私が美女??美醜逆転世界に転移した私

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9.嫌な予感がします

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「この国の居心地はどうだい?」

お茶を一口飲むと、ハリス殿下はねっとりとした視線を私に向けた。
その笑顔は自分をイケメンだと確信している人の自信溢れる表情の作り方そのもので……。

ごめんなさい、凄く苦手ですっ!
……なんて、そんな事言えるはずもなく、私は表情筋を総動員して笑顔を作った。

「皆様、良くしてくださって……、こうしてレオンハルト様が傍にいるので、安心して過ごしております。」

「ははは、我が国は気候が温暖で、作物も豊かに育ち美味しい名物も沢山ある。有名な舞台や観光地をミュウ嬢にも見せたいのだが、私に案内させて貰えないだろうか?」

んん?
この人、私の話を聞いてないな?

「いえ、私はレオンハルト様と………」

私の断りの言葉に被せるように殿下が続けた。

「ミュウ嬢は知らない世界に突然やって来たと聞く。不安でサンダルース卿に依存しているのだろう。心配しなくても直ぐにこの世界にも慣れる。私もできる限り協力しよう!」

oh!
話が通じない系の人だ
私はレオンハルト様とイチャイチャしたいのーーー!
前世、男性とは縁が無かったから……今度こそ夢のラブラブ生活。

国王陛下との謁見で、私は無事レオンハルト様と婚約したいと伝えて了承を得たのだ。
だから、私に何かと絡んでくるハリス殿下に、はっきりとレオンハルト様と私の仲を伝えておきたかった。

「ミュウ嬢もその方が良いと思うが?」

そういうとチラリと嘲るような視線でレオンハルト様を見た。
完全に格下の人間を見るような、不愉快な目。

私はもう言葉を濁すのを止めた。

「わたくしたち、もうすぐ婚約する予定ですの。お互いの事をもっと知るための時間が必要で……今は他国に行く時間がありませんわ。」

お願いっ!通じてっ!
私は既に予約済み。

ハッキリとレオンハルト様と婚約予定だと伝えると、殿下は驚いて私達を交互に見た。
こんな丸顔の私だけど、レオンハルト様との恋に生きるのっ!!
私の決心を伝えるように、私はレオンハルト様に微笑んだ。
どう?
仲良しアピールっ!

「まさか……サンダルース卿が……。何か理由があるのか?……。」

ハリス殿下は私に同情するように優しげに問いかけてきた。
違うの。
コーチス伯爵令嬢みたいに支援目当てじゃないよ??

「私にとってはレオンハルト様が誰よりもカッコ良く見えます。」

「なっ………。」

殿下は呆気にとられて私を見ていた。

レオンハルト様はずっとポーカーフェイス。
ハリス殿下を煽るようなことをしないよう気を付けているのかもしれない。


部屋を去るとき振りかえると、ハリス殿下の何とも不気味な視線が目に入った。
 
自国の護衛と側近の前で断ったから怒ってるのかな?

私はその時、視線の意味には気がついていなかった。



★★★



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