彼と彼女の暴走日記

夜空のかけら

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第2話 1日目 教会巡礼隊

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 村は、森などからの動物や魔物、盗賊などからの防衛のため堀と柵で周囲を囲っていた。
 僕たちは、その堀に沿って歩いて行くことにした。
 歩いて行くうちに、村が賑やかな感じなのがすぐに分かった。何かお祝いでもしているのだろうか?

 「いっぱい人がいるみたいね」
 「うん、なんだか楽しくなってきちゃった」

 彼女の楽しいというその言葉を聞くと、こっちも楽しくなってくるような気がするから不思議。

 堀をまたぐ橋のところまで来た。
 村へ入るには、この橋からでしか、入ることができないようだ。

 その橋から村の中の方を見れば、革鎧などを着込んだ者の後ろ姿が数人見えた。

 どうやら、この者たちが村から歓迎されているようだった。

 「なんだろうね。行ってみる?」
 「うんうん、興味津々。覗いてみようよ」

 僕たちは、その橋を渡って村に入ろうとしたら、その前に村人っぽい人に止められた。

 「そこで、止まれ」

 その人は、こちらに剣を向けて警戒しているようだった。

 「どこから来た?」

 彼女は、こちらを見て何も言わない。僕が対応するということでいいらしい。

 「森の方から来ました」
 「森の方とは、どっちのだ」
 「?」
 「どちらの森から来たと聞いている」
 「あっちの森からです」

 そう言うと、出てきた森の方を指し示すが…

 「あっちの森には、何もない。街はもちろん、村など人の住む場所はない。ウソをつくな。おまえたちは何者だ」
 「うーん、どう言えばいいんだろう」

 硬直状態に陥っている状況を革鎧の人たちとその周囲の村人も気がついたのか、賑やかな状況が一瞬にして静まりかえった。

 そして、その革鎧の前にいたらしい白装束の人達が、こちらを見て寄ってきた。

 僕たちの前に立ったのは、男女2人の白装束…白いローブを纏った人。

 「君たちは、どこから来たの?」

 男の人が、そう僕たちの目線に合わせるように中腰になって聞いてきたので、さっきと同じ答えを返す。

 「森から来ました」
 「どちらの?」
 「あっちです」
 「あの森から来たと言っても、人の住む場所はない。すると、捨てられた?」
 「いえ、そういうことではないのですが」
 「言わなくてもいい。分かった。君たちは、私たちと一緒に来ると良い。大変だったね」
 「ええ??」

 なんだか思い込みの激しい人だったらしく、僕たちは捨てられた子ども達ということになってしまった。

 革鎧の人たちは、教会巡礼隊の護衛の者たちだった。

 教会巡礼隊とは、街所属の司祭や司教、巫女などが定期的に周辺の街や村を巡回して、治療などや適性判定をする者たちを言う。
 村などから街へ出る際に、同行を許すことが多いため、村などはこの者たちが来るのを心待ちにしていることも多い。 

 隊は、到着直後に僕たちと出会い、翌日には、この村を立った。
 僕たちを連れて…
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