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5.パメラ視点
しおりを挟む始めてソレイクス伯爵家に行った日、シャルロッテは本物のお姫様って思うぐらい綺麗だった。
彼女は優しい笑顔を浮かべて私の方に駆け寄ってきた。
「はじめまして、パメラ。年の近い妹が出来るなんて嬉しいわ。仲良くしましょうね。」
「ええ。よろしく。」
私はシャルロッテよりも明らかに貧乏くさいワンピースを着ていて……。恥ずかしくて目を反らした。
お母さんはずっと私のことを
「貴女は伯爵家の血を引く大切な子供よ。」そう言って 育ててくれた。
近所に住んでいたお友達より、いつも高い服を買ってもらって、高い香油を使って髪の手入れをしていたから、お友達はみんな『パメラちゃんは可愛いからきっとすごいお金持ちに見初められるよ。』って言ってた。
だから、伯爵家に行ったらもっとお姫様のような生活が出来ると思ってたのに、シャルロッテの方がもっと綺麗で私が霞んじゃう。こんな子が私の姉なんて気に食わない。
お母さんが、「シャルロッテの母親は死んだから、これからは私が伯爵夫人になるの。そして、パメラはこの家のお嬢様になるのよ。」って言ってた。
私とお母さんは平民としてずっと冴えない生活をしてたのに、この子はこの屋敷で贅沢に暮らしてたなんてズルい。
私だって同じお父さんの娘なのに!
「私、あのシャルロッテって子、嫌だ。私の事見下している気がするの。」
あの子も貧乏な生活をすればいいのに!
お母さんは全面的に私の味方で、私がそう言って泣きつくとシャルロッテをぶってくれた。
「なんて子なのっ!!パメラを見下すような態度をとるなんて!その顔も気に入らないのよっ!!いつも、ツンツンしてて、あんたの母親とそっくりねっ!!」
「私……そんなことは……。」
「口答えしないでちょうだいっ!!」
お母さんはシャルロッテを使用人の部屋へと移して、平民の子が着るより薄汚いワンピースを一枚だけ渡した。
あの子はそれから我が家の使用人みたいになった。あの子を庇った使用人はお母さんがお仕置きしたりクビにしたりしたから、使用人たちもあの子を虐めるようになった。
時々あの子の知り合いが来る時だけ、昔みたいな良いドレスを着せて、知り合いが帰ると直ぐに脱がせた。
お母さんはあの子の顔が嫌いなんだって。ムカムカするって言ってた。
そんなある日、物語の王子様みたいなイケメンが我が家にやって来た。
しかも伯爵家の長男!!
「お母さん、私、あのシャノン様と結婚したい。だって格好いいもの!」
「ええ、そうね。彼は伯爵家の長男だし、結婚してもきっと贅沢な暮らしが出来るわ。」
「じゃあ、シャルロッテとの婚約を解消させてよ。」
「ええ、分かってるわ。」
お母さんの言う通りにしたら、シャルロッテとシャノン様の婚約は解消されて、シャノン様は私の婚約者になった。
シャノン様とパーティーに出席するのは楽しい!
彼は社交界きってのイケメンだから、令嬢たちの羨望の眼差しがたまらないの!
だけど、王宮舞踏会に行った時に会った彼の幼馴染のアルヴィン様はもっと格好良かった。しかも侯爵家の長男だって!
侯爵家って伯爵家よりお金持ちじゃない?
私がアルヴィン様に見惚れていたから、シャノン様はムッとしてる。
「あいつは、昔は太っちょだったんだぜ!」
「それでも今は筋肉質で背も高くて素敵だわ!」
「ははっ!パメラは知らないだろうけど、あいつはふざけてばかりのお調子者さ!」
もうっ!やきもちやいて、心が狭い。
シャノンってイケメンだけど、こういうところがイマイチなのよね。
これからはアルヴィン様とも仲良くしなくちゃ!
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