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暗黒大陸の現在
魔王は恐怖する
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俺は、今じゃあ魔王のくらいに就いているが。昔は魔王の子分だった。腕っぷしはダメで頭もよくない。そんな、子分でしかなかったんだが。顔がえらく美形だっていうんで、魔王の娘の婿になったのよ!
しかし、えらく不細工な嫁でなあ! 顔はほっそりしているし、体も軟弱! 脂肪が胸と尻にいってる頭悪いやつでな。誰も婿になんかなりたくないんだって話で俺は、まぁ魔王になれるならなんて軽い気持ちで婿になったのよ!
誰も抱かんよ、あんな娘。処女じゃねぇかな? やっぱり鬼って言ったら顔が俺くらいの太い眉に厚い唇! そしてギラギラした目がなきゃな。おっと、筋肉も忘れちゃいけねぇな!
大柄な女が一番よ! 筋肉もムキムキで、狩りもうまい働く女がモテる秘訣よ!
なんて、酒の席で語る俺。
「なんだありゃあ?! 馬が空を飛んでらぁ!」
「んだぁ?! 人がしゃべってる時にふざけたこというやつぁ! ……え?」
ま、本当に飛んでやがらぁ! なんだありゃあ?! 大昔には馬が空を飛んでいたなんて話は聞いたことあるが、あれは本当に馬か?!
どえらく厳つい美形じゃねぇか! あれが馬だとか冗談だろう?! 伝説に出てくる飛竜じゃないか!? 立派な皮膜の翼がついてるし、皮膚にあるあれは鱗だろう!? しかも神々しい色艶をしていやがらぁ!
「誰かあれを手懐けろ! 俺の愛馬にちょうどいい!」
「馬ならニンジンが好きなはずだ! 誰か!! ニンジンを持ってこい!」
とたんに、酔いも覚めて大騒ぎになる宴会の席、混乱してやがる! かくいう俺もあんなに神々しい色艶をした馬は俺のものだと、はやる気持ちを高々に叫びながら捕まえて手懐ける方法を考える。あれが、もし飛竜なら俺は歴史に名を遺す魔王になるだろう。
人間と争うのはめんどくさいが、魔族をまとめるにはふさわしい物が必要だ。この暗黒大陸にいる女はすべて俺のものだ! 顔だけとはもういわせねぇ!
飛竜を従えた魔王!! さながら飛竜の鬼ということを後世に残してやらぁ! 子孫にはでけぇ顔をさせてやるんだ。
――――――――――ファサッ
飛竜が降り立つ風で、吹き飛ばされそうになるが、俺は踏ん張る。
「さあ! 飛竜よ! 俺に跪ずけ! 従え!」
「ん? なんか気持ち悪い顔した奴だな。筋肉はあるが、弱そうだ。魔力を感じないな」
なんだ? 黒色の飛竜にまたがった不細工な子どもがいやがる。
「俺の飛竜になんでお前みたいな不細工な男が乗っていやがる! しかも、よわっちそうなガキがよ! ママのパイパイ飲んで眠りに帰りやがれ!」
――ヒヤリ
首に刃物がピタリと当てられたのがわかる。
「お父様を愚弄するか? この虫けらが」
冷たい感情をのせた言葉と、この状況にさっきまでの浮わついた気持ちが沈んだ。なんだ? この殺気は……感じたことがない力の差を見せつけられたような思いだ。俺は、刃物から逃げようとした。
「動くな、首をはねるぞ。さあ、お父様に跪いて許しを請え。はやくせねばクビリコロス……」
配下どもはなにをしてやがる! 魔王の危機に命をはりやがれ!
「まぁまぁ、アウラ。こいつにそんな魔力を当てたら震えちゃって何もできないさ。私に説得(物理)させなさい」
なんだこのガキ、後ろにいる女は強いだろうがお前は弱いだろ。殺気のさの字も感じられないし。
「わかりました。お父様」
スッと、刃物が離れたからそちらを見る。
「不細工な女が!? こんな不細工な女が強いだと?」
――――――ダバダバダバ
失禁してしまった。なんだ、この殺気は……。気を失いそうになるのを俺は耐えた。
だが、地獄はまだまだ続くのだった。
しかし、えらく不細工な嫁でなあ! 顔はほっそりしているし、体も軟弱! 脂肪が胸と尻にいってる頭悪いやつでな。誰も婿になんかなりたくないんだって話で俺は、まぁ魔王になれるならなんて軽い気持ちで婿になったのよ!
誰も抱かんよ、あんな娘。処女じゃねぇかな? やっぱり鬼って言ったら顔が俺くらいの太い眉に厚い唇! そしてギラギラした目がなきゃな。おっと、筋肉も忘れちゃいけねぇな!
大柄な女が一番よ! 筋肉もムキムキで、狩りもうまい働く女がモテる秘訣よ!
なんて、酒の席で語る俺。
「なんだありゃあ?! 馬が空を飛んでらぁ!」
「んだぁ?! 人がしゃべってる時にふざけたこというやつぁ! ……え?」
ま、本当に飛んでやがらぁ! なんだありゃあ?! 大昔には馬が空を飛んでいたなんて話は聞いたことあるが、あれは本当に馬か?!
どえらく厳つい美形じゃねぇか! あれが馬だとか冗談だろう?! 伝説に出てくる飛竜じゃないか!? 立派な皮膜の翼がついてるし、皮膚にあるあれは鱗だろう!? しかも神々しい色艶をしていやがらぁ!
「誰かあれを手懐けろ! 俺の愛馬にちょうどいい!」
「馬ならニンジンが好きなはずだ! 誰か!! ニンジンを持ってこい!」
とたんに、酔いも覚めて大騒ぎになる宴会の席、混乱してやがる! かくいう俺もあんなに神々しい色艶をした馬は俺のものだと、はやる気持ちを高々に叫びながら捕まえて手懐ける方法を考える。あれが、もし飛竜なら俺は歴史に名を遺す魔王になるだろう。
人間と争うのはめんどくさいが、魔族をまとめるにはふさわしい物が必要だ。この暗黒大陸にいる女はすべて俺のものだ! 顔だけとはもういわせねぇ!
飛竜を従えた魔王!! さながら飛竜の鬼ということを後世に残してやらぁ! 子孫にはでけぇ顔をさせてやるんだ。
――――――――――ファサッ
飛竜が降り立つ風で、吹き飛ばされそうになるが、俺は踏ん張る。
「さあ! 飛竜よ! 俺に跪ずけ! 従え!」
「ん? なんか気持ち悪い顔した奴だな。筋肉はあるが、弱そうだ。魔力を感じないな」
なんだ? 黒色の飛竜にまたがった不細工な子どもがいやがる。
「俺の飛竜になんでお前みたいな不細工な男が乗っていやがる! しかも、よわっちそうなガキがよ! ママのパイパイ飲んで眠りに帰りやがれ!」
――ヒヤリ
首に刃物がピタリと当てられたのがわかる。
「お父様を愚弄するか? この虫けらが」
冷たい感情をのせた言葉と、この状況にさっきまでの浮わついた気持ちが沈んだ。なんだ? この殺気は……感じたことがない力の差を見せつけられたような思いだ。俺は、刃物から逃げようとした。
「動くな、首をはねるぞ。さあ、お父様に跪いて許しを請え。はやくせねばクビリコロス……」
配下どもはなにをしてやがる! 魔王の危機に命をはりやがれ!
「まぁまぁ、アウラ。こいつにそんな魔力を当てたら震えちゃって何もできないさ。私に説得(物理)させなさい」
なんだこのガキ、後ろにいる女は強いだろうがお前は弱いだろ。殺気のさの字も感じられないし。
「わかりました。お父様」
スッと、刃物が離れたからそちらを見る。
「不細工な女が!? こんな不細工な女が強いだと?」
――――――ダバダバダバ
失禁してしまった。なんだ、この殺気は……。気を失いそうになるのを俺は耐えた。
だが、地獄はまだまだ続くのだった。
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