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しつけ※
しおりを挟むヌチャ、ヌチャと粘り気のある水音がひどく淫靡に聞こえる。
「…ぅん………ぅん………。」
力が抜けて身体は動かないのに、感覚は研ぎ澄まされて全身の肌が粟立っているようにゾワゾワする。
こんなに長い間焦らされたことなんて、ない。
胸の尖りは痛いほど敏感になっていて、彼の髪がさらりと触れるだけでも反応してしまう。
「……んん……セーロス……も、もう……。」
もう焦らさないでぇー
決定的な刺激が欲しくておねだりするみたいに身体をくねらせる……。
「ふふふ……。いやらしい……。ねぇ、どうして欲しい?ヴァニラの口から聞かせて………。」
「お願い、セーロスが欲しいの……っ!」
「駄目だよ。禁止されてるから……ね。」
恥ずかしいおねだりをさせておいて、セーロスは冷たくそう言うと、唇を食べるように口を塞いだ。
ぬるぬると唇を舐めまわしながら、
「代わりに指と舌で思いっきり逝かせてあげる。」
そう囁いて、私の尖りきった胸の頂きを摘まんだ。
「あっ……あああーー!!」
待ちわびた刺激に大きな矯声を上げ身体が大きく跳ねる。
「ふふ、軽くイッちゃった?こんなになって……。ツンツンになってるよ。舐めて欲しいんだ……ね?」
イッたばかりなのに、セーロスは責める手を緩めない。頂きを挟むみたいに摘ままれ先端を舌で擦られると、下腹部が疼くみたいに熱くなる。
セーロス、どうして……。
そんな意地悪するの?
「あっ……あっ……あっ……。さ、さわってぇーー。」
「どこを触って欲しいの?」
焦らすように太腿の付け根で指を往復させ、優しげな微笑みを浮かべて問いかけてくる。
「ここ?」
違う……そこじゃ……ない。
プルプル首を横に振るとフッと短く笑った後、彼は私の淫粒にそっと指を置いた。
「ここ?」
必死で首を縦に振り涙目になりながら彼を見上げる。きっと物欲しそうな、はしたない表情だと思う……。でも、もう我慢なんて出来ない……。
「ほら。ここもお漏らししたみたい。シーツにもシミを作ってはしたないね。」
こんな嗜虐的な笑い方する人だっ…た……?
セーロスは私の膝を広げて固定し、恥ずかしい部分に顔を寄せた。
淫唇を指で開くとひんやりした空気が当たり、彼がじっくりとナカを見ていのが分かる。
恥ずかしいのに、その視線が震えるほど気持ち良くて、くぷりと蜜が零れた。
「うん。ヴァニラの甘い蜜の匂いに害虫が寄ってきそうだ。舐めて全部綺麗にしないと………。」
分厚い舌で愛液を舐めとるようにペロペロと舌を動かし、指で淫粒を押し潰すように嬲る。
「舐めても舐めてもココが溢れてくるよ。いやらしいね……ヴァニラのココ。感じてるの?」
「ね……セーロス、イキたい……逝かせてぇ~~。」
涙を流して懇願すると、セーロスがくぷりと指を指を差し入れる。
「あっ……。」
「ふふ、ナカもビクビクしてる。」
指を曲げ襞をぐっぐっと押し込むように刺激され、同時に淫豆に吸い付きデロデロと舐めまわされる。私の身体を知り尽くしたセーロスにはこれが私が待ち望んだ刺激だって分かってるみたい。
下腹部の疼きが制御出来ないほど溜まって、全身が痺れるよう……。
「んぅ……イッちゃう……。」
「いいよ。イッて。」
敏感になった粒を小刻みに舌で弄ぶられ、足が爪先までピンと伸び、ピクピクとけいれんするように全身が波打った。
「あ、あ、あ、あああーー!!」
自分のナカが彼をぎゅうぎゅう締め付けるのが分かる。その指の節さえ気持ちいい……。
ハァハァと息を荒く吐き、ベッドにくたりと身を沈める私に、セーロスが追い討ちをかける。
「い、いや、セーロス。」
再び足が固定され身動き取れないまま、セーロスが秘所に顔を埋める。
セーロスの頭を押してイヤイヤと首を振るが力では敵わず、簡単に気持ちよくされちゃう。
「直ぐに人を誘惑しちゃうヴァニラは少ししつけなきゃ。僕だけしか誘惑しちゃ駄目だよ?」
私、誘惑なんてしていないのに……。
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