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9.楽しみな学園生活
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オースティン視点
いよいよ学園生活が始まる!!
大好きなヴァニーと毎日一緒に過ごせるなんて考えただけでワクワクする。
もちろん、今でも毎日のようにお妃教育で王宮に来るヴァニーとは会ってるよ?
けれど、彼女も僕も忙しくて私的な会話を楽しむ余裕なんて無い!
朝の鍛練につきあってくれている騎士たちに聞いたんだ。
学園は恋人たちが愛を育むのに良い場所だって!
卒業したら、直ぐに結婚することになるから、イチャイチャ出来るのは今だけなんだって!
騎士たちの話はとっても参考になるっ!
幾つかある学園のイチャイチャスポットは騎士たちに教えて貰った。
僕たちは幼い頃から婚約者同士。だけど、しっかりプロポーズもしたいな。
だから、この学園ではヴァニーとラブラブになるのが目標!
もちろん勉強もするけどね?
ヴァニーに嫌われたくないから……。
今まで僕はヴァニーの理想の男になりたくて頑張ってきたんだ!
もっとヴァニーにいいとこ見てもらわなくちゃ!
☆
入学早々、僕とヴァニーの前に礼儀を弁えない女子生徒が講堂への道を尋ねてきたんだ。
いきなり僕を敬称なしで呼ぶ事に驚いたけれど、僕は彼女にニッコリ微笑んだ。ヴァニーが教えてくれた王子様スマイル!
女子生徒を講堂へ案内する時にチラリとヴァニーを振り返ると、彼女も「それでいいよ」って感じで頷いてくれた。
やったねっ!
僕は完璧な対応をしたし、きっとヴァニーも喜んでくれる。彼女の自慢の婚約者になるために、僕は頑張ってきた。
学園で生徒が憧れる理想の王子様を目指して行動開始するぞ。
このピンク髪の女子生徒を講堂まで案内する途中は、ヴァニーとのイチャイチャ学園生活の事で頭がいっぱい。彼女は何だか色々一方的にお喋りしてて、ちょっと煩いなって思ったけど、僕はニコニコ聞いてあげたんだ。
この女子生徒の名はエリアナ・フロイット男爵令嬢。僕を「オースティン様」なんて敬称も付けずに呼ぶからちょっと変わっている子だと思う。
彼女は僕が自ら案内した事で、王族である僕を友達か何かと勘違いしたみたい。
「オースティン様ぁ~。あたし、この学園のことよくわからなくて……。これからも色々相談していいですかー?」なんて聞いてくるから驚いてしまった。
僕の身分知ってるのかな?
知ってるんだよね。だって自己紹介してないのに名前呼びしてるし……。
マナーをきちんと学ばないと平気でこんなこと言っちゃうんだ。僕はヴァニーに言われてきちんと授業を受けて良かったなんて改めて思った。
「私で良ければ何でも相談にのるよ。」
「ありがとうございますぅ。実は、私
さっきぃーヴァネッサ様に睨まれちゃってぇ……。ヴァネッサ様が怖いんですぅ。」
『それは君の不敬な態度のせいだろう……。』そう言いかけて言葉を呑み込んだ。
僕たちは将来の国王夫妻。夫婦二人とも印象が悪いのは良くないかも……。
僕はヴァニーの将来の夫。妻のフォローは僕の仕事だっ!
「ヴァネッサは私の婚約者という立場だからな。彼女なりに大変なこともあるのだろう。どうか察して欲しい。」
大好きなヴァニーの事を悪く言うこの子のことは嫌いだ!
だから、ちょっと渋い顔になっちゃったけど、将来の王太子妃としての重圧があるんだって説明した。
母上も可愛らしい話し方だけど、このエリアナの話し方はなんだか不快でイライラしちゃう。なんだかどす黒いものを感じちゃうんだ。だけど、僕は最後まできちんと笑顔で対応したよ?
だって目指すは理想の王子様!
だからね?
いよいよ学園生活が始まる!!
大好きなヴァニーと毎日一緒に過ごせるなんて考えただけでワクワクする。
もちろん、今でも毎日のようにお妃教育で王宮に来るヴァニーとは会ってるよ?
けれど、彼女も僕も忙しくて私的な会話を楽しむ余裕なんて無い!
朝の鍛練につきあってくれている騎士たちに聞いたんだ。
学園は恋人たちが愛を育むのに良い場所だって!
卒業したら、直ぐに結婚することになるから、イチャイチャ出来るのは今だけなんだって!
騎士たちの話はとっても参考になるっ!
幾つかある学園のイチャイチャスポットは騎士たちに教えて貰った。
僕たちは幼い頃から婚約者同士。だけど、しっかりプロポーズもしたいな。
だから、この学園ではヴァニーとラブラブになるのが目標!
もちろん勉強もするけどね?
ヴァニーに嫌われたくないから……。
今まで僕はヴァニーの理想の男になりたくて頑張ってきたんだ!
もっとヴァニーにいいとこ見てもらわなくちゃ!
☆
入学早々、僕とヴァニーの前に礼儀を弁えない女子生徒が講堂への道を尋ねてきたんだ。
いきなり僕を敬称なしで呼ぶ事に驚いたけれど、僕は彼女にニッコリ微笑んだ。ヴァニーが教えてくれた王子様スマイル!
女子生徒を講堂へ案内する時にチラリとヴァニーを振り返ると、彼女も「それでいいよ」って感じで頷いてくれた。
やったねっ!
僕は完璧な対応をしたし、きっとヴァニーも喜んでくれる。彼女の自慢の婚約者になるために、僕は頑張ってきた。
学園で生徒が憧れる理想の王子様を目指して行動開始するぞ。
このピンク髪の女子生徒を講堂まで案内する途中は、ヴァニーとのイチャイチャ学園生活の事で頭がいっぱい。彼女は何だか色々一方的にお喋りしてて、ちょっと煩いなって思ったけど、僕はニコニコ聞いてあげたんだ。
この女子生徒の名はエリアナ・フロイット男爵令嬢。僕を「オースティン様」なんて敬称も付けずに呼ぶからちょっと変わっている子だと思う。
彼女は僕が自ら案内した事で、王族である僕を友達か何かと勘違いしたみたい。
「オースティン様ぁ~。あたし、この学園のことよくわからなくて……。これからも色々相談していいですかー?」なんて聞いてくるから驚いてしまった。
僕の身分知ってるのかな?
知ってるんだよね。だって自己紹介してないのに名前呼びしてるし……。
マナーをきちんと学ばないと平気でこんなこと言っちゃうんだ。僕はヴァニーに言われてきちんと授業を受けて良かったなんて改めて思った。
「私で良ければ何でも相談にのるよ。」
「ありがとうございますぅ。実は、私
さっきぃーヴァネッサ様に睨まれちゃってぇ……。ヴァネッサ様が怖いんですぅ。」
『それは君の不敬な態度のせいだろう……。』そう言いかけて言葉を呑み込んだ。
僕たちは将来の国王夫妻。夫婦二人とも印象が悪いのは良くないかも……。
僕はヴァニーの将来の夫。妻のフォローは僕の仕事だっ!
「ヴァネッサは私の婚約者という立場だからな。彼女なりに大変なこともあるのだろう。どうか察して欲しい。」
大好きなヴァニーの事を悪く言うこの子のことは嫌いだ!
だから、ちょっと渋い顔になっちゃったけど、将来の王太子妃としての重圧があるんだって説明した。
母上も可愛らしい話し方だけど、このエリアナの話し方はなんだか不快でイライラしちゃう。なんだかどす黒いものを感じちゃうんだ。だけど、僕は最後まできちんと笑顔で対応したよ?
だって目指すは理想の王子様!
だからね?
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