進めます。」
なんとなく、呆れた感覚が。
「街から出られないのは、あなた方の存在が薄くなっているからです。男女3人のうち、年上と思われる男女1名ずつ、そう、あなたは違うわね。」
私?
「この2名は、ここで保護をしなければ、確実に消滅していると思われます。おそらく、元々の守護世界を飛び出したため、異世界であるここでは異物判定なんでしょう。この白い光の領域も私だけでは維持できなくて、王族までお願いして力場を形成しているくらいですから。」
王族という単語が出た時、国王とその隣に並ぶ3人に、ため息のようなものが感じられた。
国王が、話す。
「まだ、気にしているのか?私たちは、気にならないと言っているのに、ここではウソは付けないから、この言葉もウソではないと感じているのだろう。エリーは、私たちのことを家族と認めないのか。ユーンも泣きそうだぞ。」
その、ユーンは、このエリーの妹だと分かってしまった。そして、このエリーも王族?
「まぁ、それはともかく、この街から出られない以上、ここの住民となりますので、当然義務を果たしてもらう必要があります。」
あいつが、
「それは、何かの仕事に就くということ?」
「ええ、その通りです。仕事については、私から案内をしますので、問題はありません。ただし、3人には、その力を封印させて頂きます。それと、この場所にしばらく慣れていただくため、少なくとも1か月は、眠りにつくことになります。安定してきましたら、現状の確認・認識・仕事の案内となります。」
なんだか、急展開の感じがする。
「それと、少し離れた位置にいる、あなたには、更に話しておかないことがあります。この存在が薄くなりつつある2名を含む3人分の力を上回る力を保持していると思いますが、あなたの場合はこの世界に繋ぎ止めることはできません。ここから立ち去るか、ここにいるか、外の街へ行く場合は、その力を削がないと問題なく歩くことができません。王城であれば、王族だけではなく、その他の者も含めて力を一時的ではありますが、封じることも可能です。どうされますか?」
ほぼ即答。しかも、その話をした感じは、あいつと凄く似ていた、というかそっくり。
「力を削ぐことは許さん。一時的に封じることもだ。ただし、ここの隠蔽するための結界に力を貸すこと、非常用の結界ループ機構、セントラルタワーにある危険思想強制搾取装置への補助は可能だ。」
セントラルタワーという用語が出た時、王族はもちろん、エリーからも殺気の様なものが上がった。国王が、その殺気を押さえつつ、
「セントラルタワーについては、他に言わないでくれるか。他種族が多く入っている現状、あの装置がないと、この平和は持続不可能なのだ。」
「分かっている。だから、この話は交換条件なのだ。」
国王は、しばし考えている模様。
「分かった。こちらの協力をしてくれるならば、異論は言わないでおこう。ただし、街中で殲滅魔法や結界機能を失わせないようにしてくれ。」
「分かった。」
いささか、難しい言葉が出たけれど、一応お話終了。
すると、もう眠りに入るのかぁ~
なんだかな。という気持ちになっていた。
覚醒すると、なぜか私の身体はなくて、私っている何かがそこにあるというおかしな感覚しかなかった。
それと同時に、私の中にまだ手付かずの大きい何かがあることが感じとれた。それを意識して、何だろうと探ろうとしたら、暖かい感覚が私を覆った。別の感覚もある。こちらは、大きい感覚。私を守ろうとする、そんな別の温かさを感じさせるもの。
そして、もう1つ。一瞬で消えてしまった、出発地点の感覚。
こちらは、私たち3つの感覚よりも少し離れた位置にいるようだ。
そこに現れたのは、この中に落としたはずの魔法使いの女性。
その隣に、大きく偉大な存在と感じられる4体。
最初に発せられた言葉は、口から出た声を耳で聞くのとは異なり、私自身の中から聞こえるようなもの。
小さくて聞こえない。でも、何かを謝っているようなそんな感じ。
そのことに気が付いたのだろう、魔法使いの女性は、その隣の偉大な存在の方へお願いをしているらしい。
偉大な存在から話しかけられた。
「小さな声で聞こえなかったようだったので、私からサポートする。あとは、エリーに、担当するところまで話すので、聞いてやってくれ。私は、一応国王をやらせてもらっている。他の者も王族だ。」
「国王様、ありがとうございます。申し遅れましたが、私は、落ちこぼれ魔法使いのエリーと言います。今後とも、よろしくお願いします。最初に謝らなければなりません。あなた方3人に、その強大過ぎる神の力を封じさせてもらいました。」
私の周り。たぶん、お姉ちゃんとあいつだ、が驚いている感覚があった。
たぶん、”神”という当たりに過敏反応したんだろう。言葉自体は、”神”だったのに、私には”創世の女神”と感じたから。お姉ちゃんも同じだろうし、あいつも…だろうな。
「この場所では、虚偽を出せないのですよ。全ては真実です。だから、ここに来る前に言った事。街から出られないのもウソではありません。」
それも、ウソではなく本当のことだと確信してしまった。同時に、3人の旅もここで終わりか…という、残念な思いも。
なんだか、守ると感じていた側から歓喜の感覚が…。しまった、これあいつだった。
「1人、深刻さを忘れた方がいらっしゃいますが、先へ進めます。」
なんとなく、呆れた感覚が。
「街から出られないのは、あなた方の存在が薄くなっているからです。男女3人のうち、年上と思われる男女1名ずつ、そう、あなたは違うわね。」
私?
「この2名は、ここで保護をしなければ、確実に消滅していると思われます。おそらく、元々の守護世界を飛び出したため、異世界であるここでは異物判定なんでしょう。この白い光の領域も私だけでは維持できなくて、王族までお願いして力場を形成しているくらいですから。」
王族という単語が出た時、国王とその隣に並ぶ3人に、ため息のようなものが感じられた。
国王が、話す。
「まだ、気にしているのか?私たちは、気にならないと言っているのに、ここではウソは付けないから、この言葉もウソではないと感じているのだろう。エリーは、私たちのことを家族と認めないのか。ユーンも泣きそうだぞ。」
その、ユーンは、このエリーの妹だと分かってしまった。そして、このエリーも王族?
「まぁ、それはともかく、この街から出られない以上、ここの住民となりますので、当然義務を果たしてもらう必要があります。」
あいつが、
「それは、何かの仕事に就くということ?」
「ええ、その通りです。仕事については、私から案内をしますので、問題はありません。ただし、3人には、その力を封印させて頂きます。それと、この場所にしばらく慣れていただくため、少なくとも1か月は、眠りにつくことになります。安定してきましたら、現状の確認・認識・仕事の案内となります。」
なんだか、急展開の感じがする。
「それと、少し離れた位置にいる、あなたには、更に話しておかないことがあります。この存在が薄くなりつつある2名を含む3人分の力を上回る力を保持していると思いますが、あなたの場合はこの世界に繋ぎ止めることはできません。ここから立ち去るか、ここにいるか、外の街へ行く場合は、その力を削がないと問題なく歩くことができません。王城であれば、王族だけではなく、その他の者も含めて力を一時的ではありますが、封じることも可能です。どうされますか?」
ほぼ即答。しかも、その話をした感じは、あいつと凄く似ていた、というかそっくり。
「力を削ぐことは許さん。一時的に封じることもだ。ただし、ここの隠蔽するための結界に力を貸すこと、非常用の結界ループ機構、セントラルタワーにある危険思想強制搾取装置への補助は可能だ。」
セントラルタワーという用語が出た時、王族はもちろん、エリーからも殺気の様なものが上がった。国王が、その殺気を押さえつつ、
「セントラルタワーについては、他に言わないでくれるか。他種族が多く入っている現状、あの装置がないと、この平和は持続不可能なのだ。」
「分かっている。だから、この話は交換条件なのだ。」
国王は、しばし考えている模様。
「分かった。こちらの協力をしてくれるならば、異論は言わないでおこう。ただし、街中で殲滅魔法や結界機能を失わせないようにしてくれ。」
「分かった。」
いささか、難しい言葉が出たけれど、一応お話終了。
すると、もう眠りに入るのかぁ~
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