12 / 25
第12話 4日目 窒息危険!?
しおりを挟む
この街道には、魔物などの遭遇に可能性はほとんどない。街道に沿って、石柱が立っており、この石柱が周囲に魔物などを忌避させる何かを放っているからだ。
また、街道の側面は、結界の壁のようになっている上に、街道の上も同じような結界で、半円形になっている。
見えないが、道の下も何かがあるのだろう。
安全な街道であっても、夜が来れば、街の門は閉まる。
当たり前のことなのに、すっかり忘れていた2人は、その門の前で相談していた。
門兵が2人を見つけてくれなかったら、一応安全な街道で一夜を過ごすことになったのだろう。
「こんな時間にどうしたんだい?もうそろそろこっちも帰ろうかとしていたのに。」
隣街との距離は、さほど遠くないとは言え、子供の足でも3時間はかかる。昼間なら、もっと多くの人が行き来している道だ。
「ちょっとケンカしちゃって」
そんな言葉と共に彼女が悲しそうな顔をすると、門兵が慌てた様子で、
「いやいや、責めている訳じゃない。それはそうと、どこか行く当てはあるのかい」
どうやら、門兵さんは優しい人らしい。
「この街に来たのは、初めてなので、知り合いはいません」
「そうか。どうだい、俺の家に来てみないか?」
何を思ったのか、門兵さんにそうすすめられた。
「いいの?」
彼女が、そう聞くと
「歓迎するから、迷惑と思わずに、嫁も喜ぶ」
「行く」
「よろしくお願いします」
2人でそう答えると、門兵さんの家に行くことになった。
*
門兵さんのお家は、門のすぐそばにあった。
ただし、3階建ての2階と3階が居住スペースで、1階は壁が林立するよく分からない構造になっていた。
「ここが俺の家だ」
そう言うと
「今帰ったぞ」
奥の方から女性が、彼女に飛びついた。
あまりの勢いに、彼女が後ろ向きに転倒しそうになったが、女性の抱き着きで難を逃れると
「あなたからのサインで、いつ来てくれるか楽しみで仕方がなかったの」
どうやら、門のところでのやりとりは丸見えだったらしい。
彼女の顔は、女性の胸にめり込んでいて、何かを言っているようだったが聞こえないが、何かをしたのだろう、やや強めの風が女性に吹き付けた。
女性は自身の髪の毛が顔に纏わりついたことから、彼女を手放して、顔についた髪の毛を直し始めた。
「…ふぅ。窒息するかと思った」
「あらあら、ごめんなさいね。嬉しくて嬉しくて、思わず抱きしめちゃった」
そういう女性は、今も満面の笑みで彼女を見ていた。
また、街道の側面は、結界の壁のようになっている上に、街道の上も同じような結界で、半円形になっている。
見えないが、道の下も何かがあるのだろう。
安全な街道であっても、夜が来れば、街の門は閉まる。
当たり前のことなのに、すっかり忘れていた2人は、その門の前で相談していた。
門兵が2人を見つけてくれなかったら、一応安全な街道で一夜を過ごすことになったのだろう。
「こんな時間にどうしたんだい?もうそろそろこっちも帰ろうかとしていたのに。」
隣街との距離は、さほど遠くないとは言え、子供の足でも3時間はかかる。昼間なら、もっと多くの人が行き来している道だ。
「ちょっとケンカしちゃって」
そんな言葉と共に彼女が悲しそうな顔をすると、門兵が慌てた様子で、
「いやいや、責めている訳じゃない。それはそうと、どこか行く当てはあるのかい」
どうやら、門兵さんは優しい人らしい。
「この街に来たのは、初めてなので、知り合いはいません」
「そうか。どうだい、俺の家に来てみないか?」
何を思ったのか、門兵さんにそうすすめられた。
「いいの?」
彼女が、そう聞くと
「歓迎するから、迷惑と思わずに、嫁も喜ぶ」
「行く」
「よろしくお願いします」
2人でそう答えると、門兵さんの家に行くことになった。
*
門兵さんのお家は、門のすぐそばにあった。
ただし、3階建ての2階と3階が居住スペースで、1階は壁が林立するよく分からない構造になっていた。
「ここが俺の家だ」
そう言うと
「今帰ったぞ」
奥の方から女性が、彼女に飛びついた。
あまりの勢いに、彼女が後ろ向きに転倒しそうになったが、女性の抱き着きで難を逃れると
「あなたからのサインで、いつ来てくれるか楽しみで仕方がなかったの」
どうやら、門のところでのやりとりは丸見えだったらしい。
彼女の顔は、女性の胸にめり込んでいて、何かを言っているようだったが聞こえないが、何かをしたのだろう、やや強めの風が女性に吹き付けた。
女性は自身の髪の毛が顔に纏わりついたことから、彼女を手放して、顔についた髪の毛を直し始めた。
「…ふぅ。窒息するかと思った」
「あらあら、ごめんなさいね。嬉しくて嬉しくて、思わず抱きしめちゃった」
そういう女性は、今も満面の笑みで彼女を見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
どうぞお好きになさってください
みおな
恋愛
学園に入学して一ヶ月。
婚約者の第一王子殿下は言った。
「学園にいる間くらい自由にさせてくれないか。君が王太子妃になることは決定事項だ。だから、せめて学園に通う二年間は、僕は恋がしたい」
公爵令嬢はその綺麗な顔に冷酷な笑みを浮かべる。
「好きになさればよろしいわ」
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
いつか優しく終わらせてあげるために。
イチイ アキラ
恋愛
初夜の最中。王子は死んだ。
犯人は誰なのか。
妃となった妹を虐げていた姉か。それとも……。
12話くらいからが本編です。そこに至るまでもじっくりお楽しみください。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる