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平民の結婚って簡単な世界でした
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私は狼狽えてしどろもどろになりながら聞いてみる。
「えっ、手を出すって・・・、結婚をしてから・・・」
するとシルクはコテンと首を傾げて
「明日教会に結婚しましたって報告に行くだけですよ。僕は一緒に暮らし初めてからずっと我慢してたんですよ?」
結婚は事後報告でいいんかいっ!
それでも心の準備がしたい。切実に。後、下着も。
「心の準備が。明日では駄目?」
しおらしく聞いてみるがシルクは止まらない。
「ルマも僕の事を好きなんでしょう?」
ぐいぐい距離を縮めてくる。
緊張が限界になった私はシルクを押し退け
「初めてだし、好きな人に身体を見せるには色々準備が必要なの!」と怒鳴って部屋に籠る。
シルクは反省した声色でドアの外で
「すみません。明日・・・楽しみにしてます。」
と言ってきた。
そして翌日、私はアドさんの元を訪ね、恥を忍んで素敵な下着の店を教えてもらった。
☆★☆★
いよいよ夜がやって来た。
お風呂で入念に身体を洗う。香油も買ってきた。久しぶりに使う。レイラがしていたように人肌に温め丁寧に塗り込む。
部屋のベッドに座っているとシルクが入ってきた。
今や私はカチコチに固まっている。
シルクはクスリと笑うと私の隣に腰掛けた。
「ルマ、もう一度確認しますが、本当に僕と結婚してくれるんですよね?ルマが望むなら貴族に戻ることも出来ますよ。」
「私はこの生活が気に入っているの。何よりシルクが一緒だから・・・」
「良かった・・・。」
ほっと息をついたシルクに抱き寄せられる。
「僕の為に準備してくれたんでしょう?」
少し意地悪な表情だ。それすら色気があって堪らない。
私の心臓は痛いぐらいに早鐘を打ち緊張で目を合わせることも動くことも出来ない。
シルクがそっとベッドに私を押し倒すと覆い被さってきた。
☆★☆
朝の光で目が覚める。
目の前にはシルクの鍛えられた胸板がある。顔立ちに似合わないような立派な筋肉は想像していたよりずっと硬い。
昨夜の事を思い出すと恥ずかしくなる。
けれど起き上がれない。下半身の違和感が凄い。
快感に耐えた身体は筋肉痛で腰も足も喉も痛い。
シルクって落ち着いているけど、そういう年齢だって事を見せ付けられた夜だった。
回数は無制限なのか?
今もシルクの腕はがっちり私に絡み付き固定されている。腕は痛くないんだろうか?
シルクの顔をゆっくり眺める。金髪が朝日で揺らめいて輝いている。長い睫毛、すべすべの肌、整った顔立ちは近くで見ても全然飽きない。
もちゃもちゃしている私に気付いてシルクの瞼がゆっくりと持ち上がると瞳が焦点を合わせる。私を見るとふわりと微笑む。
「おはよう、シルク。」
「おはようございます。ルマ。」
朝の爽やかな雰囲気は何処へやら、すぐにシルクの表情に情欲が灯る。私の首筋に顔を埋めてきた。
「ルマ、もう一回良いですか?」
「えっ?」
何をでしょう?まさか?
シルクの手が不穏な動きを始めたところで我に返りシルクの腕を掴んだ。朝から肉食反対。
「無理よ。身体がガタガタだわ。」
私の掠れた声に気付いてシルクは動きを止めて水を汲んできてくれた。
水を一気に飲み干す。とっても美味しい。
ふと、シルクがじっと私を見ているのに気がついた。
「どうしたの?」
「あんまり可愛くて。ついつい見ちゃいますね。」
恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。
「今日はずっとルマと家に居たいんですけど、教会へ結婚の報告と、ルマと僕の実家にも行きましょう。」
「えっ?」この身体で?
びっくりしている間にシルクは私に回復魔法を掛けてくれた。
そっか。魔法がある世界は便利だ。
「えっ、手を出すって・・・、結婚をしてから・・・」
するとシルクはコテンと首を傾げて
「明日教会に結婚しましたって報告に行くだけですよ。僕は一緒に暮らし初めてからずっと我慢してたんですよ?」
結婚は事後報告でいいんかいっ!
それでも心の準備がしたい。切実に。後、下着も。
「心の準備が。明日では駄目?」
しおらしく聞いてみるがシルクは止まらない。
「ルマも僕の事を好きなんでしょう?」
ぐいぐい距離を縮めてくる。
緊張が限界になった私はシルクを押し退け
「初めてだし、好きな人に身体を見せるには色々準備が必要なの!」と怒鳴って部屋に籠る。
シルクは反省した声色でドアの外で
「すみません。明日・・・楽しみにしてます。」
と言ってきた。
そして翌日、私はアドさんの元を訪ね、恥を忍んで素敵な下着の店を教えてもらった。
☆★☆★
いよいよ夜がやって来た。
お風呂で入念に身体を洗う。香油も買ってきた。久しぶりに使う。レイラがしていたように人肌に温め丁寧に塗り込む。
部屋のベッドに座っているとシルクが入ってきた。
今や私はカチコチに固まっている。
シルクはクスリと笑うと私の隣に腰掛けた。
「ルマ、もう一度確認しますが、本当に僕と結婚してくれるんですよね?ルマが望むなら貴族に戻ることも出来ますよ。」
「私はこの生活が気に入っているの。何よりシルクが一緒だから・・・」
「良かった・・・。」
ほっと息をついたシルクに抱き寄せられる。
「僕の為に準備してくれたんでしょう?」
少し意地悪な表情だ。それすら色気があって堪らない。
私の心臓は痛いぐらいに早鐘を打ち緊張で目を合わせることも動くことも出来ない。
シルクがそっとベッドに私を押し倒すと覆い被さってきた。
☆★☆
朝の光で目が覚める。
目の前にはシルクの鍛えられた胸板がある。顔立ちに似合わないような立派な筋肉は想像していたよりずっと硬い。
昨夜の事を思い出すと恥ずかしくなる。
けれど起き上がれない。下半身の違和感が凄い。
快感に耐えた身体は筋肉痛で腰も足も喉も痛い。
シルクって落ち着いているけど、そういう年齢だって事を見せ付けられた夜だった。
回数は無制限なのか?
今もシルクの腕はがっちり私に絡み付き固定されている。腕は痛くないんだろうか?
シルクの顔をゆっくり眺める。金髪が朝日で揺らめいて輝いている。長い睫毛、すべすべの肌、整った顔立ちは近くで見ても全然飽きない。
もちゃもちゃしている私に気付いてシルクの瞼がゆっくりと持ち上がると瞳が焦点を合わせる。私を見るとふわりと微笑む。
「おはよう、シルク。」
「おはようございます。ルマ。」
朝の爽やかな雰囲気は何処へやら、すぐにシルクの表情に情欲が灯る。私の首筋に顔を埋めてきた。
「ルマ、もう一回良いですか?」
「えっ?」
何をでしょう?まさか?
シルクの手が不穏な動きを始めたところで我に返りシルクの腕を掴んだ。朝から肉食反対。
「無理よ。身体がガタガタだわ。」
私の掠れた声に気付いてシルクは動きを止めて水を汲んできてくれた。
水を一気に飲み干す。とっても美味しい。
ふと、シルクがじっと私を見ているのに気がついた。
「どうしたの?」
「あんまり可愛くて。ついつい見ちゃいますね。」
恥ずかしくて顔が赤くなるのが分かる。
「今日はずっとルマと家に居たいんですけど、教会へ結婚の報告と、ルマと僕の実家にも行きましょう。」
「えっ?」この身体で?
びっくりしている間にシルクは私に回復魔法を掛けてくれた。
そっか。魔法がある世界は便利だ。
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