空から落ちてくるアレ

夜空のかけら

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4 死神

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4日目。

今日は、朝から曇り空。

発雷確率も高くて落雷と急な突風、雹や大雨に注意が必要なんだとか。

そして、正午になった。

突然、周囲が暗くなった。

雷か?と思ったが違うらしい。

「願いはあるか?」

よく分からないが頭上に何かいるらしい。

「願いとは?」

思わず問い返してしまう。

「お金が欲しいか?それとも恋人がいいか?時間が欲しいか?」

問いには答えず、より具体的なお願い例を言ってくる。

とっさに「これは罠だ」と思った。

「願いが叶ったらどうなるのか」

「我は死神。願いが叶えば、対価として命をもらう」

なるほど、なら答えはこうだ。

「お前に言う願いはない」

「ふむ、無欲か。まぁいい。消えてほしいという願いもないなら我は帰る」

そう言うと「死神」は、消えたようだ。

明るくなったからすぐ分かった。

その日、全世界で「死神」来襲。

願いを言った者は例外なく命を落としてしまった。

地球人口が急減した。

意図せず、地球人類は黄昏時を迎えてしまった。

***世間のざわめき

「あそこで願い事を言っていたらやばかったかも」

「「死神」が落ちてくるなんて思わないよ。願い事で即死亡とはきっつい話だ」

「日本の人口は、どのくらい減った?道ばたに大量の人が倒れててびっくりした。全員死んでると思う。道路も凄く暑くなっているから、ふざけても道には寝ない」
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