小猿令嬢に惚れた元プレイボーイの奮闘

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19.(ルビール視点)

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「ぅん、あんっ!」

夜着の上から胸の先端を吸われ身体が跳ねる。思わず大きな声が出た。
恥ずかしさで、隠すように両腕を胸の前で交差させると、手を取られてベッドに押し付けられる。

「ルビール、見たい、全部見せて。」

熱を孕んだ濃いブルーの瞳に乞われて頷くと、彼は私の手に指を絡めそのまま口づけてきた。
押さえられ、逃げられない口づけは苦しいのに気持ちいい。

ぼーっとした意識の中で必死に舌を動かすと、どちらのものともつかない唾液が頬を流れ落ちる。
徐々に身体に掛かる彼の重さと熱い口づけに
、息が苦しくて………。

「うぅん。」

いやいやするように、首を振ると彼が驚いたように急いで身体を離した。

「いやだった?」

傷付いたような、心配するような表情。
私が嫌がっていると勘違いしたのだろう。

「…いいえ、苦しくて……」

彼は私を気遣うように優しく髪を梳くと、大きな胸で私をくるむように抱き込んだ。

「無理…させたく無いんだ。今日はこのまま寝よう……。」

彼の声は私を労るように優しくて………。

私は止めて欲しく無くて、彼の胸のシャツを掴んだ。

「続けてください。今日は初夜だから……。」
私がそんな事を言うとは思っていなかったのだろう。
彼は驚いて少し目を大きく開いた。

「……いいの?」

ブルーの瞳はどこまでも優しく、私を気遣って……不安の色を宿している。

「……はい。」

エドゥアール様は身体を少し起こすと、私の顔の横に手をついた。
覆い被さるような姿勢でじっと瞳を覗き込み、私の気持ちを探るように静かな声でもう一度確認する。

「本当に、大丈夫?」

「は、はい。お願いします。」

自分の揺るぎない気持ちが、ちゃんと伝わるように、彼を見返す視線に力を込めた。

「俺、正直言って今日ルビールを抱きたい。……でも大切にしたいから……嫌だと思ったら止めて。」

エドゥアール様はゆっくりと顔を近づけるとさっきより幾分優しく口づけしてきた。

ーーとうとう彼と身体を重ねる

彼の手が夜着に触れた瞬間、思わず身を固くすると、彼は動きを止めてしまった。

「やっぱり、やめようか?」

二度も彼の行為を止めてしまったことで、彼は私が嫌がっていると思ってしまったようだった。
私は思いきって不安に思っていたことを口にした。

「………あの…私…恥ずかしくて……肌も焼けているし、本の女性のように胸も大きくないから。」

意図せず、涙がポロリと溢れた。


初めからそんなに気にしていた訳ではない。
私の焼けた肌が、痩せた身体が、王都の令嬢たちとは違うことに気づいていた。

彼は私が日焼けする事を咎めず自由にさせてくれていたが、王宮舞踏会で見る他の令嬢はみんな透き通るような白い肌に、大きな胸を強調するようなドレスを着ていた。

閨の内容を知るにつれ、彼が私の身体にガッカリしないか怖くなった。

そんな事で不安になるなんて……
いつから彼をこんなにも好きになっていたのだろう?

「……ごめん。そんなに不安に思っていたなんて……。」

エドゥアール様は謝ってくれたが、彼は私の容姿をいつも褒めてくれていた。
彼の愛情は確かに感じていたのに、自分に自信が持てなかった。

彼は私が泣くのをどんな気持ちで見ていたのだろう?
彼の顔が見れなくて、俯いてしまっていた。
やがて彼は私を労るように優しく抱きしめた。
肌に触れる体温が心を落ち着けてくれる。

これ以上ないぐらい柔らかで優しい……そんな彼の声が私を包んだ。

「この茶色い涙に濡れた瞳も……」

目に優しくキスが降りてくる。

「この直ぐに赤くなる小さな耳も……」

耳元で小さなリップ音が響く。

「少し薄くて、拗ねると尖る唇も……」

彼の親指がなぞるように唇に触れる。

「全部、好きだ。」

その声は少し掠れて震える……。

「ルビールの身体で不満な所なんてひとつもない。ぜんぶ、ぜんぶ、大好きだ。……愛しくて堪らない気持ちになるんだ。」

「で、でも私そんなに綺麗じゃないから……。」

「ルビールがそんな風に思っていたのなら、もう遠慮はしない。ルビールが俺の言葉を信じられるまで、……俺の気持ちを疑う余地なんて無いぐらい……、今夜は君を抱くよ。」

いつも、私の気持ちを優先してくれる彼から真っ直ぐに向けられる劣情に身体が熱くなった。

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