偏屈王と花の王子

鯖缶

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第二

幸せな日常

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あの告白から数日...僕達はほんとに幸せな時間を過ごした。特別な大きな問題もなくいつものように公務に励むミナホ様のそばで僕も手伝えることをしている。

「ユマ。これが終わったら庭を散歩するか」
「っ!はい!」

変わったことといえばミナホ様が笑顔を見せてくれるようになったことだろうか。
穏やかな時間がとても愛おしかった。
手をつないで庭や、温室。城下を見て回るのがとても幸せだ。

「ふふ」

そばで終わった書類を片していくリモーネさんがそんな僕たちをみて笑っていた。

「?リモーネさんどうかしました?」
「ほっとけ。またなにか企んでるんだろ」
「おやおや、そんなことは決してございませんよ」

愉快そうに笑っているリモーネさんにミナホ様は呆れたようにそう言ってまた新しく終えた書類を手渡していた。
またそんなことを言って…つい先日もリモーネさんと口論して仕事を増やされたことを忘れたのだろうか。
軽い言い合いならこのふたりは常にしてい。それは幼いころから仕えていたリモーネさんだからできることなのだろう。

「…ユマ、少し席を外してくれるか?」

そんな二人を羨ましいなって少しだけ思っているとぐっと険しい顔をしたミナホ様にそういわれてしまった。手には一枚の新たな書類。どんな内容のものかはわからないがここにある書類は国のことや外交に関するものだ。
僕だって、もうこの国の人間なんだからどんなことがあるかは知っておきたい。

「…困らせてしまうのは重々承知してます。でも、どんな些細なことでも僕だって知りたいです」

ミナホ様と一緒にこの国を守るって決めたんだ。どんな恐ろしいことがあるってわかってもミナホ様のことも僕が守るって…
決意を新たに思っていると少し驚いたかおをしたミナホ様がふと優しい笑みを浮かべて優しく僕の頭を撫でた。

「わかった。…リモーネ。この書類はヴェールからの報告だな」

ぺらっと手元の書類をリモーネさんに渡す。
受け取った書類をみて、リモーネさんは深いため息をついた。

「まったくあいつは…こういったものは直接持ってくるように言っているのに…」

やれやれと呆れたようにいうリモーネさんの手元の書類を少し覗いてみた。
その書類には【未来視にまつわる報告書】と書かれたものだった。

「ユマ様にも関係することですが、あまりいい報告ではありません。それでも見られますか?」

覗き込んだ僕に気づいてリモーネさんはそう聞く。この件に関していい報告が少ないことは僕も理解しているつもりだ。僕はしっかりとうなづいた。
だが、それをみてリモーネさんはミナホ様とアイコンタクトを行う。

「ユマ。その書類を見る前に俺の話を冷静に聞いてくれるか?」
「え、はい」

すぐに書類を見せてくれるとばかり思っていたからそういわれて驚いた。
ミナホ様の表情はいつになく真剣そのもので、僕は小さく息をのんだ。一体何を話されるというのだろうか。
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